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毎日1億人が遊ぶモバイルゲーム『オナー・オブ・キングス』レビュー。打ち合わせなしの野良プレイでも手軽にチーム戦を楽しめるMOBA。「もう1戦だけ」で時間が湯水のように溶けていく

byQマイン

毎日1億人が遊ぶモバイルゲーム『オナー・オブ・キングス』レビュー。打ち合わせなしの野良プレイでも手軽にチーム戦を楽しめるMOBA。「もう1戦だけ」で時間が湯水のように溶けていく
 ふたつのチームに分かれ、相手の本拠地の破壊を目指すスマートフォン向けMOBAゲーム『Honor of Kings』(オナー・オブ・キングス)(以下、『オナー・オブ・キングス』)。

 本作はTiMi Studio Groupが開発し、Level Infiniteが販売するMOBA。登録ユーザー数は2億人を超え、毎日1億人以上がプレイしている大人気タイトルで、中国を中心にサービスを行ってきた。そんな本作が2024年6月20日(木)にグローバルローンチを実施し、米国、ヨーロッパ、日本を含む複数地域で遊べるようになる。基本プレイは無料でiOSとAndroidに対応している。

 グローバルローンチに先駆けてプレイする機会を得たので、多くのユーザーを魅了し続けている
『オナー・オブ・キングス』のレビューをお届けする。

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野良プレイでも本格的なチームバトルが楽しめる!

 本作のジャンルであるMOBAとは、“マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ”の略。MOBAと言えば『ドータ ツー』、『リーグ・オブ・レジェンド』、『ポケモンユナイト』なども有名なジャンル。その中でも今回プレイする『オナー・オブ・キングス』は、モバイル機器で遊べるMOBAとして確固たる人気を確立した一作となる。
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プレイ人数は5対5、3対3対、1対1などがあり、とくに人気なのは5対5のルール。試合時間は20分ほどだ。

 プレイヤーはタンク、ファイター、アサシン、メイジ、サポート、アークスマンといったタイプを持つ80人以上のヒーロー(プレイアブルキャラクター)から好きなものを選び、仲間と協力して勝利を目指す。
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 試合の勝利条件はフィールドの右上にある赤色の丸で囲まれた、敵の本拠地“クリスタル”を破壊すること。フィールドにはクリスタル以外にも、通り道となるクラッシュ・ミドル・ファームレーン(紫色の線)やタワー(黄色の丸)と呼ばれる迎撃拠点が配置されている。自軍側にも上記と同じものがある。
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 タワーとクリスタルは範囲内に敵が侵入すると自動迎撃を行う。自動迎撃による攻撃は威力が非常に高く回避不可のため、プレイヤーだけでタワーやクリスタルを破壊することはほぼ不可能。それらを破壊するには、ミニオンの存在が必要不可欠だ。

 ミニオンは定期的に出現する兵士NPC。各レーン上を移動しながら、遭遇した敵のプレイヤー、ミニオン、タワー、クリスタルを自動で攻撃する。タワーやクリスタルの自動迎撃はミニオンを優先して狙うため、プレイヤーたちはミニオンが攻撃されている隙に安全に破壊することが可能。またミニオンはタワーを無視して進軍できないため、クリスタルを安全に攻撃するにはいずれかのレーン上にあるタワーをすべて破壊しなければならない。
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 当然だが、タワーを破壊しようとすれば敵プレイヤーがそれを阻止しようとしてくるし、逆に敵が自陣に攻め入ってきてこちらがそれを阻止するという戦いも巻き起こる。攻撃と防衛にどれくらいのリソースを割くのか、どのレーンを集中的に攻めるかなど、戦況に応じた作戦が勝利のカギを握る。

 もうひとつ大きな特徴として、ファーミングというものがある。これは試合中に敵を倒して経験値やお金を稼ぎ、ヒーローを成長させていく要素のこと。成長すれば、ヒーローの体力や能力が強化され、敵との戦闘を有利に進められる。経験値とお金は敵のプレイヤーやミニオンに加え、レーンから外れた場所にいる中立モンスター(プレイヤーが攻撃しない限りは襲ってこない)を倒すことでも獲得可能。

 試合が開始したら中立モンスターを倒して最低限の経験値とお金を稼いでから、ミニオンの護衛や敵プレイヤーとの戦闘を行うのがセオリーとなっている。なお、レベル、経験値、お金は試合終了時にリセットされるため、毎試合ファーミングは必須。
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中立モンスターの中には倒すことで強力なバフ(支援効果)を味方チームに与えるものもいる。

