
Switch2本体の展示に加えて、対応ソフトの試遊などが行われた。本記事では、2025年夏に発売される任天堂の新規ダウンロードソフト『Drag x Drive(ドラッグ アンド ドライブ)』の試遊レビューをお届け。
Nintendo Switch 2ではJoy-Con 2の側面を下に向けて滑らせれば、マウスのように操作できるようになった。これにより、携帯モードでしか使用できなかったタッチ操作の代わりに、TVモードでも感覚的に選択→決定をできたり、FPS系のジャンルのゲームを、PCでいうマウス+左手デバイスのような操作感で遊ぶことができるようになる。
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携帯モードとTVモードの操作乖離を減らすことで、ソフト開発側からしても、操作方法のパターンを考えたり調整することが少なくなり、開発の幅が広がるのではないかと考えられる。また、これまでパッドで遊ぶ想定となっていたFPSなどのゲームのプレイ方法の選択肢も増え、プレイヤーとしても自分に向いたプレイスタイルでゲームを遊ぶことができるようになるだろう。
そんなマウス操作ができるJoy-Con 2だが、マウスとして使用するだけでなく、この機能を使った“ならでは”の遊びもできる。それをわかりやすく体感できるのが、『Drag x Drive』だ。任天堂の新ハードが出る際には、ハードの新たな性能をわかりやすく体験できるソフトも用意されていることが多いが、本作はその新機能を実感できるタイトルに分類されるだろう。
体験できた内容及び、公式の紹介PVでは、3対3のバスケットボールのようなゲームだということがわかった。ふたつの車輪がついた乗り物に乗ったプレイヤーを、Joy-Con 2ふたつを使って動かす。ルールも非常にシンプルで、ボールを相手のゴールにシュートするだけ。
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今回体験したものは、3分程度の試合であっさりと、でもアツく楽しめる対戦ゲームだった。操作は直感的で、少し触れば慣れてくるが、うまく制御をするには、多少テクニックも必要といったところ。
車輪を前に押すように、両手でJoy-Con2を前に滑らせる、すると前に進む。逆に前から後ろへ引くと下がる。
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片方のみ滑らせると、片方の車輪のみが動くため旋回ができる。ZR、ZLでブレーキがかかるためそれを駆使すると、より細かな軌道調整が可能。
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シンプルなルール、直感的な操作のゲームではあるが、練習すれば練習するほど極められ、自分が思ったようにキャラクターを動かせるようになり、テクニカルな動きもできる。シュート時にボールを持ったままジャンプをしてダンクシュートを決めるなど、特定の状況下でゴールをすると、得点がアップする。慣れてくると、この高得点でかっこいいプレイングを狙いたくなってくるものだ。
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こういった誰でも参加できるが奥も深い、というのはスポーツの特徴だろう。公式でもスポーツと明言はされているが、手を大きく動かす感覚的な操作や盤面での判断力を求められるため、より“身体を動かす”スポーツに近いのではないかと感じた。
また、個人的にプレイをしていて気になった点がある。Joy-Con 2にボールや車輪がついているわけではないのに、振動によって実際に車輪を動かしている感覚があるのだ。この振動による“引っ掛かり感”がなければ、ゲーム性が同じでもまた違う体験になっていたのではないかと感じた。
振動は“HD振動2”として、Nintendo SwitchのJoy-Conよりパワーアップしているらしい。マウスに振動がある、というのもこれまでにあまり体験できるものではなかったはずなので、今後さまざまなゲームで同様の感触と感動を味わえるかもしれないと思うと、楽しみだ。
実際に1ゲームプレイしてみたが、初プレイでも簡単にルールが理解でき、感覚的な操作もすぐに馴染んだ。“ゲームあるある”ではあるが、正直、動画で見るより実際にプレイするほうがはるかに楽しい。
別のメディアの方とチームを組み、3対3で戦ったのだが、プレイする中でいいプレイングがあると「ナイスー!」と掛け声が飛ぶ。最初は自分でゴールを決めるのに精一杯だが、途中から誰にパスをすればいいか、などが見えてくる。短い時間でもチームワークができてくるもの。これは、Nintendo Switch 2から追加された“ゲームチャット”機能とも相性がいいのではないかと思った。
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今回体験したのはひとつのコース、ゲームモードだったため、本作がどれほどボリュームがあるのかはまだ不明。ボリューム次第だとは思うが、友人間やゲーム配信などでも大会を開いて楽しめそうなタイトルの候補になりうると感じた。
また、Nintendo Switch 2の性能や新機能を使えばこういったゲームが作れる、といった一種の見本だとも思うので、今後、Nintendo Switch 2の持つ機能で、よりゲーム性の幅が広がったゲームが増えると思うと、プレイヤーからしたら喜ばしく、未来が非常に楽しみである。
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