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ホラーアクション『Love Eternal』デモ版レビュー。手触りのいいアクションと不気味なホラー演出が両方味わえる期待作【BitSummit Drift】

byタワラ

更新
ホラーアクション『Love Eternal』デモ版レビュー。手触りのいいアクションと不気味なホラー演出が両方味わえる期待作【BitSummit Drift】
 2024年7月19日~21日にかけて京都みやこめっせで開催中の“BitSummit Drift”にて、2Dホラーアクション『Love Eternal』初のプレイアブルデモが展示されている。

 本作は、『
VA-11 Hall-A ヴァルハラ』販売元のYsbryd Gamesによる最新作で、“BitSummit Drift”にてデモ版が世界で初めて一般展示された。重力を反転しながら進む2Dアクション、奇妙な世界に囚われた少女の恐怖体験と、アクションとホラーどちらも楽しめるタイトルとなっている。

 本記事では、そんな
『Love Eternal』デモ版のプレイリポートをお届けしよう。

 なお、Ysbryd Gamesのブースでは『Love Eternal』以外にも、2Dアドベンチャー『
Everdeep Aurora』、タクティカルRPG『Demonschool』新規ボス追加のデモなどが展示されていた。興味のある人は会場に足を運び、ブースでデモ版をプレイしてみよう。
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軽快なアクションと悪夢のような世界を体験するホラー演出が光る一作


 本作でプレイヤーが操作することになるのは、少女マヤ。デモ版では彼女が自室から、母親に食事に呼ばれるシーンから始まる。

 この時点では部屋以外が真っ暗な表示で、どことなく不気味な印象があるが、それ以外はいたってふつうな家庭といった感じだ。
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 やけに物静かな廊下を進み、リビングに辿り着くと待っていたのはマヤの家族たち。食事をするため、マヤに座るよう即したタイミングで隣室の電話が鳴り、仕方なくマヤは来た道を戻ることになるのだが……。
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 電話はすぐに切れてしまい、もう一度リビングに戻るとそこはすでにもぬけの殻。ほんの少し前までいた家族が忽然と姿を消し、奥の扉だけが開いた状態になる。悲鳴や物音などのアクションもなく、場面転換でいきなり家族が姿を消しているのが何とも不気味だ。ドット絵や雰囲気が気味の悪さを増長しているように感じた。
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 そして、家族を探すために奥の扉に進んだ瞬間、場面は大きく変化。自宅から飛び出したはずが、突然巨大な廃墟に移ってしまう。このタイミングからマヤの移動速度も大幅に向上し、まるで現実から夢の中へと世界が切り換わったような印象を受ける。
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 ここから本格的なアクションが始まるのだが、プレイしていてまず驚いたのが操作の快適性だ。マヤのダッシュや跳びかたがとても軽快で、操作していてとにかく心地いい。余計な慣性も働かず、思った通りの場所に跳び移れるプレイフィールが気に入った。

 必要のない場面でもついついジャンプしたくなるような、手触りのいい動きかたをしてくれる。本作はジャンプを基本動作として進むことが多いため、跳ぶアクションは相当こだわって製作したであろうことが窺える。
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 そして、ジャンプと同じくらい重要になるのが反転(重力操作)だ。ボタンひとつで重力を反転させ、天地をひっくり返せる。今回プレイした限りでは、アクションはジャンプと反転のふたつで進行し、アクションの精密性と発想が試される場面が多かった。
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 先に進んでいくと、天井や床にトゲのあるエリアが多く出現してくる。これをジャンプ&反転を駆使して、トゲに当たらないように進んでいくのが基本的な遊びかただ。
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トゲに当たる前に反転して回避。このくらいの距離なら難なく進んでいける。
 アクションのキモになるのは、反転には使用制限があるという点。好き放題に重力を操れるわけではなく、もう一度反転するためには一度着地する必要がある。

 天井であれ床であれ、とにかく一度地に足をつけないと再発動はできないということだ。何度も重力を反転して宙に浮かび続けるような動作で、楽をして進めるわけではない。
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 この仕様があるからこそ、どこでジャンプをするか、反転するタイミングはどこかをしっかり見極める必要が出てくる。反転のタイミングが1秒遅れるだけでトゲに当たることもあるため、けっこう精密な操作が必要だ。
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 この要素をさらにおもしろくしてくれるのが、途中から登場する赤い石。こちらに触れると空中でもう一度反転が可能になる仕様で、より精密な操作とルート取りが求められる。
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 道中床などにぶつからないように赤い石を回収しつつ、最適なタイミングで反転する動作は難しいが、そのぶん上手くいったときの達成感も大きい。一筋縄ではいかない難易度だが、トライ&エラーで挑戦してクリアーできたときの喜びはひとしおだ。
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 ステージ画面を見るとわかる通り、一度で突破するのが難しい場所ばかりだが、リトライが簡単な点もありがたい。道中にある光の柱に触れると、そこがセーブポイントになり死亡時にすぐに再スタートしてくれる。

 難所ごとにセーブポイントは設置されているため、難度失敗してもすぐにチャレンジできる仕様でストレスフリーだ。
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 上記のような内容でアクションは進んでいくのだが、今回プレイした限りではアクション中に恐怖演出が襲ってくることはなかった。ただし、ステージを進んでいる最中、突然自宅へと引き戻されるシーンがあり、これが何とも恐ろしかった。

 集中してプレイしていたのに、突然現実の世界に引っ張り出されるような、妙な感覚だ。そしてこの戻った自宅で起こる出来事がまた不気味で、ホラー演出もかなりクオリティが高い。実際に何が起こるかのネタバレは避けるが、思わず「うわっ」と言いたくなるような恐ろしい出来事が待っている。
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 ほかにもステージを進む道中、もうひとりマヤが走っていたりと、奇妙な演出も盛り込まれた『Love Eternal』。アクションの快適性と適度な難しさ、そしてゾッとするホラー演出の両方が楽しめるいいゲームに仕上がっている。

 2Dアクションやホラーゲームが好きな人は、“BitSummit Drift 2024”に足を運びぜひデモ版を体験してみてほしい。
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集計期間: 2025年04月30日06時〜2025年04月30日07時