Life Is Strange(ライフ イズ ストレンジ)(プレイステーション4)のレビュー・評価・感想情報
映画『バタフライ・エフェクト』を彷彿させる作品。アメリカの田舎町を舞台に、さまざまな問題を抱えた等身大の女子高生の青春が、うまく描かれている。窓から差し込む暖かな日差しや、ときおり挿入される歌などによる、映画やテレビドラマに近い絵作りや雰囲気作りが魅力的。時間を巻き戻し、よりベターな選択に修正するというゲーム的な要素もおもしろく、先の展開が気になって遊び続けてしまう。
週刊ファミ通1421号より
時間を巻き戻すことによって、物語の展開や選択肢の内容に変化をもたらすシステムがおもしろく、自分が介入している感覚も強まっていき、ストーリーから目が離せなくなる。初見のシーンは、ボイスなどをすべて見聞きする必要があり、ゆったりしたペースに感じられることもあるが、以後は聞いたことのある会話をスキップできるのはグッド。重要な選択肢で、ヒントのアイコンが表示されるのも親切。
週刊ファミ通1421号より
海外ドラマ的な表現とけだるい雰囲気、アーティスティックなビジュアルとギターサウンドによる独特の作風が心に残りました。“時間を巻き戻す”力と、ひとつのセーブデータに上書きしていく設計が、未来を変えつつも限定していくもどかしさを生み出します。見ることのできる対象物が多く、必ずしも意味があるわけではない面倒な作りですが、それにあえて付き合うことが、より没入感を高めます。
週刊ファミ通1421号より
主人公のマックスたちが巻き込まれていく物語が、じつにドラマチック。演技もすばらしく、グイグイと世界に引き込まれる感じがある。“時間を巻き戻す”という能力が巧みに物語を構成していると感じました。ゲームシステムで、不満に感じる部分もあるけれど、物語重視のアドベンチャーと考えれば許容できるレベルかと。なんの予備知識も持たずにプレイしたほうが、より楽しめると思いますわ。
週刊ファミ通1421号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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