 戦略性の強いゲームのため「試合前にチームメンバーとあれこれ相談しなければいけないのでは?」と思うかもしれないが、本作のヒーローにはロールごとに担当するレーンと役割が決まっている。ロールごとのレーンと役割は以下のとおり。

ロールごとのレーンおよび役割について

  • クラッシュレーン:ファイターやタンクが担当する上のレーン。ファイターは攻撃力が高く、タンクは耐久力に優れているため、ほかのレーンよりも相手ヒーローを突破するのがややたいへん
  • ミドルレーン:メイジが担当する中央のレーン。レーン距離が短いため、最短でクリスタルの破壊が可能。ただし、左右のレーンからアクセスしやすいため、乱戦になりやすく、どのレーンよりも突破が困難
  • ファームレーン:マークスマンが担当する下のレーン。レーン距離がいちばん長く、敵と遭遇する機会がほかのレーンと比べると少なく、比較安全にファーミングが行える
  • ジャングラー:クラッシュレーンとミドルレーンのあいだにある中立モンスター地帯。アサシンやファイターがここで優先的にモンスターを倒してレベルを上げ、ほかのレーンの進軍と防衛を手助けする
  • ローム:ミドルレーンとファームレーンのあいだにある中立モンスター地帯。ジャングラーよりも敵陣地に近いため、ファーミングを終えたサポートやタンクが味方の前線を押し上げる場として活用される
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 試合が始まったら対応するレーンへと向かい、そこを中心に進軍、防衛、ファーミングを行えば、自然と役割をこなすことができる仕組みになっている。これによって打ち合わせなしの野良プレイでも手軽にチーム戦を楽しむことが可能だ。ただし敵の攻めかた次第ではクラッシュレーンやミドルレーンが手薄になったり、ファームレーンが激戦区になったりすることもしばしば。上記のレーン紹介はあくまで参考程度に留めておいて欲しい。

チュートリアル機能やヒーローごとの立ち回り解説が充実


 じつを言うと、筆者は本作で初めてMOBAというものに触れたガチ初心者。しかもゲームを始めていきなり試合から入ったものだから、終始混乱しっぱなしだった(説明書は読まないタイプ!)。これからMOBAを始めるという人は、筆者のようにならないためにも訓練所、ヒーローの選択、ソロトレーニング、試合という順番でゲームをプレイするのがおすすめ。

 訓練所は敵との戦いかたやタワーの壊しかた、ファーミングのやりかたなど、試合を構成するさまざまな要素を懇切丁寧に教えてくれるチュートリアルモードだ。まずは訓練所で本作のイロハを学ぼう。ここでひとしきりプレイ方法を学んだら、つぎは自身が使うヒーローを2~3人決めておくといい。

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 本作ではパーティー内でヒーローを選ぶ際、他プレイヤーと役割が被らないようにメンバー全員のロールを散けさせなければならない。またヒーローごとに使えるスキル(攻撃手段)や立ち回りも大きく異なる。そのため、いわゆる持ちキャラを事前に決めておき、使いかたを予習しておくことが重要だ。

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ヒーローは通常攻撃、攻撃スキル、パッシブスキルを持っている。攻撃スキルは3つあり、いずれもクールタイム制。適切な順番で攻撃スキルを発動することで、コンボが発生し敵に効率よくダメージを与えられる。

 ヒーローのステータス画面にある“ヒーロー概要”を見れば、スキルを使う順番やどういう立ち回りがおすすめかがひと目でわかるようになっている。さらにヒーローを実際に動かして練習できるソロトレーニングや実戦シミュレーションといったモードも充実していて、他プレイヤーと試合をしなくてもヒーローの操作練度を高めることが可能。
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ソロトレーニングではレベルや戦場の状態などを細かくカスタマイズでき、さまざまな状況を想定した練習ができる。

 ただし本作には100人以上のヒーローが登場し、日本版のサービス開始時にはその中の82人が使用できる。「見た目は好みだけど、使ってみるとクセがあって難しい……」なんてこともあるため、人によっては持ちキャラ選びに苦労するかもしれない。
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ステータス画面ではヒーローがメチャクチャ動く。見ているだけでも超楽しい。
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限定スキンは演出がパワーアップ。とてつもない気合いの入りようだ。

