
ドキドキが欲しいか……!!
欲しい!!!
日々の生活に満足しつつも、そんな渇望を抱いている人はいないだろうか。いや、聞くまでもないだろう。お前は抱いている。
漢(おとこと読む)であるならば、つねに渇いていたい、飢えていたいと考えるのは自然なはず。その渇きを満たしたい。ひび割れた地面のような俺の心に癒やしという名のひとすじの水滴を落とし、しっとりと湿らせることができれば、また青々しい緑が咲き誇るはずだから……。
むしろこの湿らせるという行為を味わうために渇いていたいのかもしれない。手段と方法が逆転してしまうというのは本末転倒だが、俺の性(さが)はそこまで求めてしまっているのだ。
そう、qureateの新作を!(ここでタイトルコール)
ということで、いよいよ春……春が来た……! いや、すでに初夏だが。2024年4月18日、Nintendo SwitchとSteam用にとんでもないタイトルが発売された。いや、されてしまった!
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それが『バニーガーデン』である! 自分は本作の情報公開後から鋭い眼光で本作のことをチェックしており、「ふふふ……さすがqureateだ」と膝を打った。そしたら無脊髄反射で足がぴょーんとなった。
知らないピュアボーイのために説明すると、いや、説明の必要はないだろうが、念のため説明しよう。これは記事なんだから。
qureateさんは公式サイトを見るとわかるように、非常にクレバーな紳士淑女ゲームをたくさんリリースしているゲームパブリッシャーである。常人ではちょっと形にできないような(いい意味で)コンセプトのゲームが多く、いつも(いろんな意味で)お世話になっております。
この『バニーガーデン』は、“お紳士の憩いの場「バニーガーデン」に通い、お店で働くキャストと恋愛を育む恋愛アドベンチャーゲームです。(公式サイトより引用)”という解説テキストにあるように、非常に紳士的なゲームとなっております。
発売直後にSNSで話題となったため存在を知ってはいるが、どんな内容のゲームなのかまでは知らないという人も多いのではないだろうか。
そこで、ふだんから知的で教養に満ちた文章を書くことでファミ通.comからも絶大な信頼を得ている紳士ライターが、『バニーガーデン』の魅力をすべて語ります。語り尽くします。
キミ(読者)について来られるか……? 己(オレ)のレベルに!
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解説とともにお目当てのエンディングを見るためのテクニックも紹介するので、あわせてチェックしてほしい。ちなみに、最適解やネタバレはいっさい紹介しないのでご安心。キャストの攻略は自分の手でつかみとれ!
おっぱいと パンツがチラリ 桃源郷 兎の園に 胸が膨らみ
※「胸が膨らみ」は期待するという意味と大きなおっぱいが登場するというふたつの意味がある。あっぱれな下の句だ(自画自賛)。このバニーガーデンというお店にはとっても魅力的なバニー姿のキャストが在籍しており、彼女たちとおしゃべりを楽しむことができちまうんだ! なんてこった!
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プレイヤーはタイプの異なる3人のキャストと出会い、通い詰めて会話を楽しむことで仲よくなれる。仲よくなれば、プライベートな話題も共有可能。ゲームでは行動期限が設定されており、その期限を迎えるとプレイヤーの行動によって、さまざまなエンディングへと分岐していく仕組みとなっている。
恋愛アドベンチャーゲームと銘打つだけあり、キャストと恋愛関係になれば、そのキャストとのエンディングを迎えられる。
ゲームシステムに難しい要素はなく、非常にシンプルでわかりやすい内容。きびしいフラグやパラメータのようなものはなく、基本的にはお目当てのキャストに集中してお店に通いまくれば、お目当てのエンディングへとたどり着けるはずだ。
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続いてストーリーのあらましを紹介。
主人公である乾田杯人は、仕事でとあるミスを起こしてしまい、それを原因に会社を解雇されてしまう。その帰り道、お酒でも飲んで帰ろうとすると、オープン直前のバニーガーデンを発見する。
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大きな失敗に落ち込む主人公は、癒やしを求めてバニーガーデンへと通うことで明日への元気と活力を取り戻していく。そして、次第にキャストのことが気になってしまい……!? と、一大スペクタクルなお話になっている。
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キャストは全員ムチプリ!
