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『魁 三国志大戦』レビュー。“原作”とは違った対戦の駆け引きが楽しめる、軍勢カードバトルゲームの魅力を紐解く。気になる武将カードの入手や強化方法も判明

byマンモス丸谷

『魁 三国志大戦』レビュー。“原作”とは違った対戦の駆け引きが楽しめる、軍勢カードバトルゲームの魅力を紐解く。気になる武将カードの入手や強化方法も判明
 ついに発売日が2025年4月30日に決まった、PC、スマートフォン向けアプリ『魁 三国志大戦 -Battle of Three Kingdoms-』(以下、『魁 三国志大戦』)。本作はdouble jump.tokyoがセガのアーケードカードゲーム『三国志大戦』のライセンス許諾を受け、『大戦』シリーズの基本ルールは継承しつつ、PC&スマートフォンで快適に遊べる“軍勢カードバトルゲーム”へとアレンジ。

 本記事では『魁 三国志大戦』の基本的なゲーム内容をおさらいしつつ、2024年12月に行われたクローズドベータテストや、2月にお届けした記事から進化したポイントを紹介していきたい。

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※本記事の内容はテスト版のものであり、正式版のものとは異なる場合があります。
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“原作”とは違った対戦の駆け引きが楽しめ、武将の躍動する姿が見られるバトル

 『魁 三国志大戦』はアーケードカードゲーム『三国志大戦』シリーズから、1対1の対戦ゲームであること、武将カード(部隊)を出撃させて対戦相手の城ゲージを奪い合って勝敗を決するというルール、武将カードのパラメーター(武力、知力、特技、兵種、コスト、所属勢力)などは継承しつつ、そのほかの要素はPCもしくはモバイル端末でのプレイを想定した内容に刷新されている。
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『魁 三国志大戦』の武将カード。
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武将カードは兵種によって戦場に送り出した際の移動スピードや攻撃方法が異なる。
 本作のメインコンテンツとなる“対戦モード”では、まず手持ちの武将カードから、初期武将を4コストぶん選択して出撃。対戦相手とマッチングすると、移動すると野良の武将カードを獲得できるフィールドへと画面が切り替わり、ここで登用した武将と初期武将を部隊として戦場に配置し、バトルを開始。この登用→部隊配置→戦闘のサイクル(局)を3回くり返し(序局、中局、終局)、対戦相手の城ゲージ(耐久値)をどれだけ削ったかで勝敗が決するという流れになっている。
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初期武将は手持ちの武将カードから4コストぶん選択する。
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登用パートでは基本的に5マス移動することができ、通過したマス上に表示されているアイコンに応じた武将が獲得できる。
 アーケードの『三国志大戦』シリーズと比べてもっとも変化しているのがバトルパート。本作は戦闘が始まったら部隊はオートで行動。敵部隊が射程内に入ったら、武将カードの兵種に応じたアクション(突撃、槍撃、弓射など)で敵部隊を攻撃する。
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騎兵、槍兵、弓兵にはそれぞれ独自の攻撃方法が設定されており、相性のいい兵種相手には大きなダメージを与えられる。
 オートバトルであることと、局が進むごとに戦場に配置できる部隊が増え、武将カードに設定されている“計略”の条件が満たされていくという仕様が組み合わさった結果、『魁 三国志大戦』ならではの対戦のセオリーが生まれているのが大きな特徴。

 アーケードの筐体でしか再現できない『三国志大戦』シリーズのアクション性を思い切って削除した代わりに、部隊配置の重要性(自分のデッキでやりたいことと対戦相手の動きを読んだうえでの配置が大事)が増していたり、終局まで進んだ際の大バトル(アーケード版では見られない数の部隊が出撃、各武将の武力も計略で大幅にアップ)が楽しめるようになっている。
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同じ部隊編成であっても、部隊を配置する位置によって戦闘の結果は大きく変化する。
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中局、終局に入ると両軍ともに出撃させられる部隊が増えるうえ、計略も複数発動して激しい戦いが展開される。

戦略性を高めるバランス調整&新要素“進軍指令”の追加

 『魁 三国志大戦』は、2025年の正式リリースに向けて、昨年2024年の12月にはクローズドベータテスト、今年に入ってからはゲームメディアにテスト用のROMが配布されており、各所でプレイリポート記事が上がっている。