 筆者のおすすめは、スキルのコンボがシンプルだったり、手軽に遠距離攻撃ができたりするヒーロー。理由としてはコンボパターンがシンプルなほど少ない操作量で敵を倒せるし、遠距離攻撃タイプであればヒットアンドアウェイ戦法で敵との距離を保ちながら比較的安全に戦えるからだ。ちなみに筆者の愛用ヒーローは“小喬”と“李元芳”。とくに小喬はお手軽遠距離アタッカーで、初心者の筆者でもMVP(試合終了時にチーム内でもっとも活躍したプレイヤーが表彰されるシステム)を取れるぐらい強かった。

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小喬はスキル1の遠距離攻撃が強力。射程も長く、攻撃の当たり判定も広いため、一度に複数の敵にダメージを与えられる。
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李元芳は好きな方向に跳躍できるスキル2が便利。敵から距離を取ったり、一気に間合いを詰めて奇襲したりできる。スキル1と3の遠距離攻撃も使いやすい。

セオリーに縛られない臨機応変な立ち回りが醍醐味!


 戦いの基本は自身のロールにあったレーンを中心に戦うこと。なのだが、実際に試合してみると、ファーミングがひと段落した中盤以降は各プレイヤーの動きが活発的になり、どのレーンでも乱戦になることがほとんどだった。ここのさじ加減が難しく、ほかのレーンばかりを助けていると、自身のレーンがピンチに陥るし、自身のレーンに固執し過ぎるとほかのレーンが全滅することも。逆に我関せずのスタイルで担当レーンだけを進軍していたらあっという間にクリスタルが破壊できた何てことも。
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 セオリーも大事だが、最後は臨機応変さがものを言う。それがMOBAのおもしろいところであり、醍醐味なのかもしれないと筆者は感じた。今回のプレイはクイックマッチを用いた野良プレイだったが、ひと言も言葉を発していなくても、仲間がピンチに駆けつけてくれたり、優勢なレーンに自然と仲間が集結したりと、野良ならではの独特のチーム連携が楽しめて毎試合ドラマの連続だった。作戦を練らず、チャットをしない野良チームでまさかここまで熱いチーム戦を体験できるとは思わなかった。また定型文によるメッセージやボイスチャット機能もあるため、チーム内でつねに連携を取り合う本気のチーム戦も楽しめる。
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 あと個人的におもしろかったのが、茂みを使った奇襲だ。フィールドの至るところに茂みがあり、そこに隠れているあいだはマップに自身が表示されず、敵プレイヤーからも視認されなくなる。相手を背後から襲ったり、レーンに誰もいないと思わせて敵を油断させたりなど、戦略の幅を広げられるのも大きな魅力だった。

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お手軽さと戦略性の高さがクセになる! MOBAデビューするのにも最適


 筆者は本作をプレイするまで「MOBAは競技性と戦略性が強いから野良プレイは楽しめなさそう」というイメージを持っていた。しかし
『オナー・オブ・キングス』に触れて見ると、ロールごとに役割が決まっているため、打ち合わせやコミュニケーションツールを使わなくても内容の濃いチームプレイを楽しむことができるとわかった。競技性も高く、eスポーツとしても人気が高いので、フレンドとチームを組んで本気でMOBAを楽しみたいというプレイヤーにもおすすめできる。

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 チュートリアルの訓練所やヒーローの立ち回りを解説する機能などが充実しているおかげで、筆者のようにMOBAをいっさいプレイしたことがない人でも遊べるようになっているのもありがたい。ヒーローの見た目やモーションにもこだわっているので、それ目的で初めても十分楽しめると思う。

 高い競技性と奥深い戦略性を誇る本作がスマートフォンでプレイできるのも大きなポイントだ。最初は1試合に約20分掛かると知ったときは、正直面倒臭かったのだが、試合の流れやヒーローの立ち回りがわかってくると、戦うのが楽しくなり、試合時間の長さなど気にならなくなった。スマートフォンの手軽さもそれに拍車を掛けていて、「あと1試合だけやろう」といった感じで延々とプレイしてしまった……。皆は熱中し過ぎに注意だ!

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 手に汗握るチーム戦がスマートフォンで手軽に楽しめる『オナー・オブ・キングス』。日本語版のサービス開始は6月20日から。基本プレイ無料なので、この機会に本作で競技性の高いMOBAを体験してみてはいかがだろうか。
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集計期間: 2025年04月28日09時〜2025年04月28日10時