精力的にアーティスト活動を続ける、声優・夏川椎菜さんのミニアルバム『Ep04』が、2025年4月16日にリリース予定。『Ep』シリーズのパッケージとしては2枚目、配信も含めると第4弾となる今回は、シングルやアルバムという枠に囚われない楽曲を詰め込んだ1作だ。
3rdアルバム『ケーブルサラダ』の制作で新たにタッグを組んだ長谷川大介氏やsympathy、これまでいっしょに作品を作ってきた川口圭太氏、HAMA-kgn氏、やぎぬまかな氏らが参加し、夏川椎菜さんがいま考える「やってみたいこと」「作ってみたいもの」に挑戦した5曲が収録されている。
そんな『Ep04』について、夏川さんにインタビュー。「いろんな歌いかたにチャレンジできた1作」と語る本作への想いのほか、発売翌日に控えている“417の日”、そして最近のゲーム事情などについてもうかがった。
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写真左:初回生産限定盤(CD+Blu-ray)、写真右:通常盤(CD)
夏川椎菜(なつかわ しいな)
千葉県生まれ。28歳。ゲーム好きの声優として知られ、現在はYouTubeチャンネル『ファミ通ゲーム実況ch』にて、『夏川椎菜のずっとゲームしてるだけ』が放送中。声優としての出演作は『アイドルマスターミリオンライブ!』シリーズ(望月杏奈役)、『マギアレコード魔法少女まどか☆マギカ外伝』(由比鶴乃役)、『IDOLY PRIDE』(奥山すみれ役)など多数。アーティストとしては麻倉もも・雨宮天とともに“TrySail”として2015年から活動。2017年からはソロシンガーとしても活躍中。
いつか歌いたいとストックしていた珠玉のラインアップを詰め込んだ1枚
――アルバム『ケーブルサラダ』からシングル2枚を経ての『Ep04』の発売になります。4枚目のフルアルバムではなく、EPを選んだ意図も含め、今回の制作の経緯からお聞きできますか?
夏川
もともと、4月に音楽CDをリリースしようという話が決まっていました。その形態を決める際に、アルバムはまだ少し早い気がしまして。そこで、これまでアルバムやシングルを制作する際に選ばなかった楽曲、いつか歌いたいとストックしていた楽曲が溜まっていたので、その楽曲たちを一気に出そうか、という話になったんです。ただ、アルバムにすると各楽曲がコンセプトや構成に合うかと考える必要も出てくるので、より自由にコンセプトに縛られずに楽曲を選ぶために、今回のEPという形式になりました。
――そういえば、『Ep01』の際も、これまでに使われていなかった楽曲を活用したというお話でしたね。
夏川
はい。『Ep01』のときもアルバムを作ってすぐだったので、アルバムには入れなかったものの、やりたかった楽曲を選んだりしました。あのときは、タイミング的にライブが控えていたこともあり、ライブで歌いたい楽曲など、ライブで必要な楽曲を補う意図もあって作っていましたね。
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――新曲尽くしのEPとしては、2019年の『Ep01』以来5年半ぶりとなります。『Ep02』、『Ep03』はライブアルバムの側面もありましたが、夏川さんにとっての『Ep』とはどういった認識なのでしょうか?
夏川
私は、EPは何をしてもいいと考えていて。それを、5曲ぐらいで構成できる形態なのかなと。シングルですと、一般的に表題曲とカップリング曲の2曲になりますが、2曲でまとまりをよくするのはかなり難しいんですよね。表題曲はある程度自由に選べたとしても、カップリング曲は表題曲のテイストを加味して決めたり。
それに比べると、EPは5曲くらい入れることができて、どんな楽曲でも5曲でバランスを取ることができればいいので、自由度が高いイメージがありますね。
――なるほど。作るうえではEPのほうがやりやすいんでしょうか? それとも、自由度が高すぎて逆に悩んだり?
