2025年6月5日にカプコンから発売されるNintendo Switch 2(以下、Switch2)のローンチソフト『祇(くにつがみ):Path of the Goddess』(以下、『祇』)。
本作は2024年7月19日に発売された同名タイトルのSwitch2版。基本的な要素はそのままに、ちょっとした部分がハード性能に合わせてアレンジされている。
本記事では、メディア体験会で試遊した感想をお届け。目玉要素となる追加コンテンツ“畏界遷宮”のほか、Switch2版ならではの操作形態についてお伝えしよう。
ストラテジー好きに刺さる『祇』の魅力
『祇』は、穢れ(呪いのようなもの)に覆われた山が舞台となる和風アクションストラテジー。穢れを祓ってそれぞれの村(ステージ)を救っていく内容だ。昼は村の中を探索して準備し、妖怪のような異形の敵“畏哭(いこく)”と戦っていく。
穢れを祓うには、その力を持つ“巫女”を穢れに覆われた鳥居まで導かなくてはならない。プレイヤーは巫女の護人である主人公・宗を操作して敵を攻撃したり、村人たちに指示を出して敵の行く手を阻んだりと、巫女を守るための戦略をつねに考える必要があり、アクションとシミュレーションの両方の要素が楽しめることが特徴だ。
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こだわり抜かれた和風ファンタジーな世界観も魅力のひとつ。自然豊かな山々の風景や、のどかな村に暮らす村人たちや動物、和菓子を嗜む巫女(世代)の姿など、バトル以外の部分でも独創的なデザインが感じられる。
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Joy-Con 2をマウスとして使う遊びも!
ゲームの基本的な部分で言えば、Switch2版はすでに発売済みの他ハード版と基本の要素変わらないが、独自の操作感は用意されている。Switch2の専用コントローラーであるJoy-Con 2をテーブルのような平らなところに置き、SR&SLボタン側を下向きに持って動かすと、マウスとして操作できるのだ。
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ゲーム内にマウスカーソルが表示される。
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このようにJoy-Con 2を持てば、マウスモードになる。
『祇』のSwitch2版では、マウス操作に対応。移動などは左手のJoy-Con 2(L)で操作し、攻撃などのボタンが右手のJoy-Con 2(R)に集約されているのは、他ハードと同じような操作形態。視点操作と、村人への指示、メニューの選択などがマウス操作になっている。
とくに村人への指示は、配置場所のカーソルをマウス操作で選べるようになっているので、よりスムーズな操作が可能になった。装備変更画面などもマウス操作に対応しているので、選びたいアイテムに直接カーソルを持っていくこともできる。
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マウスモードに移行すると、左下にマウス持ちのアイコンが表示される。
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フォトモードもマウス操作に対応。写真の各種パラメータもマウスカーソルを使って調節できるので、こちらも直感的な操作が可能だ。
なお、マウスモードと通常操作はリアルタイムで切り替え可能。通常操作のようなコントローラーの持ち方でも、SR&SLボタン側を下向きにすればマウスモードに。もとに戻せば通常操作になる。
実際に試してみたところ、直感的な操作はすぐになじんだ。やはり村人の指示はやりやすい。このあたりはPC版のキーボード&マウス操作と変わらないと思う。ただ、左手はJoy-Con 2(L)でありキーボードではないうえ、ほかの操作部分が右手のマウスに集約していたりするのが若干難しい。アクション部分の操作は慣れるまで時間が掛かりそうだった。
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もともとゲームパッドでも遊びやすいようにチューニングされたタイトルなので、無理にマウス操作を使うこともないのかな、というのが筆者の感想。あくまで、プレイヤーの操作選択の幅が広がったと思っておくのがいいだろう。
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ローグライクな新モード・畏界遷宮(いかいせんぐう)
さらに、追加コンテンツの“畏界遷宮”が登場する。こちらはSwitch2版より登場するものだが、他機種版に向けても無償アップデートでの追加を予定しているとのこと。
“畏界遷宮”は本編とは独立したモードで、解放条件は本編の1周目をクリアーすること。鳥居の裏である“畏界”を舞台にした高難度コンテンツだ。
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本編では鳥居まで巫女を導き、浄めることが各ステージでの目的だったが、畏界遷宮での目的は巫女を守り抜くこと。一夜でも長く巫女を護る事ができれば、それだけスコアが高くなる。スコアチャレンジ的なモードと言える。
本編は昼に村人を救出するといった探索要素も厚かったが、畏界遷宮では昼パートは簡略化されており、“夜の畏哭たちとの戦い”がメインとなっている。
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装備品や村人の数・職業などは、初期状態では決められたものしか使用できない。代わりに、ステージをクリアーするとランダムで5つ提示されたアイテムからひとつを選ぶことで、使用したり解放したりできる。なかには村人を増やす選択や、プレイヤーである宗の装備品も存在する。また、挑戦中のみ効果を発揮するアイテムも確認できた。このモードのために用意されたアイテムもあるということだ。
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昼に準備し、夜に巫女を防衛するという基本の流れは本編と変わらない。ただ、昼時間は前述の通り短くなっており、サクサクとバトルへ移行できる仕組みとなっている(※)。昼時間には祠でアイテムを購入したり“仕掛け”の修理をしたりすることもできるが、それぞれに“結晶”が必要となる。結晶は村人たちの“転職”にも必要なため、どのように使うのか、本編以上に頭を悩ませることだろう。
※たとえば“仕掛け”の修理は待ち時間が存在しなくなっている。![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/42942/55180e880b79b5dff497b8abe93267e73.png?x=767)
出現する敵や位置などはある程度ランダムになっているようで、挑むたびに展開が変わるのが大きな特徴。ゲットできるアイテムも毎回変化するので、いわゆる“ローグライク”的なコンテンツだと感じた。一夜の区切りも猛襲(いわゆるウェーブ)で区切られており、要は何ウェーブクリアーできたかを競うモードとなっている。
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出現する敵種や入手できる装備品の使用感など、本編で触れていないと理解するのは難しい部分もある。(そもそものモード出現条件ではあるが)基本的には本編をひと通りクリアーした人向けのバランスになっている。難易度は3つ用意されており、いちばんやさしい難易度でもかなり骨太なゲーム性になっていた。本編では要所でしか登場しなかった“血の穢れ”がさらっと出現したりと、敵との戦闘は意外性と歯応え充分だ。
筆者は本編も周回含めてクリアー済みだが、畏界遷宮を実際に遊んでみたところ、試遊した約40分内では最大5ウェーブしか進むことができなかったほどに難しかった。本編では自分たちを強化するRPG的な部分で準備し、ある程度強い味方とプレイヤーキャラクターで敵たちと戦っていたはず。このモードはほぼ初期状態みたいな状態で、かつ強化の方向性も取得できるかどうかわからない。しかも、出現する敵種もランダム。配置を考えたとてどうしようもなく、アクション部分で打開しないといけないようなシチュエーションが多いので、難しさを感じたのだと思う。
ちなみに見事ハイスコアを獲得できれば、本編でも使用可能な特別なものがゲットできるとのこと。難易度ごとに設けられた課題もあり、それぞれをこなすと特別なスコアが加算されるといったミッション的要素が用意されているためやり込み甲斐がある。皆さんも本編クリアー後にチャレンジしてほしい。
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