
ゲームアーツの名作RPGシリーズ
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『グランディアIII』は技術者集団と知られるゲームアーツが制作する『グランディア』シリーズのひとつ。セガサターンで発売されてプレイステーション(PS)にも移植された第1作の『グランディア』、ドリームキャストで発売され、プレイステーション2にも移植された続編の『グランディアII』、プレイステーション2で発売された外伝作の『グランディア エクストリーム』に続く作品が本作。
シナリオは第1作と同じはせべたかひろ氏で、空を舞台にした物語が展開しました。キャラクターデザインは『ヴァルキリープロファイル』シリーズなどでも知られるアニメーターの吉成曜氏。音楽はシリーズでおなじみの岩垂徳行氏。どの曲もいいですが、とくにメインテーマ曲はすばらしく、心に残るものでした。
空を飛ぶことに憧れて飛行機を製作している主人公のユウキが神獣の言葉を代弁する神人(コミュート)の一族であるヒロインのアルフィナと出会い、冒険の旅へ出るという物語。王道的な展開ではあるものの、意外だったのは冒険にユウキの母親であるミランダも同行すること。とある理由でミランダとは途中で別れますが、母親同伴の冒険という展開は新鮮でしたね。まぁ、母親と言っても、いわゆる“かーちゃん”みたいな外見ではなく、かっこいいお姉さんでしたが。
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本作の特徴として、起用されている声優陣も挙げられます。ユウキの声を演じているのは松風雅也さん、アルフィナの声を演じているのは当時はアイドルで現在は俳優として活躍している木南晴夏さん。そのほかのキャラクターを演じているのも本職の声優は少なく、俳優やアイドルの方が多く起用されていました。
『グランディアIII』でとくにすばらしかったのはバトルシステム。『グランディア』シリーズはコマンドRPGでありながらアクションゲームのような爽快感のあるバトルが楽しめるのが特徴ですが、本作は空中に浮いた敵を攻撃する“空中コンボ”が実装されたことでさらに爽快になりました。
シリーズ最高傑作と言える前作『グランディア エクストリーム』のバトルシステムに引けを取らず、行動のキャンセルやド派手な必殺技、爽快感ある空中コンボなどでバトルに熱中できる作品に仕上がっていました。物語は描写不足で感情移入が難しい部分もあるものの、バトルがおもしろくてついついプレイしてしまいました。
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なお、細江ひろみ氏が手がけたノベライズ版は本編の描写を補完する部分も多々あり、キャラクターたちの知られざる過去や決意に思いを馳せることができました。いまからプレイするのであれば、ぜひゲームと小説のセットで合わせて楽しんでもらいたいです。
『グランディア』シリーズは現在『グランディア』と『グランディアII』のHDリマスター版が発売されています。ぜひ『グランディア エクストリーム』や『グランディアIII』も続いてリマスター化してほしいですね。