
有線でもワイヤレスでも利用でき、バッテリーの連続使用時間は最長で約20時間! しかもモーションセンサー(加速度センサー・ジャイロセンサー)に加え、カスタマイズ可能なアドバンスドゲーミングボタンや24色のLEDイルミネーションを搭載しているなど、機能も盛りだくさんなのだ。
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ハイエンドのSwitchコントローラーを求めるゲーマーに
背面に凝縮された独自の機能
上側面にあるR、ZR、L、ZLボタンの位置や、そのあいだにUSB Type-CコネクタやNintendo Switch本体にワイヤレスコントローラーとして登録する際に使うシンクロボタンがあるという点も同じ。
強いて言うならZL、ZRボタンが逆三角形で下側が前に張り出しているために通常のコントローラーよりも指がかりがかなりよいのが握ったときに感じる最大の違いだろうか。
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ZL/ZRボタンをはじめ、ルメクトラの魅力は背面に凝縮されている。
まず左右のグリップの裏側にはそれぞれAGL、AGRというふたつのボタンが増設されている。これは“アドバンスドゲーミングボタン”という名称が付けられていて、左右のスティックを押し込むLスティックボタン、Rスティックボタンも含めた任意のボタンを割り当て可能だ。
また、背面中央下部にはそのアドバンスドゲーミングボタンを設定するときのプログラムボタン、イルミネーションエフェクト設定用のLEDボタンが縦に並ぶ。
ちなみに、外見からはわからない機能として、ルメクトラは加速度センサーとジャイロセンサーを搭載している。いわゆる“モーションセンサー”と呼ばれるものだ。これに対応したタイトルなら、ルメクトラ本体を動かしたり傾けたりすれば、それに応じた操作を行える。
なお、ルメクトラにはJoy-Con(TM)が持つ機能のうち、HD振動、モーションIRカメラ、NFC(近距離無線通信)は搭載されていない。マニュアルには「Joy-Con専用ゲームでは使用できません」という文言もある。つまりルメクトラは完全にJoy-Conを置き換えるものではない、ということは念頭に置いておこう。
慣れればゲーム中にも設定可能なアドバンスドゲーミングボタン
ルメクトラが持つ機能のうち、ゲーマーにとってもっともうれしいのが背面にあるふたつのアドバンスドゲーミングボタン(AGL/AGR)だろう。これらAGLとAGRボタンはルメクトラを両手でホールドしたときに自然と指がかかる位置にある。
アドバンスドゲーミングボタンは、LとRに人差し指をかけて中指から小指でホールドする場合は中指の指先が、ZLとZRに中指を乗せて残りの指でホールドする場合は薬指の第一関節あたりが接する位置に配置されている。
手の大きさにもよるが、中指で押すなら指先、薬指を使う場合は指先で押すよりも第一関節のところで引き絞るように押すのがいいようだ。いずれにせよ、コントローラー本体を握り直すことなく瞬時に押せるのは便利。
AGL、AGRへのボタン割り当て作業はかなりカンタンだ。
- 背面のプログラムボタンを2~3秒間長押しすると、キャプチャーボタンとHOMEボタンのあいだにあるプログラムステータスランプがゆっくりと点滅し始める。
- アドバンスドゲーミングボタンに割り当てたいボタンを押す。
- プログラムステータスランプが素早く点滅し始めたら、AGLかAGRを押す。プログラムステータスランプが消灯し、割り当てが完了する。
たったこれだけなのだ。ちなみにアドバンスドゲーミングボタンに割り当てられるボタンは、A、B、X、Y、L、R、ZL、ZR、Lスティック、Rスティック、十字ボタンの4方向いずれか。
たとえば左右スティックの押し込みなど、押しにくいボタンの機能をここに割り振れば瞬発的な操作が可能。あるいはゲーム中に頻繁に使う機能をAGL/AGRに割り振ることを前提に、ゲーム内の設定と合わせて各ボタンに割り当てる機能を全体的に再考するのもありだろう。
慣れてくれば、いちいちコントローラーを裏返さずともゲーム中にプログラムボタンを押し、アドバンスドゲーミングボタンの設定変更はさして難しくない。使うキャラクターやシチュエーションによって、遊びながら随時ボタンの割り当てを変更する、といったこともできる。
コントローラーを持ち直すことなく押せるカスタマイズ対応ボタンを背面に装備するのは、近年のハイエンドなゲーマー向けコントローラーとしては必須の機能となりつつある。個人的には連射機能などよりかなり重要な機能だと思っている。
ゲーミングギア感満載のイルミネーションエフェクト“ルメクトラ”
ルメクトラと名付けられた商品として、すでに“ルメクトラ アドバンテージ有線コントローラー”がXbox Series X|S用として発売されている。今回のNintendo Switch用が2商品目。ルメクトラとしては初めてのワイヤレスコントローラーとなる。
独自の造語を商品名に用いるだけあって、ルメクトラのイルミネーションは非常に凝った機能を持っている。光る場所は本体外周部、左右のスティック、十字ボタン、A/B/X/Yボタンのそれぞれ周縁だ。この記事で紹介している写真ではそれらがすべて光るように設定しているものが大半なので、具体的には写真を参照してほしい。