主人公と出会うキャストは、全部で3名。どの子の非常にキュートで魅力的なのだ。
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ちょ、ちょっとまって。全員おっきくない!? 常人なら、ムチィ! キュ! ムチィ! くらいのバランスにすると思うが、これじゃあムチィ! ムチィ! ムチィ! じゃん! 対戦格闘ゲームなら投げキャラ、投げキャラ、投げキャラみたいなバランス配置じゃん! これを作ったヤツはどうなってるんだ!
だがそれがいい。
「こまけーことはどうでもいいんだよ! 俺はこれが好きなんだ! 地球に人間が引かれるように、俺はたわわなふたつの果実に引力を感じていたいんだよ! 引き寄せられたいんだよ!」という開発者のパッションとリビドーを感じるキャラクターデザインとなっております。
ほかのqureate作品もおっぱいが大きな女の子ばかりなので、たぶんプロデューサーの臼田裕次郎氏の癖(へき)だと思う(風評被害発言)。
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と、とにかくですね。本作に登場する女の子は全員おっぱいがいっぱい! 太もももいい感じのサイズ感で、「ずいぶん……鍛え直したな……」と言いたくなるすばらしいボディの持ち主が揃っています。
お店の制服も谷間が強調されており、パリコレも裸足で逃げ出すナイスデザインとなっているので、非常に目のやり場に困ります。いや、困りませんね(タハハ)。
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もうPTAに怒られろ! PTA(パンツ・たくさん・ありがとう)システム!
まず、プレイヤーは平日は仕事を行い(友人に紹介してもらったらしい)、週末の2日間にバニーガーデンに通うことができる。一度は仕事をクビになり、日々の生活のために必死に仕事をするのだが、その金を紳士の社交場に落とすこともできる。いまの主人公に怖いものはないのだ。生活費はべつであるのか?
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ちなみに、お金がもっとほしい場合は土日のメニューから派遣やギャンブルで稼ぐことができる。派遣は土日をフルで使ってしまうので注意が必要だが、ギャンブルは1日で最大10回まで挑戦できるのがありがたい。しかも、9回で止めておけば、その日に残った時間を利用してバニーガーデンに入店可能。
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当然ではあるが、ギャンブルは稼げるときもあるがスってしまうこともある。セーブ&ロードをすることで成否判定はリセットされるので、ちょっとズルいが、成功するまでセーブ&ロードをくり返せばお金は確実に貯まる。基本的にはお金はいくらあっても足りないので、土日はギャンブルを行い、軽く2~3万程度のプラス収支を出してから来店するのをルーティンにするといいだろう。なんて人間だ。
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バニーガーデンに入店すると、その時点でもっとも好感度が高いキャストがカウンターについてくれる。
自分はこういったお店に行ったことがないので友人から聞いた話と比較することになるが、本作には俗にいう“場内指名”や“本指名”といったシステムは存在しない。注文時にキャストにドリンクをあげなければ、そのキャストはほかの接客に向かう。すると、自分にはべつのキャストがついてくれるので、そこから会話を盛り上げて好感度をアップさせるといいだろう。
最序盤には花菜がカウンターについてくれるので、凛か美羽香と仲よくなりたいなら花菜からのおねだりに「買わない」と選択すればオーケー。
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キャストがついたら、自分とキャストが飲むドリンクを注文。さらに、追加でフードも頼むことができる。
キャストには味の好みがあり、好きな飲物や軽食だった場合は背景にハートマークが出現する。好感度がさらにアップするので、キャストの好みの味を探すべし。
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そして、ここで本作の注目システム、PTAが発動! 主人公がドリンクを注文すると、キャストがお店中央の店からボトルを選んでドリンクを作ってくれる。ここでよく見ると、キャストの真のキャストがチラリッ!?
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キャストがドリンクを取ろうと腕を伸ばすのは当たり前の行為なので、これは不可抗力だ。決して覗き見ではない。覗き見ではないので、プレイヤーの尊厳が削がれることもない。安心しよう。
なぜか視点を動かしたりズームしたりできるので、紳士的に対応しよう。世界よ、これが日本のゲームだ!
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さらに、ここがPTAの真骨頂。通常のドリンクの場合は上の棚からボトルを取るのだが、高いドリンクのボトルは棚の下段に置かれている。つまり、高いドリンクを作る場合は、少しかがまなければボトルを取ることができないのだ! つまり……そういうことなのだ!!
