
驚きの超特大専用コントローラー
『鉄騎』は、カプコンから発売された二足歩行ロボット(Vertical Tank)操縦シミュレーター。ロボットのリアルな操縦をとことんまで追求して、当時のゲームファンを唸らせたゲーム史上でも類のない異色の作品に仕上がっている。2080年代を舞台にしたひたすら硬派な世界観もシビレるところで、プレイヤーはVTを巧みに操り与えられた任務をこなしていくことになる。
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ハッチの開閉ボタンやエンジンの始動ボタンなど、1回のプレイで1回しか押さない&1回も押さないボタンは多々あるのだが、そういったものも含めてすべてマニュアル操作を行っていくのが、メカ好きにはたまらなくワクワクするのだ。最初に起動するまでも複雑な手順を踏むので、筆者などはロボットを歩かせるだけでもひと苦労した記憶がある。
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とまあ、コントローラーにはいろいろな機能があるのはわかってもらえたと思うが、あとひとつ忘れてはいけない取っておきのボタンが存在する。その名も“緊急脱出ボタン”だ。専用のカバーでうっかり押すことのないように守られたこのボタンは、当然ながら機体が大破して脱出する際に使用する。
しかも、脱出が遅れてパイロットがやられてしまうと戦死扱いでセーブデータが消去されるという凝りようだから恐れ入る。ただし、脱出後は新たな機体を購入しなくてはならなくなるので、やたらと脱出するわけにもいかないのがシビアなところ。……とは言え、何ともないのにとりあえず緊急脱出を試して機体を無駄にしてしまった人も多かっただろう。
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2012年6月21日には、フロム・ソフトウェアが開発を手掛けた続編Xbox 360用『重鉄騎』が発売。この作品では巨大な専用コントローラーを使用しない代わりに“Kinect”でコックピット内の各種機能を操っていくのがユニークだった。