特筆すべきは、その光らせ方のパターンの多さだ。光る場所は4つのゾーンに分かれていて、ゾーンごとに光らせ方を変えられるのである。
- ゾーン1:本体外周部の左半分
- ゾーン2:本体外周部の右半分
- ゾーン3:LスティックとA/B/X/Yボタンの周縁
- ゾーン4:十字ボタンとRスティックの周縁
これらのゾーンに対し、24色のカラー(グリーン、レッド、ブルー、イエローの4色各6階調)、3つのライティングモード(ソリッド/ブリージング/サイクル)、3段階のライティングスピード、11段階の明るさを個別に設定できるようになっている。
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外周部の左半分と右半分で非対称に光らせ方を個別に指定できるのはかなりマニアック。これはJoy-Con(L)がネオンブルー、Joy-Con(R)がネオンレッドに塗り分けられたNintendo Switchのカラリーングパターンにインスパイアされたからか? とも思ったのだが、Xbox Series X|S用のルメクトラでも同様の設定が可能なようだ。
ルメクトラプログラムモードではほぼすべてのボタンを使用
各ゾーンを個別に設定
- 十字ボタン右:設定したいゾーンを指定
- 十字ボタン左:指定したゾーンに対するライティングモードを設定
- 十字ボタン上:指定したゾーンの明るさをアップ
- 十字ボタン下:指定したゾーンの明るさをダウン
- A/B/X/Yボタン:ライティングがソリッドまたはブリージングのときに色を指定する。A=グリーン/B=レッド/X=ブルー/Yボタン=イエロー。各ボタンを1回押すごとに各色の階調が変化する
- -ボタン:ライティングがブリージングかサイクルのときに変化の速度を3段階で調整する
全ゾーンを一括で設定
- Rボタン:ライティングがソリッドブリージングのときに全ゾーンの色を変更する。1回押すごとに24色が順に切り替わる。
- Lボタン:全ゾーンのライティングモードを変更する。ボタンを押すたびにソリッド→ブリージング→サイクルと切り替わる。
- ZRボタン:全ゾーンの明るさをアップ。
- ZLボタン:全ゾーンの明るさをダウン。
- +ボタン:ライティングがブリージングかサイクルのときに全ゾーンの色の変化の速度を順に切り替える。
PCのアプリから制御するわけでないし、本体だけで設定が完結する仕様であることを考えると、むしろよくこれほど凝った仕様を詰めこんだことに驚きさえする。個人的にかなり楽しいと思える機能だ。
もっともイルミネーションはゲームのプレイに影響を与えるものではない、あくまでもオマケの機能。必要ないプレイヤーも少なくないはずだし、仮にこのルメクトラを買ったとしてもLEDをオフにして使うケースもあるだろう。
『Apex Legends』や『モンハンライズ』での使用感は?
まず全般的な話として、ルメクトラのグリップには格子状の浅い溝が掘られている。PowerAが“テクスチャグリップ”と呼ぶこの一工夫のおかげで、おかげで握った感触がよく、高い滑り止め効果を発揮している。
ルメクトラ独自のアドバンスドゲーミングボタンを除く共通のボタンに関して言うと、各ボタンのストロークなどは通常のコントローラーと大差はない。つまり操作感覚としてはとてもオーソドックスなところを突いていて、悪くない。差を感じるのはZL/ZRボタンだろうか。
ZL/ZRボタンは下端が尖った逆三角形をしていて、しかもその下側の角が前にせり出している。非常に指のかかりがよく、押しやすく感じた。L/Rボタンと人差し指で押し分けるときにはこの指がかりのよさは大きな魅力と言える。あらかじめ中指を乗せておく握り方をしても、指の収まりがよく、それがコントローラー全体のホールド感向上にさえつながっているようにも感じる。
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指の位置を変えず、常に指がかかった状態のボタンがふたつも増えていることはルメクトラの大きなアドバンテージだ。頻繁に使う機能やとっさに発動する必要がある機能をこのボタンに割り振ることで、指の移動に要する時間を短縮できるわけで、あるとないとでは大違いである。
さて、具体的なゲームタイトルとして、『Apex Legends』と『モンスターハンターライズ』におけるルメクトラの使用感もまとめておきたい。どちらもアクション性の高いゲームだけに、コントローラーに投資する価値のあるタイトルと言える。
『モンスターハンターライズ』
このゲームでは自分が主に使う武器として何を選ぶかによって、操作をカスタマイズすると狩りの快適性がかなり変化する。たとえば弓などは右スティックでエイムを行うため、“剛射”を同時に押せるように左手用のボタンに割り振ったりするわけだ。こんなときこそアドバンスドゲーミングボタンの出番。“~しながら”の操作に対して高い効果を発揮する。
弓における剛射と同じように、どの武器に関しても“左右のスティックから指を離さないとならない操作”をアドバンスドゲーミングボタンに割り振るのがカスタマイズにおける基本となるだろう。
