
ミニゲームを複数保存して持ち歩いた思い出
ポケットステーションは、プレイステーションと連動する小型の携帯ゲーム機。「ポケステ」と略して呼ぶゲームファンが多かったんじゃないかな。
コンパクトなボディーながらモノクロ液晶ディスプレイのほか、上下左右の方向キーに相当するボタンと決定ボタンを搭載していて、さまざまな対応ソフトからデータを本体にダウンロードさせてミニゲームなどを遊ぶことができた。容量が許す限りいくつでもミニゲームを保存できたので複数のゲームを遊んでいた猛者もいたことだろう。
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ダウンロードなしの本体単体では遊ぶことはできないが、時計機能が搭載されていてアラームとしての利用が可能だった。また、ディスプレイの上部には赤外線通信ポートもあり、ポケステどうしでデータのやり取りも行えた。
ゲームのセーブデータを保存する記録媒体である“メモリーカード”を発展させた周辺機器となっており、通常のメモリーカードと同様の運用も可能だったのがありがたいところ。後年、小型携帯ゲーム機としての役目を終えた本機をメモリーカードとしてずっと愛用していたユーザーも多かったんじゃないだろうか。
発売されたのは、たまごっちやポケットピカチュウのような小型ゲーム機が流行っていた時期で、似たような周辺機器であるドリームキャスト用のビジュアルメモリもすでに発売されていたため、本機の登場はかなりの後発だったと言えるだろう。それでも『どこでもいっしょ』のヒットなどがあったためか、一時は売り切れが続いて入手困難な状態が続いたこともあったと記憶している。
プレイステーションの顔とも言えるマスコットキャラクターのトロは『どこいつ』で初登場して一躍人気者となったので思い出深いユーザーも大勢いるはずだ。PSを起動していなくてもポケステを使えばトロたちポケピ(ポケットピープル)を外へ連れ出すことが可能で、いつでもどこでもおしゃべりできたのが非常に楽しかった。
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筆者的にはポケステと同時期(1999年2月11日)に発売された『ファイナルファンタジーVIII』と連動させて、“おでかけチョコボRPG”を遊んだ思い出も忘れられない。これはポケステ専用のミニゲームで『FFVIII』本編でチョコボを手に入れるとプレイできたのだが、なんとゲーム本編では入手できないアイテムや本編では1個しか入手できない貴重なアイテムをゲットすることができた。
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外出しながら楽しく遊びつつ、非常に大きなメリットもあるとあって夢中になった人も多かったはず。とくに“リボン”は『FF』シリーズおなじみの有用なアイテムだったので絶対に入手したかったんじゃないかな。
おもに初代プレイステーション用の周辺機器だったポケットステーションは、2002年7月19日には生産が終了。しかし、2013年12月3日にプレイステーション Vita用アプリ『PocketStation for PlayStation Vita』として復活を果たした。