The Lord of the Rings: Return to Moria(プレイステーション5)のレビュー・評価・感想情報
『ロード・オブ・ザ・リング』ガチ勢ではない自分も、ほの暗い地下を探索しながら、コツコツ素材を集め、新たな拠点や武具を作り、さらなる奥地を目指す行為で、ドワーフ気分を満喫。クラフトによるサバイバル要素と、昼夜の変化、睡眠、空腹が探索や戦闘にメリハリをプラス。舞台となる地底は、色彩とともに情報も不足気味だが、逆に地下世界の雰囲気作りの一助となり、没入感を高めた部分も。
週刊ファミ通1853号より
『ロード・オブ・ザ・リング』の世界でドワーフとしてクラフト&サバイバルを行うのは、渋い味わいながら原作が好きな人なら魅力的に感じるかと。クラフトは定番的な要素ではあるけど、新たなアイテムを作り出していくのは喜びを感じられます。一方、戦闘に関しては、爽快感やメリハリがもう少し欲しいかな。若干説明不足な部分があったり、カメラの感度の設定がない点など、気になる部分もちらほら。
週刊ファミ通1853号より
主人公はドワーフ、舞台は暗い鉱山と、とことんシブくて地味! 通好みのする作品世界は味わい深く、『ロード・オブ・ザ・リング』の知識も不要です。メニュー画面が使いにくかったり、和訳がわかりにくかったりもしますが、それを上回る確かな魅力があります。敵の脅威にさらされながら、素材を集めて必要なものをビルド&クラフトし、少しずつ探索範囲を広げていくのは、中毒性を覚える体験でした。
週刊ファミ通1853号より
敵の襲撃に対応しつつ、クラフト・ビルド用素材を闇雲に集めている最中は、静かな充実感があります(とくに掘削時は無心になれます)。いざ作成となると“〇〇を作るには××が必要”といった諸条件のシビアさから、スッキリする機会が少なめに。“焚火のそばの焼けた肉”がただの背景物……など、グラフィックのディテールの細かさと、システム面の自由度の低さのアンバランス具合が引っかかります。
週刊ファミ通1853号より
ファミ通公式レビューアーイラスト:荒井清和
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