 しかし、今回プレイできたバージョンの『魁 三国志大戦』には、いままでのプレイリポートの内容を大きく覆すレベルの調整が施されていた。

 まず大きく変わっていたのが、騎兵の動き(頭のよさ)。クローズドベータテスト時はほぼほぼどんな状況でももっとも近い敵に向かって突撃しにいっていたため、相性の悪い槍兵に迎撃され放題だった。しかし現バージョンの騎兵は敵部隊の兵種を把握しているようで、前線に槍兵以外の敵部隊(弓兵、歩兵、攻城兵)がいれば、そちらに向かって方向転換を行ない、迎撃を受けない工夫を自動で行ってくれるようになった。
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槍兵を避けるように移動してくれるようになった『魅 三国志大戦』の騎兵。ゲームスタート時に突撃で大ダメージを取ってくれる&迎撃されて即退場というケースが減ったので、戦力として大いに期待できる。
 また、騎兵に限らず部隊の動き(頭のよさ)は全体的にクローズドベータ時よりも洗練されているようで、部隊配置時にマップの端に置いた武将は、敵部隊に向かっていくのではなく、敵陣を駆けあがって敵城を殴りに行くという、アーケード版『三国志大戦』でいうところの“端攻め”を行なってくれることが多くなった(敵城まで直進するかは相手部隊の配置にもよる)。

 この端攻めと騎兵の突撃が機能するようになったおかげで、オート進行ながらアーケード版『三国志大戦』を思い起こさせるような戦闘になったのは、“原作ファン”としてはうれしいポイントだった。
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敵城にたどり着くまでの部隊の速度や、攻城時の体力減少など、細かい要素も調整されており、クローズドベータ時より白熱した試合が楽しめた(序局~中局のうちに落城することが減りつつ、引き分けも発生しづらくなった)。
 さらにサービス開始後には、各局が開始される前の部隊配置時に、“進軍指令”というシステムも追加される。

 この”進軍指令”は文字通り部隊の行先を指定できる機能で、戦闘前の部隊配置時に表示される旗のアイコンをクリックすることで、自軍の武将たちに戦闘開始直後にどこに向かって移動させるかをプレイヤーの意志で決められる。

 この機能が加わったおかげで、クローズドベータテスト時に問題視されていた、“騎兵が槍兵に突っ込んでいって自滅する”、“敵部隊に踏まれなかった伏兵が立ち往生する”、“攻城兵が敵部隊の動きに釣られて敵城にたどり着いてくれない”といった動きを、プレイヤーの工夫でかなり抑制できるようになり、戦略性が大きく高まっている。

 進軍指令の追加に留まらず、正式リリース後も実際の対戦で起こっている事象を鑑みてのバランス調整、プレイヤーからのフィードバックをゲームに反映させる試みを積極的に行なっていくとのこと。多くのプレイヤーが対戦を楽しめる環境作りには力を入れていくようだ。
※本記事の内容はテスト版です。“進軍指令”は今後実装される機能です。

気になる武将カードの入手、強化方法も判明

 正式リリースが間近に迫ってきたことで、カードの購入方法や強化システムなども一部明らかになってきている。

 まず武将カードの入手だが、ゲーム内ショップの“商亭”を利用するのがもっともスタンダードな方法。商亭ではゲーム内通貨の“魁玉”を使うことでカードパックを購入が可能。カードパックの価格はひとつ15ドル前後での販売が予定されていて、パックを開けると5枚の武将カードが手に入る。

 カードパックから獲得した武将カードは初期部隊として選択できるようになり、同じ種類の武将カードを入手した場合は、合体させることで覚醒武将(NFT)カードとなり、通常の特技よりも強力な覚醒特技を持つカードに覚醒する。
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実装時期はまだ確定していないが、武将カードのフレームを変えて見た目を変化させる機能の追加も予定されている。
 『魁 三国志大戦』は基本プレイ無料のゲームなので、カードパックの購入と武将カードをどれだけ覚醒させるかが課金のポイントとして設定されており、覚醒レベルの差が対戦の内容に少なからず影響を及ぼす可能性はある。
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正式リリース版ではカードパックを購入して覚醒させられた武将カードを軸に、初期部隊を編成していくのが有効になりそうだ。
 本作の戦闘で使用する武将は初期編成の武将を除けば、すべてフィールドで登用する武将である。また、仕官してくる武将の大半はランダムであり、覚醒武将カードを持っていなければノーマル武将カードを登用することになる。必ずしも所有している覚醒武将を登用できるというわけではないため、一般的なソーシャルゲーム、ブロックチェーンゲームの対人戦よりは、課金が勝敗に直結しづらい仕様になっている。

 加えて本作の対人戦は基本的にランクマッチ。実力の近いプレイヤーどうしがマッチングする。プレイヤーの実力や課金額の差で蹂躙されるような対戦は、極力発生しないような工夫も、システム面からも盛り込まれている。

 ライセンス許諾を受けた『三国志大戦』の基本的なゲームルール、世界観は踏襲しつつ、このゲームでしか味わえない駆け引きや楽しみが数多く存在している『魁 三国志大戦』。いよいよ配信日も2025年4月30日に決まったので、来るべき開戦の日に備えてほしい。
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集計期間: 2025年04月29日13時〜2025年04月29日14時