
リリースに先駆けて実施されたメディア向け試遊会にて開発中のバージョンをプレイする機会をいただいたので、実際に触れてわかったゲーム内容とプレイフィールについてお届けする。
そもそも『ちいかわ』とは?
『ちいかわ』はイラストレーターのナガノ氏がX(Twitter)にて2020年より連載しているWebコミック。主人公の“なんか小さくてかわいいやつ”略して“ちいかわ”と、その仲間たちの日常を描いた作品だ。
楽しくもどこか世知辛さのある世界を、健やかに生き抜くかわいいキャラクターたちが人気となり、2022年からはフジテレビ『めざましテレビ』内にてアニメ放送がスタート。キャラクターグッズ展開でもヒットを飛ばしており、現在も人気の拡大が止まらない作品だ。
そんな『ちいかわ』の世界観がどのようにアプリゲームに落とし込まれているか、つぎの項目ではアプリの内容について紹介していく。
『ちいぽけ』は討伐を中心としたミニゲーム集
ゲームの要!討伐で危ないヤツに立ち向かう
ステージ制だが、基本的に自動で進行する。“ぶき”を持ったちいかわたちが危ないヤツとの戦闘を繰り返しながらステージを進んでいき、最後に待つボスを撃破できればステージクリアーとなる。
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画面下部に並んだ札をタップすることで、ちいかわたちの各種ステータスを強化できるバトルシステム。討伐の状況を眺めて、必要そうな部分を強化してやることでプレイヤーがちいかわをサポートする形だ。
またバトル画面のやや下に並んでいる顔アイコンをタップすると“とくぎ”を発動可能。これはいわゆるクールタイム付きのスキルで、発動させると強力な攻撃をくり出すことができる。基本は手動での発動だが、オートで発動する設定にすれば完全自動化が可能だ。
討伐は放置型のコンテンツでもある。『ちいぽけ』を立ち上げていれば、討伐以外のコンテンツで遊んでいても裏でちいかわたちは討伐し続けている状態が続く。ボス戦で体力がゼロになるか、残り時間がゼロになると敗北になるが、敗北したら自動的にひとつ前のステージに戻り、オートでリスタートして討伐が進行していく。再びボスに挑むには、討伐画面に表示される“ボス挑戦ボタン”を押す必要がある。もし見ていないときにボスに負けた場合も、ボス挑戦ボタンを押せば、再挑戦することができる。
札でたっぷり強化し、危なげないようであればほかのコンテンツで遊んで、ときどき討伐に戻ってボスに挑戦する、というのが本作の基本的なサイクルのようだ。
このほか“おたすけ”と呼ばれるサポートキャラも一定時間ごとに登場。ボスや危ないヤツも含めて、『ちいかわ』ならではのひとクセもふたクセもあるキャラクターたちが敵味方となって入り乱れる画面が楽しい要素だ。
なお原作ファンの筆者としては、ちいかわとうさぎが苦戦していた“ゾウ”が、デイリークエスト的な立ち位置のボスとして登場したのが印象深かった。悪夢を見せてくるキャラが毎日顔を合わせるポジションにいるの、なかなかに恐怖。
箱庭感覚で楽しめるホーム
ホームは箱庭的な感覚で、家具のようなホームアイテムを配置してキャラクターたちのかわいいアニメーションを見ることができる。
フィールドは屋内・屋外に分かれており、それぞれに異なるホームアイテムが用意されている。原作にも登場する定番アイテムのほか、ピクニックなどのテーマに沿ったホームアイテムも。季節を感じさせるものも登場予定のようだ。組み替えて眺めるだけでも楽しめそうな要素となっている。
ホームアイテムボーナスというものが設定されており、ホームアイテムを集めて配置を楽しんでいれば討伐モードにも一定の強化が入る。見た目だけでなくゲーム内での実益もあるので、積極的に模様替えを楽しんでほしい。
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黙々と楽しめる草むしり