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古代ギリシャの哲学者であり数学者としても有名なピタゴラスは言いました。「必要性とは可能性の隣人である」と。必要性があるからこそ人間は可能性を追い求めてきた。実現したい未来があるからこそ、人間は果敢に挑戦し、不可能を可能にしてきた。このPTAもそういった人間の挑戦する心から生まれたものであることは間違いないだろう。
ピタゴラスがこのPTAを見たらどう思うのだろうか。彼の哲学に変化が訪れるのではないだろうか。
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ちなみに、キャストが身につけているパンツは日替わりで変更となる。女の子だもの、当たり前じゃない!(男でも当たり前だろ)
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」という格言があるが、本作においては「女子、土日に毎日会っているとしても刮目して見よ」だ。
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キャストへのプレゼントとしてパンツをあげることも可能(!?)。プレゼントしたパンツを履いてきてくれることもあるので、さらなる味変として楽しもう。
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また、会話中に“好感度アップチャンス!”と表示される選択肢が出現することも。正しい選択肢を選べれば好感度がさらにアップするので、女の子が喜ぶ答えをするべし。
これはモテる友人から聞いた話なので自分からのアドバイスではないのだが、こういったときに選ぶべきなのは“正解ではなく女の子が喜ぶ回答”らしい。女の子は正解を求めているのではなく、回答によって自分を喜ばせてほしいのだ。そのため、ここでは自分が言いたい選択肢ではなく、「キャストはこう言ってほしいはず」というのを深読みして回答を選ぶといいだろう。コミュニケーションの練習にもなるすてきなゲームですね。
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ひとたび会話が終わっても、最大で2回まで延長できる。注文や会話をくり返した回数だけキャストと仲よくなれるので、お金が尽きない限りは延長するべし。
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キャストとの会話ではさまざまな世間話が楽しめる。ここでの会話が本作でのメインボリュームになるのだが、会話シーンの内容のクオリティーが本当にすごいと感じた。本当にリアルなのだ。いや、友人が言っていたことなのだが。
心理学に“ツァイガルニク効果”というものがある。これは達成・完了した物事より、未達成・未完了の物事のほうが気になってしまう(覚えてしまう)という心理効果だ。
連載されているマンガやアニメなどは基本的に1話完結にはならず、次回が存在する。途中でお預けを食らってしまったときに「早く続きが見たい!」と感じるあれがツァイガルニク効果だ。
キャストたちはこの心理をうまく利用しており、1回の会話ですべてを語らず、秘密を小出しにしてくる。この小出しをされることでもっと話したいと思うようになるし、秘密を知れたことに達成感を得られる。
結果、もっともっと話したくなるようになってしまう。この雰囲気出しが非常にリアルなのだ。
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また、“カクテルパーティー効果”というものもある。これは、人間は無意識に耳から聴き取る情報を選別しているというもの。パーティーのようなうるさい場所のはずなのに、自分の名前を呼ばれるとなぜか聴き取れてしまうことをカクテルパーティー効果と呼ぶ。
名前を呼んで聴かせることで自分に注意を向かせ、印象を深く持たせ、親近感を沸かせようとする。ここに注目してゲームをプレイしてみると、キャストは1度に会話中に高い確率で主人公の名前を呼んでいることに気がつくだろう。
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このように本作では、“男を落とすテクニック”というものがふんだんに使われていることを確認できる。リアルな紳士の社交場での会話をゲーム中に再現しようとする開発者のこだわりが見て取れるようだ。
おそらくqureateさんの開発スタッフはそうとう研究した(=紳士の社交場に行った。経費で)のではないだろうか。
……と友人が言っていました。
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毎回きちんとドリンクを頼み、2回延長を行えば、キャストが出口までお見送りをしてくれる。大満足で帰宅できれば主人公のやる気がみなぎり、つぎの週の仕事の給料がアップするというボーナスが得られる。
このボーナスがかなり重要。散財してキャストと仲よくなり、やる気と給料がアップ。その給料は、もちろんバニーガーデンで散財する。ある種のエコシステムである。
このサイクルが攻略には重要なので、キャストとのさらなる交流に活用しよう。こうして経済は回る。
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ちなみに、自分は経験がないので先輩から聞いた話になるが、こういった紳士の社交場では、自分がお店で使った総額の何パーセントかが、そのときについてくれたキャストの給料として支払われる(バックという)。つまり、お金を使ってくれればくれるほど、キャストの利益になるので喜んでくれるというわけだ。
もちろん、本作でもそれは同様で、主人公が使った金額が多ければ多いほど、キャストからの好感度は上がる。難しいことは考えず、キャストに対してお金を使えばいい。紳士の社交場のルールは、非常に単純明快なのだ。
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ただ、お金がなければお目当てのキャストと仲よくなれないということはない。少ない出費だったとしても、毎週末は必ずお店に向かい、キャストの好物を注文していけば着実に好感度は上がる。もっとも重要なのは、小まめな交流だ。
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ドキドキのアフター! 個室ではしっぽり?