夏川
めちゃくちゃやりやすいです! とくに今回は、EPやるなら入れたい曲はこれだよね、とあまり悩まず選出できました。5曲を新しく作るというよりは、いつか入れたかった5曲を持ってくる形だったので、選曲作業はアルバムのときほど難航しませんでしたし。
――今回のコンセプトは、夏川さんがいま“やってみたいこと”、“作ってみたいもの”に挑戦したEPとのことですが、夏川さんの“やってみたいこと”、“作ってみたいもの”とは具体的にどういったものだったのですか?
夏川
これまでの活動の中で、いろんな曲調にはチャレンジできていて、正直もう「やってみたいこと」はないかなとは思っていたんです。ただ、極端に振り切ったことはたくさん挑戦してきましたが、そのあいだを埋める楽曲は意外と少ないのかなとも感じていまして。
アルバムやシングルを作るとなると、どうしてもイケイケな楽曲をやりたくなりますし、それが求められる面もあります。ですので、今回はそのあいだを埋める楽曲をやってもいいのかなと思い、ふつうのアルバムやシングルに入れると成立しづらい楽曲を盛り込んでいます。
全曲紹介:大人になるよりもう少し先の世界
――収録楽曲は全5曲となっています。各曲に対する夏川さんのイメージ、制作時のエピソード、ポイントなどをお聞かせください。まずは、『つよがりマイペース』から。
夏川
『つよがりマイペース』は、これまで2曲を書いていただいているやぎぬまかなさんが担当してくださっています。やぎぬまかなさんの書かれる楽曲はクセの強いものが多く、これまでにお願いした楽曲はどちらも、リズムやメロディーが特殊ですが、『つよがりマイペース』はかなり聴きやすい楽曲になっていまして。その中で、少し皮肉っぽい、ツンツンチクチクと刺してくるメッセージ性がある、やぎぬまかな節が効いている楽曲かなと思います。
レコーディングのときはかなりリラックスして、飾らずに、自分の歌を歌うことができました。かなり真っ直ぐな楽曲に仕上がっているのかなと。
――夏川さんとしても、歌いやすい楽曲であると。
夏川
そうですね。ただ、編曲のめんまさんがもとのデモよりも派手な音を追加してくださっていて、勢いがありつつも、全体的に爽やかにまとまっている、不思議な楽曲でもあるなと感じています。
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――続いて、『スキ!!!!!』についてもお聞きします。
夏川
『スキ!!!!!』も、夏川椎菜楽曲としては珍しく、超真っ直ぐな爽やかロックとなっていまして。この曲がいちばんEPでないとやれない楽曲なのかなと思います。
いままでの私の曲は、かなり皮肉が効いていたり、ダウナーなテイストだったり、かと思えばゴリゴリのロックがありつつ、全体的にダークな世界観のものが多かったんです。そうしたこともあり、超真っ直ぐなロックは逆に入れづらくて、避けてきた部分でもあるのですが、今回はEPということで、チャレンジさせていただきました。
メロディーがすごく素敵なんですよね。暑苦しく歌うとちょっとカッコよく見える感じというか。私とお客さんがライブで盛り上がる姿が想像できる、ライブですごく映えそうな楽曲という印象です。
――『スキ!!!!!』では、夏川さんが作詞をされています。夏川さんの楽曲の中では珍しい曲調というお話でしたが、作詞はいかがでしたか?
夏川
個人的には、苦労するタイプの楽曲でしたね。私の歌詞は基本皮肉ベースなのですが、この曲調には皮肉は似合わないと感じたので、逆に真っ直ぐで暑苦しく言ってやろうと。タイトルもちょっとバカみたいな名前になりました(笑)。
――ド直球のタイトルですね(笑)。
夏川
ただ、これまでやってこなかったことでもあるので、新しい挑戦にはなるかなと思います。ライブで盛り上がればいいなと思って歌詞も書きました。コールがしやすいようにも構成しているので、みんなで「スキ」ってバカみたいに叫べる楽曲になったらいいなと思っています!
