原作アニメの魅力とゲームの奥深さの両立を目指した意欲作!
本作で展開する物語は、原作アニメにおけるクライマックスだった“アルバレス帝国編”。主人公のナツたち、ギルド“妖精の尻尾(フェアリーテイル)”の面々が暮らすフィオーレ王国を舞台に、さまざまな戦いがくり広げられていく。
今回の試遊では、バトルのチュートリアルも兼ねたアジィール(強敵“スプリガン12”のひとり)とのバトルから、序章最初のイベント“子どもを助け出せ”の達成までをプレイすることができた。
導入部分はイベントシーンから始まる(スキップも可能)。真島ヒロ先生の描くキャラクターとトゥーン調のグラフィックとの相性のよさは前々から感じていたが、原作アニメの世界をそのまま再現したかのようなクオリティーで、自由行動が始まる前から気分をアゲてくれる。
セリフもフルボイスで、物語をじっくり楽しみたい人にはうれしい仕様。
なお、初回のプレイでは丁寧にボイスを全部聴いていたら、ここでもう試遊時間の20分が経ってしまった。皆さんが試遊される際は、ゲームのシステムやアクションを楽しみたいなら涙を飲んでセリフは製品版のお楽しみにしておくことをオススメする。
というわけで、もう一度やり直して今度はサクサク進めていく。
本作では原作アニメのクライマックスがモチーフとなっていることもあって、最初からメンバーがほぼ勢揃いしているのがうれしいところ。序章でもエルザやグレイ、ジュビアといったメンバーがここでのイベントから加入してくれる。
またバトルでは、敵の弱点となる属性のスキルに“WEAK”と表示される。さらにこちらがターゲットにしている敵には青い線が、敵に狙われているキャラクターには赤い線が表示される。これもありがたい機能だ。
なおマップは広く、自由に歩き回れるようになっている。もっとも、オープンワールドとは違いある程度のところで限界が設定されていて、またファストトラベル機能もあるとのことなので、移動でわずらわしさを感じることはそれほどなさそう。ジャンプ力はもうちょっとあってもいいかなとは思ったが……。
さらに奥に進むと、妖精の尻尾の仲間ガジルと合流するイベントがあり、さらに成長要素である“魔法源(オリジン)”が使えるようになる。本作では、レベルアップで得たオリジンポイントを使ってこのオリジンを開放していくことで、新たなスキルの獲得をするようだ。
試遊でありながらかなりの要素が詰め込まれているため、すべてに気を配って使いこなすのはなかなかたいへんだとは思いつつも、敵が攻撃してくるのが見えたらガードをすること、こちらのゲージが溜まったらすぐに通常攻撃→スキルのコンボを決めること、そのあたりを忠実に守っていれば問題なさそうだ。