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このモードはスタミナ制で、ブロックを除去する際には時間経過で獲得できる“げんき”を消費する。基本的に移動距離が伸びるほどミッションが解放されるため、効率を考えるとできるだけ一直線に草むしりを進めたいところだ。
一方でブロックを除去した際には、“フエラムネ”などのアイテムを入手できることがある。フエラムネを集めると“勉強”という機能を通じて討伐モードでのこうげきやたいりょくを大幅に上昇させられるので、画面内にアイテムが見えている場合は横方向に進みたい場面も出てくる。限られたげんきの運用方法が悩みどころとなる。
道中で入手できるアイテムには、“ハチワレのさすまた”や“うさぎの討伐棒”といったものも。げんきを使ってブロックを除去する場合はちいかわが地道に草むしりを進めていくのだが、これらのアイテムを使うと仲間たちが草むしりを手伝ってくれる。2回タップが必要なブロックも一気に除去してくれるので、うまく使えば効率よく進めていくことが可能だ。
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見た目も楽しい放置系むちゃうまフェス
ポイントを貯めるとフェスランクが上がり、ランクごとに報酬として料理などを獲得できる。貯めたコインを使って鎧さんに料理を研究してもらうことで、討伐モードでのこうげきやたいりょくにボーナスが付与されていく。
フェスランク報酬では料理以外にも、各キャラクターのブースや、ブースの強化に必要な“ブースコイン”が入手可能。各ブースではキャラクターたちがそれぞれの店舗にあった服装を身にまとい、懸命に料理をしてくれる様子が見られる。
キャラとお店の組み合わせは基本的にアプリオリジナルだが、“シーサーのラーメン屋さん”や“くりまんじゅうのドリンク屋さん”といった原作ファンなら気になる組み合わせも。強化されるほど豪華になっていくブースの様子と合わせて、見て楽しめる放置系コンテンツだ。
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課金要素は定額衣装がメイン
なおアプリゲームにおなじみの課金要素としては、月額パスによる各種コンテンツの時短や報酬アップが基本。また討伐で使える別衣装のキャラクターが入手できるパックセットの販売もあるようだ。
討伐時に装備できる“ぶき”や“どうぐ”、“おたすけ”はガチャでの入手となるが、ガチャに必要な“宝石”はミッションでガンガン集まるので、無課金でも何十連とガチャを引いてぶきを重ねて強化することができる。また広告視聴でもガチャが引けるので、ライトに遊びたい人も手を出しやすい作りとなっている。
『ちいかわ』の世界を覗き見て楽しむカジュアルアプリ
ゲームシステム面で言うと、オートで進行しつづける討伐を中心に、他のコンテンツが付随するシステムは少々独特な印象だ。最初こそスッと入ってこないかもしれないが、ひとつひとつの要素はシンプル。「なんとかなれーッ」でなんとかなる面もあり、ゲームシステムとサイクルを理解するといっそう楽しさが増す。討伐が終わりなく進むシステム上、最初はやめどきを失って、いつまでも遊んでしまうかもしれない。
公式X(Twitter)の情報から着せ替えアプリのようなものだと思っていたぶん、プレイしてみると思ったよりもしっかりと遊びごたえのあるゲームのように感じた。とはいえあまり身構えず、軽く起動して討伐やむちゃうまフェスの様子を眺め、貯まった報酬だけ獲得して終わってもいいし、やる気が湧いたらそこからちょっと草むしりも進めておいてもいい。終わりなく遊ぶのもヨシちいかわたちの暮らしを覗き見ながらともに日々を過ごせるアプリとして、ゆるくカジュアルに遊ぶのもヨシ、おのおの好きなスタイルで『ちいぽけ』とお付き合いしてみてほしい。
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ゲーム概要
・価格 : 基本プレイ無料(アプリ内課金あり)
・対応OS : iOS/Android(機種によりご利用いただけない場合があります)
・開発・運営: 株式会社アプリボット