――では、『かなわない』についてはいかがでしょう?
夏川
『かなわない』は、今回のEPの中では、私がいまやってみたい楽曲にいちばん当てはまるのかなと思います。テクニック的なカッコよさ、技巧的に見せるというよりも、感情優先な楽曲となっていて、こういった楽曲、かなり好きなんですよね。
私は、脱力系ガールズロックのような楽曲がすごく好きで。担当してくださったsympathyさんも、学校の軽音部からずっとガールズバンドを続けているような、青春ガールズバンドな子たちで、そうした雰囲気の歌を担当してもらいたいなと思っていまして。この曲で、それを叶えてもらった形になります。
sympathyさんには、3rdアルバムの『ケーブルサラダ』で初めてごいっしょした際に、3曲書いてくださっていて。そのときに選んだのが『コーリング・ロンリー』で、残りの2曲もどこかでお届けしたいと取っておいたのですが、そのうちの1曲が今回の『かなわない』でした。
――楽曲をお願いするときは、ガールズロックのようなテイストという形で依頼されたんですか?
夏川
そうです。『ケーブルサラダ』のときにそういったオーダーで作っていただきました。『かなわない』は、少し切ない、ピリピリと痛いニュアンスがありつつも、爽やかにまとめていただきました。
私はこの曲、線香花火の散り際のような楽曲だなと感じています。壊れかけのような何かを表現しているところがすごく素敵だなと思います。
――夏の終わりのような、少し儚い感情も感じ取れますよね。続けて、『グッドルーザー』ですね。
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夏川
『グッドルーザー』は、おそらくいちばん寝かせていた楽曲ですね。何年前から持っていたんだろう……。確か、2ndアルバム『コンポジット』か、さらに前の『Ep01』を作っているときに、HAMA-kgnさんに書いていただいたのかな? アルバムやシングルを作成する際に、何度も入れようという話が持ち上がっては見送っていたことを覚えています。
曲調がおもしろいものの、独特のテイストではあるので、なかなかタイミングが見つからなかったのですが、今回のEPにこれ以上の適任はいないだろうということで入れさせていただきました。
――まさに、EPに向いた楽曲であると。こちらも、夏川さんが作詞をされていますが、タイトル含めインパクトがありますね。
夏川
『グッドルーザー』は『スキ!!!!!』とは逆で、この曲調なら成立するだろうと、思う存分皮肉を入れています。皮肉強火でコンガリ行かせていただきました(笑)。
自分で歌詞に皮肉を入れるときは、そのときの自分の状況や感情、思い始めたことなど、自分のリアルを題材にすることが多いです。今回は、アラサー、加齢というところにフォーカスを当てています。歳を取る、大人になるよりももう少し先の、おじさん、おばさんになるというところにフォーカスを当てて、曲調に合わせて若干ダウナーに表現した楽曲になります。
――歳を重ねるということは、いい面だけではない、というニュアンスも感じられます。
夏川
そうです、そうです。すこし、うだつの上がらない雰囲気を感じ取っていただけたらなと思います。
唯一の書き下ろし『テノヒラ』は、今回だからこそ実現した魅力盛りだくさんの楽曲に
――そして、『テノヒラ』ですね。
夏川
この楽曲は、唯一新規で書き下ろしていただいたものになります。『Ep04』を作る際、ためていたストックの中から4曲入れることが決まった後、もう1曲はどうするかという話になりまして。
追加でストックの中から選んでもよかったのですが、ミュージックビデオを作ったり、表題曲にするということもあり、書き下ろしてもらおうと。そこで、川口圭太さんにお願いすることになりました。川口さんには、これまで作曲や編曲をたくさんお願いしていて、バンドメンバーでもあってと、うちのチームとしてはいつもお世話になっていますが、意外と表題曲を書いていただいたことがなかったんです。
