
北欧神話をモチーフにした悲哀に満ちたドラマ
『ヴァルキリープロファイル』は、エニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたRPG。開発は『スターオーシャン』シリーズで知られるトライエースが手掛けた。プレイステーション後期の名作として有名で、いまなお多くのプレイヤーを惹き付けている。
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英雄たちの魂(エインフェリア)を神界へと送る過程で展開する悲哀に満ちたドラマは多くのプレイヤーの心を捉えて離さなかった。王道ファンタジーとは一線を画す、救いのない悲しみに溢れた世界観にシビレてしまった人も少なくないはずだ。結末が大きく異るマルチエンディングだったこともあり、多くの人がくり返しプレイしただろう。
桜庭統氏が作り上げた音楽が秀逸で、ゲームの美しいビジュアルとともに思い出に残っている人も多いことだろう。戦闘曲の『未確認神闘シンドローム』はとくに人気が高く、いまでも聴けば「死の、先をゆく者たちよ」などのセリフが蘇ってくるに違いない。
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筆者のまわりでは、なぜかフレイ人気が高かったのを覚えている。そう言えばフレイは北欧神話では眉目秀麗な男性みたいだが、本作では女性になっているのもユニークだった。
バトルはターン制バトルなのだが、通常のコマンド入力ではなかったのが一風変わっている。4人のパーティーメンバーが○×△□ボタンに割り振られていて対応するボタンを押すことで攻撃を実行。このときプレイヤーが順番やタイミングをうまくコントロールすれば、コンボが繋がって大ダメージを与えることが可能だった。感覚的には格闘ゲームに通じるところがあって、なかなか新鮮。ダメージの桁数も大きかったのも気持ちがよかった。
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