
手をつなぎ、ふたりで幾多の困難を乗り越えていく
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「この人の手を離さない。僕の魂ごと離してしまう気がするから。」というキャッチコピーに象徴されるように、『ICO』最大の特徴は主人公の少年イコがヒロインの少女ヨルダと“手をつないで”冒険することにある。ヨルダはほとんど自発的には動かず身体能力も突出しているわけではないため、イコであるプレイヤーが手を引いて誘導し、目的である霧の城からの脱出を果たさなければならない。
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ひどい言いかたをすれば足手まといでしかないのだが、これがどういうわけか庇護欲を掻き立てられて守りたくなってしまうから不思議。筆者は当時『未来少年コナン』のコナンとラナの関係と重ね合わせながらプレイしていたような気がする。
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霧に包まれた古城にある、薄暗い回廊や目が眩むほどの高さの螺旋階段、打って変わって光に満ちている中庭など、切なげな雰囲気が漂っている幻想的な風景も忘れられない。カメラをグッと引いた視点で見る景色はとくに息を呑む美しさだった。基本的にBGMは流れておらず、ふたりの足音や風の吹く音などの環境音に限られている場面も多く、それが本作をより雰囲気あるものに高めていたような気がする。HPなどのUI表示は排除されていて不必要な情報は一切なし。そういったところも没入感を高めてくれていた。
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2011年9月22日には、プレイステーション3用のHDリマスター版『ICO』が発売された。それ以降は何もないので、『ワンダと巨像』のように現行ハード用にも出してもらえないものか。
なお、2021年に20周年を迎えた際、週刊ファミ通2021年12月16日号(2021年12月2日発売)では『ICO』の大特集が掲載された。その内容を知りたい方は、下のリンク先をチェックしてほしい。