ロゴジャック広告

セガサターン版『デイトナUSA』30周年。ゲームセンターで人気を博した名作レースゲームの移植版。「デイトーナァァァー♪」という歌声がいまも耳に残る【今日は何の日?】

byウワーマン

セガサターン版『デイトナUSA』30周年。ゲームセンターで人気を博した名作レースゲームの移植版。「デイトーナァァァー♪」という歌声がいまも耳に残る【今日は何の日?】

逆走してるって言ってるだろ!

 1995年(平成7年)4月1日は、セガサターン版『デイトナUSA』が発売された日。本日で発売から30周年を迎えたことになる。

 『デイトナUSA』は、セガから発売されたレースゲーム。1994年3月に稼動を開始して人気を博したアーケードゲームからの移植作品となっている。

 アーケード用の基板と家庭用ゲーム機の性能差が大きな時代だったため、ポリゴン数が減らされたり秒間20フレーム表示になったりするなど見た目は若干見劣りする部分もあった。それでもプレイフィールに関してはすばらしい出来栄えでユーザーの満足度は高かったと思う。

 「デイトーナァァァー! Let's Go Away♪」というボーカル入りのBGMはかなりのインパクトだったこともあって、いまも鮮烈な記憶として思い出せる人が多いはず。筆者も本作の熱唱でサウンドクリエイター、光吉猛修氏の名前を頭に刻み込んだ記憶がある。楽曲を制作経緯や当時の想いが語られている動画もあるので見てみるといいだろう。
広告
 ゲームはアメリカ独特のストックカーで行う自動車レースをモチーフにした内容。初級、中級、上級いずれかのコースに挑戦してタイムを競うアーケード版に忠実な“アーケードモード”のほか、時間制限をなくし使用車種を増加させた“サターンモード”で遊ぶことができた。

 フォーメーションラップの後、走りながらそのままスタートになる“ローリングスタート”でゲームが始まるところも筆者的には斬新だった。前方を走る車両の気流を利用し、後方を走るマシンの空気抵抗を減らして走行する“スリップストリーム”の技術を取り入れている点もおもしろかったと思う。
[IMAGE]
 サターンモードには、昔らしく数々の裏技が存在。なかでも絵面が衝撃的だったのはDAYTONA USAならぬ“DAYTONA UMA”だろうか。UMAはすなわち馬で、通常のレースマシンに代わって馬でコース走れるようになるという寸法だ。

 蹄の音を響かせながらコースを疾走する姿はあまりにもシュールだったし、時速300キロでライバルカーを抜いていくのも大いに笑えた。もちろんドリフトだってしてくれる。

 ほかにもコース上にある『
バーチャファイター』のジェフリー像を動かせたり、BGMの歌詞を表示させるカラオケモードみたいなのがあったり、遊び心が満載だった。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]
アーケード版『デイトナUSA』のゲーム画面と筐体。
 逆走してもタイムを計測してくれるなんていうユニークな要素は『デイトナUSA』ならではかもしれない。逆走をはじめると「逆走だぁーっ!」と言われるのもおもしろいが、しつこく逆走を続けると「逆走してるって言ってるだろ!」とキレられてしまう。

 そして、そのまま周回すると、しっかり周回タイムを記録してくれるのだからおもしろ過ぎる。ゲームセンターでは1プレイごとにお金を払うだけに逆走する勇気がなかった人も、サターン版で存分に試すことができた。

 本作では残念ながら対戦プレイができなかったが、1997年1月24日発売のセガサターン用『
デイトナUSA サーキットエディション』で実現。グラフィックやフレームレートも改善された。
[IMAGE]
『デイトナUSA サーキットエディション』
 以降はアーケードで続編『デイトナUSA2 BATTLE ON THE EDGE』が稼動を開始したほか、ドリームキャストやプレイステーション3(PS3)、Xbox 360でパワーアップ版やHDリメイク作品が登場した。また、海外のみのようだが2017年に『Daytona Championship USA』が稼動を開始している。
      この記事を共有

      本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

      集計期間: 2025年04月24日11時〜2025年04月24日12時