川口さんの書く楽曲は尖ったものが多く、素敵な楽曲ではありつつも、言葉を選ばずに言うなら、表題にするにはちょっと使いづらい独特なものが多いんですね。ただ、制限のないEPならコンセプト関係なく自由に作れるということで、川口さんらしいおもしろいものを制作いただけるのではと思い、お願いしました。
――EPならではの表題曲として依頼されたと。
夏川
結果的に、少し聴き慣れない、耳がビックリするような楽曲になりつつ、とても爽やかで、ドラマチックなメロディーもある、魅力盛りだくさんの楽曲に仕上げてくださいました。今回だからこそ実現した楽曲だなと思います。
――『テノヒラ』でも作詞を担当されていますが、かなり大人な歌詞だなと感じました。
夏川
そうかもしれないです。この楽曲は『グッドルーザー』と同じく、アラサーの視点から見た世界ではあるのですが、『グッドルーザー』とは逆で、明るい面を歌っているんですよね。「見た目じゃないところから 愛しさは バレてく」とか、「「要るかな」 ちゃんと立ち止まれる ゆとりが 欲しかったのかも」という歌詞とか。そういった感情は子どものころは全然理解できませんでしたが、いまアラサーになってようやく、少し理解できる気がするんです。
幸せにはいろんな形があって。お金がたくさんあること、ものがたくさんあること、才能がたくさんあること、それらは関係なく、「意外と近くにあるよ」というような。そういったものが表現できたらいいなと思い、少しやさしい楽曲になりました。珍しく、聴いてくれた人がやさしい気持ちになりそうな楽曲が完成しましたね。
いつもは若干トゲトゲしていて、聴いた後にちょっと泣きたくなるような方向性で攻めていましたが、今回はあったかい気持ちになってもらえたらいいなと思って。ハートフルな楽曲に仕上げました。
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――なるほど。そういった意味でも、大人な楽曲になっていますね。今回、全5曲の中で夏川さんが作詞を担当されているのは3曲になりますが、作詞する楽曲はどのように決めたのでしょうか?
夏川
今回は、作曲といっしょに作詞もご担当いただける作家さんには詞もお願いしようと考えまして。とくに、sympathyさんとやぎぬまかなさんが書いてくださる詞が私は大好きなので、ぜひご自身で書いた詞を歌わせていただけたらと思い、ご依頼しました。
タイトルにはフックになるようなポイントを、歌詞は響きで楽しめるワードをチョイス
――夏川さんが作詞される楽曲は、たとえば『グッドルーザー』など、印象的なタイトルを始め、現状の俯瞰や打破したい想いなどを感じる部分があります。こういった歌詞は、日常的に考えて言葉をストックしているのでしょうか?
夏川
ストックするものもあります。今回の楽曲の歌詞ですと、『グッドルーザー』に「腓(こむら)返り」という言葉が出てきますが、いつか歌詞に使えるかもと、気に留めていた言葉ではあります。本当は歌詞には使いづらい言葉のような気がしますが、言葉の意味ではなく、響きがおもしろくて。聴き慣れないので、意味を調べたくなる。
ふだんの会話などではあまり使わない、その塩梅の言葉が好きで、そういった言葉にであったときにはメモを取るようにしています。
あと、タイトルについては、決めるときに参考にしている本があったりします。調べないと意味がよくわからない言葉が、けっこうある気がしていて。カタカナでかっこいい横文字になっているけど、どういう意味なんだろうと。
そうした言葉はメモしつつ、タイトルには少し疑問を感じてほしいので、本を参考にしながら考えています。
――聴いた人のフックになるような?
