“学園モノ”の『ポケットモンスター』が新しかった
シリーズ初となる完全なオープンワールドを採用し、『ポケットモンスター』シリーズの醍醐味である冒険がより自由になって大幅な進化を遂げるなど、新たなチャレンジが満載の1作となっていた。
そして何よりストーリーはシリーズ随一との呼び声も高く、終盤の感動的な展開に涙した人は多かったのではないだろうか。イギリスのシンガーソングライターであるエド・シーランさんとコラボした『Celestial』は紛れもない名曲で、生涯忘れられない1曲になったなんて人もいたはずだ。
最初に仲間にできるパートナー候補のポケモンはニャオハ、ホゲータ、クワッスの3匹。筆者はタイプの相性がよさそうな水タイプのクワッスを選んだが、周囲のプレイヤーは見た目のかわいさでニャオハに決めた人が多かった印象だ。みんなはどの子を選んだだろうか?
ストーリーは大きく3つに分かれていて、各地のジムを巡りチャンピオンを目指す“チャンピオンロード”、ヌシポケモンを倒して“ひでんスパイス”を探す“レジェンドルート”、アカデミーの風紀を乱すやんちゃな生徒で結成されたスター団に立ち向かう“スターダスト★ストリート”が存在。
しかもフィールドのそこかしこにポケモンたちが生息していて、それらがバトルに入る前から実際に描画されているシンボルエンカウント方式のため、つい気になって捕まえるのに躍起になってストーリーが進まない進まない。連れ歩いているポケモンを“レッツゴー”で向かわせて道具を拾ったり、野生のポケモンと“おまかせバトル”をさせたりするのが非常に便利だったこともあり、ずっとフィールドで遊んでいた人も多かったはず。
捕まえれば当然ポケモン図鑑に登録されるのだが、今回は図鑑アプリが本棚のようになっていて徐々に本が飾られ、空きが埋まっていくのがたまらなく楽しかった。
個人的にはテラスタルする際の演出がカッコよくてお気に入り。強風に髪をなびかせたり、いろいろな表情が見られたりジムリーダーごとの見せ場もあって見逃せなかった。
ジムリーダーのナンジャモも発売前に話題になった。動画配信者という設定や見た目のかわいさも相まって発表時には大いに注目を浴びたのも印象に残っている。