キャストとある程度仲よくなると、来店後に“アフター”に誘われる。アフターとは、お仕事終了後にキャストとプライベートなデートを楽しむこと。
これも聞いた話だが、アフターは店舗の売上(つまりキャストの利益)にはならず、男性とは店舗外で出会うことになる。つまり、本当に仲のいい人としかしないらしい。アフターに誘われたということは、自分がキャストに信頼してもらえた証左であると言っていいだろう。
アフターでは私服姿のキャストが見られるほか、会話もかなりプライベートな内容に偏る。お店とは異なるキャストのリアクションを楽しもう。
ただし、アフターのデート費用はすべて主人公持ち。誘ってきたのは向こうだが、払うのはこっち。
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また、仲がいいキャストから、追加料金を支払うことでお店の個室に案内されることも。個室ではキャストが隣りの席に座って接客してくれるので、より親密な関係になれるかも?
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個室では、ここでのみ楽しめるASMRイベントも登場! ASMRとはAutonomous Sensory Meridian Response(自律感覚絶頂反応)の頭文字を取ったもの。イベント中にイヤフォンを装着すれば、そこにキャストがいるようなリアルなボイスを堪能できる。
PCならさまざまなヘッドホンを使用できるので機材の心配はないとして、Nintendo SwitchでもBluetoothイヤフォンのペアリングが可能なので、これを利用して体験するのがおすすめ。専用のイベントCGも用意されているが、イベント中はぜひ瞳を閉じて全身でキャストのボイスを味わっていただきたいところだ。
イベントの内容は「んほぉ~~///」と感じてしまうような甘々なものばかり。そのため、ご家族といっしょに暮らしている人は、ここでのボイスは絶対に他人に聴かれてはいけない。イベントをプレイする際は必ずイヤフォンをして、周囲に人がいないことを確認してからにしよう。
オジサンとの約束だ。
お遊びでPTA! PTA!
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このお遊びは、PTAを楽しむ手段として非常に頼れる存在だ。プレイするのはキャストの気分次第なのでランダム要素があるが、エンディングを迎えるとタイトル画面の“エクストラ”の項目から条件を自由に設定して好きなだけプレイできるようになる。チェキ撮影は通常プレイ中にすべてのポーズを撮影する(眺める)のは少々たいへん。こちらで楽しむのがおすすめだ。
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水着イベントだと……!?
水着デーはカレンダーに開催日が表示されるので、その日にお店に行けばお目当てのキャストの水着姿は確実に拝める。この日のためにお金を貯めておこう。
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キャストが酔っ払っちゃっていつもよりダイタンに!?
