
北口徒歩2分のおすすめゲーム
『Hades II』
- 対応ハード:PC(Steam)
- 発売日:2024年5月7日早期アクセス開始
- メーカー:Supergiant Games
- 価格:3400円[税込]
- 『Hades II』公式サイト
- アクションは軽快で歯応えもある
- キャラクタービルドの多様性・ランダム性
- 周回プレイに向いた構造
アーリーアクセスなのに完成度が高すぎ
前作の『Hades』は、ゲーム開発者による“GDC Awards 2021”でゲーム・オブ・ザ・イヤーに輝くなど、世界中で賞を獲りまくったインディーアクションゲームだ。ゆえに『Hades II』にかかる期待も大きく、ユーザーたちは“2024年の第2四半期”とアナウンスされていたアーリーアクセス開始を心待ちにしていたわけだが、それは先日、突如として始まった。
自分などは「これだけの作品なので、さぞ大々的な発表会が行われるものだろう」と思っていたりした。たとえるならば綿密にスケジュールが組まれた海外旅行のようなものだ。しかし実際は「ちょっとアイスが食いたいからコンビニ行くわ」くらいな感じで前触れもなく始まったものだから、本当に面食らったのだった。
さて、そんなこんなで遊べるようになった『Hades II』はさすがのデキで、前作のおもしろさを軽々と超えてきた。
前作は、ステージをクリアーするごとに得られる報酬でキャラクターを強化して進んでいく斜め見下ろし型の2Dアクションゲームで、報酬がランダムなため周回プレイに耐えうるローグライト要素があり、またアクションも軽快で手触りがいい、といった点が評価されていた。
本作は、そういったいいところは残しながらも、さまざまな点がパワーアップしている。
たとえば溜め攻撃がすべての武器でできるようになったり、それに使用する“マナ”が追加されてリソース管理が複雑になったりといった具合だ。
溜め攻撃が強力なので、通常攻撃と溜め攻撃のどちらを強化するかというビルドの自由度が生まれているし、かといって溜め攻撃はマナの成約を受けるので、多用したい場合はマナの強化にもリソースを割かなければいけない。
じつにうまくできている。ちなみに、本作はゲームスピードが早いため、その中で溜め攻撃を使うのはリスクもあるが、溜め中に自身以外の時間の流れが遅くなるという強化を用いればそのリスクはかなり軽減できる。
物語については前作の続きだが、主人公も男性のザグレウスから女性のメリノエ(ちなみにこのふたりは兄妹)に変わっているし、ストーリーラインも新しいものなので、前作を遊んでいなくても心配は無用だ。
ちなみに本作はまだアーリーアクセスの段階なので、これからもどんどんアップデートが行われる模様。現状では「遊びづらいな」と思う点もあるが、発売から1週間程度でゲームバランスが改善されるなどしており、今後が楽しみなタイトルだ。
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