夏川
そうです。『グッドルーザー』なんかは、見ただけだと「な、なんやねん」となるじゃないですか。“いい負けっぷり”というような意味合いがあるのですが、そうした点を含めて、1個フックになるポイントがほしいと思うので、そうした言葉はストックしています。
――『テノヒラ』でも、「散々ぱら」など日常ではあまり使わない言葉が使われていますね。
夏川
確かに、そうかもしれない。『グッドルーザー』の「散々ぱら」、『スキ!!!!!』の「のらりくらり」とか、あまり使わない気がします。
――小説などの文章では登場しますが、日常会話ではあまり使わない印象です。
夏川
でも、自分が人と話すときに出がちな言葉は作詞でも使うことが多くて、「散々ぱら」とか、私は日常でもよく使うんですよね。ほかの人は使わないけど、自分は使う言葉が意外と多いみたいでして。本を読むからなのか、家族とかの影響なのか、一般的にはあまり馴染みがないような言葉を使うことはありますね。
――TrySail の10周年出航ライブでは、最後のMCで過去を振り返る際に「おびただしい人の人生」と表現されていたことも印象的でした(笑)。
夏川
確かに、「おびただしい」って言ってました!(笑) 響きが好きなんですよね。「散々ぱら」、「おびただしい」……。少し小難しく、強そうに聞こえるじゃないですか。そこがすごく好きで。別の言葉に言い換えることはできると思いますが、あえて「おびただしい」と言うことによって、気持ちよさがありつつ、自分が思っていることをより正確に表現できる気がして、そうした言葉を積極的に使っていますね。
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――そうして制作された『Ep04』ですが、できあがったものを振り返って、想定通りのものになったのか、もしくは想定外のものになったのか。ご自身の感想はいかがでしょうか?
夏川
それは、もともとあまり想定していたものがなくて。作りたいものが明確になかったというか、「これだ!」という強いイメージがなかったからこそ作ることができたと感じています。この楽曲たちをいっしょにしたらどうなるんだろうと実験的な部分もあったので、結果的には調和が取れて、結束力がある、綺麗にまとまった作品に仕上がったと思います。
――『Ep』シリーズは今後も継続されるのでしょうか? 展望などがあればお教えください。
夏川
「絶対につぎも『Ep05』出すぞ」とは考えていませんが、EPは温めている楽曲を一気に世に出すことができるシリーズだと思いますし、その使いかたがEPには合っていると感じます。だから、今回のようなタイミングが来たら、またお出しできるかなと思いますね。
――それは『Ep02』、『Ep03』のようなライブアルバムのようなイメージも含めて?
夏川
そうですね。可能性としては、あり得ると思います。
2025年の“417の日”は萌えがテーマの悶絶かわいいカバーライブ!?
――『Ep04』のリリース翌日には、例年開催されている、夏川さん脚本・演出によるスペシャルイベント“417の日”が開催されます。今回は“萌え”をテーマにされていらっしゃるとのことですが、どういったイベントになるのでしょう?
夏川
イベントロゴのとおり、“萌え萌え大作戦”をやります。悶絶かわいいカバーライブをしちゃいます(笑)。
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今回のイベントロゴ。注意書き含めてのロゴ。
ここ数年の“417の日”は、その前年の夏川の活動の中で、お客さん的にも私の中でも印象的だったものをピックアップしてお届けしています。“ミュージックレインフェスティバル”をひとりでやるとか、いい例ですよね。
去年(2024年)の12月に、HoneyWorksさんプロデュースの女性アイドル“mona(モナ)”として、ソロライブをやったんです。かわいいアイドルなので、彼女らしい楽曲を歌っていたのですが、それがすごく好評で。monaのお客さんはもちろん、ふだんヒヨコ群(夏川椎菜さんのファンの呼称)として私のライブに遊びに来てくれているお客さんが、グッズを身に着けて楽しんでいて。「君たち、それがやりたかったんだ」と。
そうした形で好評いただいて、私にも萌えの需要があるんだと思い、もう1回萌えをやりたいと思いました。どうなるかはわからないですけどね(笑)。
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――皆さん、ファンサとか大好きですからね。
夏川
そう、ファンサ。みんな大好きなので、「まあ、やってやるか」という感じです(笑)。
――(笑)。珍しい夏川さんが見られるようですね。
夏川
まさしくですね。「こんなライブロゴ作るやつおらんやろ、私以外に」というように、直球のライブを考えています。でも結局、“417の日”は当日までどうなるかわからないというところがあるので。今回も注釈を入れていますが、公演内容は変更になる可能性があるんですよ。ですので、ぜひご自身の目で見届けてほしいなと思います。少し会場が遠いので、遅刻には気を付けて!
