愛や憎しみを描く人間ドラマが魅力
本作で特徴的だったのがアクティブタイムバトルシステム(ATB)。それまでのRPGはターン制の戦闘が一般的でしたが、本作ではリアルタイムで時間が経過するため、つねに緊張感のあるバトルが楽しめました。徐々にプレイヤーのほうに迫ってきて、最後には即死技の“クラッシュダウン”を使うボス“デモンズウォール”など印象に残るボスも多かったです。
ストーリーは、『FFIII』が冒険心をくすぐるような内容だったことに対して、『FFIV』は愛や憎しみなど複雑な人間関係をフィーチャーする内容になっていました。
大人のドラマである一方、敵に“四天王”がいたり、仲間が味方のために犠牲になったりと王道マンガのような展開も多く、さまざまな魅力を持つストーリーでした。
忍者であるエッジの「その人間の! 怒りってモンを‥‥見せてやるぜえ!」や吟遊詩人・ギルバードの「僕はもう逃げないよ。アンナ…!」など、名言も多かったですね。ちなみに「おれはしょうきにもどった!」や「いいですとも!」など、ネタっぽい感じで語り継がれているセリフも多いです(笑)。
パーティのメンバーがつぎつぎに変わるのも印象的で、子どもから老人まで多彩なキャラクターが参戦していたのも見どころでした。
2023年4月20日には、『FF』から『FFVI』までのタイトルをリマスターした『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』がNintendo Switchとプレイステーション4(PS4)で発売。こちらはすでにSteamとスマートフォン向けにリリースされているので、遊んでいる方もいるかもしれません。『IV』だけを購入して遊ぶもよし、6作品がセットでお得になった『FINAL FANTASY I-VI Bundle』を遊ぶもよし。お好きなほうをチョイスしてください!