いずれにせよ、アドバンスドゲーミングボタンのおかげでそういった際のカスタマイズにおいて自由度がかなり高まっている。『モンスターハンターライズ』はルメクトラの強みを感じるタイトルのひとつであることは間違いない。
『Apex Legends』
『Apex Legends』をルメクトラで遊んでみて感じたことのうち、もっとも大きなものが、モーションセンサーへの期待だ。ルメクトラには加速度センサーとジャイロセンサーが搭載されているため、本体を傾けたりすることで視点の方向、つまりエイム操作を行える。
不器用な筆者にはかなりの練習が必要そうだが、視点変更とエイムを右スティックで大まかに行い、モーションで微調整をかけることに慣れてくれば、思いどおりに細かくエイミングできるかもしれない、と感じた。
また、Switch版のデフォルトではLスティックの押し込みにスプリントが設定されている。そこでアドバンスドゲーミングボタンにLスティックボタンを設定してみた。
もうこれだけで操作性の大きな向上が感じられた。今のところAGLボタンをこのスプリントに使っているが、AGRボタンの使い道を決めかねている。
リロードが無難かな、と思いつつ、もっとほかに有効な使い道もありそうだし、これはまたどのレジェンドを使用するかによって変えたほうがいいようにも思っている。
いずれにせよアドバンスドゲーミングボタンの威力をかなり感じられることもあり、これだけで『Apex Legends』のプレイヤーはルメクトラを選ぶ価値はあると思う。
そのほかうれしい点として、スティックの摩擦防止リングが挙げられる。FPSは移動と視点変更が激しくなるため、スティックでの入力しやすさが重要だ。ルメクトラのスティック軸には摩擦防止リングが付いており、スティックを倒すのが非常に滑らかで、ストレスなく操作可能。FPSをプレイするうえでのメリットになると感じた。
また、長く使っているとスティック軸部分が摩耗して削れてしまうことも多いが、このリングはそれを防止することにもつながっていそうだ。
最後になっちゃったけど、PowerAという会社について
こんな商品を作ったPowerAとはどんな企業なのかといえば、アメリカはワシントン・ウッディンビルに本社を置く2009年設立のゲーミングアクセサリーメーカーなのだそうだ。ブランドの前身となる会社まで含めると、ゲーミング機器を作ってきた歴史はもう20年にもなる老舗であるとのこと。
今まで日本国内ではXboxシリーズとプレイステーションシリーズ向けの商品だけを手がけてきたが、2024年2月に任天堂のライセンスを正式に取得。Nintendo Switch向け商品の販売もスタートした。
20年の歴史があるわりにあまり名前を聞いたことがないと思ったら、先行して発売して来たXboxシリーズ向けの商品にしても2022年に国内販売を開始したばかりで、日本語の公式サイトも2023年にようやく作られたのだそうだ。
筆者が実際にPowerAの商品を触ったのは、今回のNintendo Switch用ルメクトラが初めて。何ヵ月も使ったわけではないので耐久性については語れないが、ボタンなど各パーツも無駄な遊びがなくて工作精度は高く、作りはかなりしっかりしていると感じた。
ちなみに同社のNintendo Switch用製品はこのルメクトラが初めてというわけではなく、コントローラーを中心にすでにいくつもの商品をリリースしている。主だったものをここで紹介しておこう。
エンハンスド・ワイヤレスコントローラー for Nintendo Switch - ブラック/ホワイト
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ナノ・エンハンスド・ワイヤレスコントローラー for Nintendo Switch - ブラック
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スペクトラ・エンハンスド有線コントローラー for Nintendo Switch - ブラック
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コントローラー・チャージングベース for Nintendo Switch - ブラック
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PowerAからはこれらコントローラー以外にも、Nintendo Switchを持ち運ぶのに適したボディバッグやメッセンジャーバッグ、プロテクター機能つきのケースなどがラインナップされている。これら以外の商品についても詳しく知りたいなら、PowerAの公式ページを参照してほしい。
20年に渡る歴史を持つPowerAが現状の知名度に甘んじているのは、商品の正式な国内販売が始まってからまだ2年しか経っていないからだろう。カジュアルゲーマーからハードコアゲーマーまで幅広くターゲットとしているそうで、今後はその名を耳にする機会がどんどん増えていくのかもしれない。
ルメクトラみたいなユニークな機能を持った商品が今後も出てくることを期待したい。