ゲームに久しぶりに泣かされた(?)、夏川さんのゲーム事情
――いまから楽しみです! せっかくのファミ通のインタビューですので、ゲームのお話もうかがえればと思いますが、最近遊んでハマったゲーム、よく遊んでいるゲームなどがあれば教えてください。
夏川
『牧場物語 オリーブタウンと希望の大地』です。発売日に買っていたのですが、なかなか忙しくて手をつけられず、ずっと放置してたものをつい最近、一念発起して遊び始めました。
夏川
自分の手で牧場のレイアウトを好きにできるのはやっぱり楽しくて、改めて『牧場物語』が好きだなと思いました。久しぶりに自分好みのキャラクターもいてうれしかったです。ただ、恋愛対象ではなくて、そこは残念でした……。
――あー……。
夏川
博物館にいる眼鏡をかけた赤毛のポニーテールの女の子で、かわいくてお尻を追いかけていたのですが、しばらくしてバイク乗りの兄ちゃんと付き合っていることが判明して。久しぶりにゲームに泣かされました(笑)。
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夏川さんが追いかけたベス(画像は公式サイトより引用)。
夏川
ただやっぱり、ああいったのんびりと遊べつつ、効率よくプレイするのも楽しいゲームが好きで、ずっと遊んでいますね。
――そういえば、『牧場物語』シリーズのスピンオフですが、『龍の国 ルーンファクトリー』に出演されますね。
夏川
はい。5月30日発売ですよね。『龍の国 ルーンファクトリー』も発売されたら遊びたいなあ。
――そして、YouTubeチャンネル『ファミ通ゲーム実況ch』の『夏川椎菜のずっとゲームしてるだけ』(ずっとゲ)は始まって2年半になります(2022年7月スタート)。いろいろなゲームに挑戦していますが、番組の感想や今後の展望などをお聞かせください。
夏川
もうそんなに経つんですね。毎回楽しませてもらっています! 私はゲームが趣味ですが、仕事が忙しいとセーブしちゃって、やりたいゲームがあっても忙しいとできないし、逆にハマっちゃうとそれしかプレイしなくなります。
だから『ずっとゲ』があることによって、隔週で絶対ゲームをプレイできる時間が確保されるので、番組でゲーム欲が解消されて、メンタルにもいいです。
今後の展望としては、自宅にSteamのゲームを遊ぶ環境がないので、番組でSteamだけで配信しているゲームとかをプレイできるとうれしいですね。
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――ああ、掘り出し物として話題になるようなインディーゲームもありますし。
夏川
そうそうそう。あ、『ずっとゲ』をやっていてひとつだけ残念に思うのは、興味があるゲームをプライベートでも遊びたいんですが、番組内で続けてやるときは、プライベートでは遊べなくて。『都市伝説解体センター』とかは自分でも購入していたけど、番組でもう1回やるまでは我慢しないといけない……。そこがジレンマとしてありますね(笑)。
――すみません……! それでは最後に、新EP『Ep04』を楽しみにしているヒヨコ群の皆さんにメッセージをお願いします。
夏川
今回の『Ep04』もおもしろい1枚になったかなと思います。いろんな歌いかたにチャレンジできたEPになっていると思いますので、ぜひ新しい私を見つけて、楽しんでいただけらうれしいです。
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