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さらに、酔った状態だとお遊びがちょっとだけ変化する。Tゲームと手押し相撲は難度が低下し、チェキ撮影では後ろ姿の撮影も可能になるのだ。
トロンとした目で一生懸命ゲームに励むキャストが非常にキュート。これをプレイするのには複数の条件を満たさないといけないのでレア度が高い。堪能するならエクストラから好きな設定で行うのがいいだろう。
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どのドリンクを飲ませるのかによって、ほろ酔いにできるかどうかが決定する。自分がプレイしたときには3000~5000円代のお酒をキャストに問答無用で3連続飲酒させるだけで確定でほろ酔いにできたので、これがいちばん早いと思います。
逆にほろ酔いにさせたくない場合は、ドリンクの説明を見てアルコール度数が低そうなものを選べばいいだろう。
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だが、これをしていいのは、あくまでゲームでのお話。これも聞いた話なのだが、現実ではあまり酔っ払ってしまうとその後の接客がしにくくなってしまうため、度数の高いお酒を飲ませるのは嫌われる傾向にあるので注意しよう。
なかにはアルコールに弱い人もいる。そんな場合にはソフトドリンクや度数の低いお酒を頼み、自分のドリンクやフードで高い注文をするのがベスト。フードは食べやすいスナックやフルーツが好まれる。もちろん、「これが飲みたい」というお酒があるなら、頼んであげてもいいだろう。
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研究された世界観、キャストと親密になるドキドキが体験できるナイスで唯一無二なゲーム性に全俺が泣いた
当然だが、出会った当初は赤の他人なので、自己紹介レベルの会話からスタートする。しかし、会話を重ねてどんどん親密になることで、これまではできなかった話題で会話を楽しめるようになる。
この少しずつキャストと仲よくなっていく過程が本作の醍醐味。対象を攻略しているような感覚を味わえて非常におもしろい。
疑似恋愛ではあるが、お互いに駆け引きをしているような会話のキャッチボールが非常にリアルに表現されている。
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また、個室での接客やアフターといった特別なイベントはアクセントだ。これらは自分からは誘うことができず、完全にキャスト任せになる。そのため、誘われたときは、ゲームであるのにも関わらず「きたきた!」と胸の高鳴りを感じてしまった。プレイヤーがキャストを攻略しているはずなのに、逆に自分が攻略されてしまっている感覚を覚えてしまう。
しかも、誘いかたが非常にツボを心得ているのがにくい。もちろんお金を支払うのはこっちなので、キャストは無理強いをしてこない。でも、甘えた声でリクエストされて断れる男はいないだろう。このあたりの駆け引きの演出が非常にリアルで、「絶対本職の人が監修しているだろ」と勘ぐってしまうほどだ。
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前述のとおり、ゲームの内容やキャストの攻略難度は低く、とにかくひとりのキャストに対して集中してお金を使えば、まず間違いなくお目当てのエンディングが見られるはず。
キャストの好みのドリンクやフードを探したり、わざとお遊びを失敗したり、反応を楽しむためにわざと選択肢を間違えたりしても攻略に失敗することは皆無なので、何も考えずに気軽にプレイして全然オーケーだ。
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カレーを食べたいという人に何を提供すれば喜んでもらえるのか。そう、カレーである。
お紳士の社交場で女の子と会話を楽しむというコンセプトを、最大限に楽しめる『バニーガーデン』。大金が舞うだけに自分とは遠く離れた世界に感じている人も多いと思うが、本作ならその一端を手軽に体感できるのが魅力だ。
お紳士の社交場で行われるキャストとの駆け引きや、味わえるドキドキ感の源泉。それらを研究・分析し、綿密にゲームに落とし込み、魅力的なゲームプレイを実現している。「ムフフな要素があるゲームをプレイしたい」という人なら、きっと期待に答える内容になっているはずだ。
さらに、本作をプレイしてこういった世界にさらに興味を持ったなら、実際のお紳士の社交場に向かってみるのもいいかもしれない。俺は行ったことがないが。
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ちなみに、これも知人に聞いた話なのだが、こういった紳士の社交場には“同伴”というシステムもあるらしい。この同伴とはアフターの逆で、営業前にキャストと店外で遊び、営業時間になったらそのままいっしょにお店で本指名をして飲むという。出勤後即お客がつくことに加え、同伴出勤をするとキャストに別途バックがある(お店によりルールは異なる)ため、非常に好まれやすいらしい。
アフターは夜~深夜の時間帯になりがちだが、同伴は日中にデートができるのがポイント。この同伴が本作に存在しないのがちょっと惜しいところだ。次回作があるなら、同伴も楽しめるようになればさらにリアルさが増すと考える。qureateさん、いかがでしょうか。
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製品概要
- タイトル名:バニーガーデン
- ハード:Nintendo Switch/PC(Steam)
- 発売日:2024年4月18日(Steam版は4月19日)
- ジャンル:心が清らかなお紳士様向けの恋愛ADV
- 価格:2980円[税込](Steam版は3480円[税込])
- 対応人数:1人
- 対応言語:日本語、英語、繁体字、簡体字
- 対応音声:日本語
- CERO:D(17歳以上対象)
- キャラクターデザイン:乾和音
- シナリオ:武藤隆義(株式会社ジンテーゼ)
- 企画原案/プロデューサー:臼田裕次郎