
光る画面と電池の長持ちに感動
ゲームボーイライトは、任天堂から発売された携帯型ゲーム機。携帯型ゲーム機の元祖とも言える“ゲームボーイ”シリーズのバリエーションのひとつで、モノクロ画面を採用した最後のモデルとなっている。
本機の発売から約半年後である1998年10月21日に、初のカラー液晶画面を搭載したゲームボーイカラーが発売されたので、本機をスルーしてカラーのほうを買ってしまったなんて人が多かったかもしれない。しかしながら、本機はモノクロ画面採用機としては非常に完成された名機と言える。
最大の特徴は名前にもある通り、“バックライト機能”を搭載している点。画面を明るく光らせて暗がりでも遊べるのは当時としてはかなり画期的だった。子どものとき、寝たふりをして布団の中でこっそり遊んだなんて悪い子もいたに違いない。ライト機能は、本体上部にある電源も兼ねる3点式スイッチによって、本体電源オフ→本体電源オン→バックライトオンという具合に任意に切り替えることができた。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/39341/a5dcca267a6de5cb2739474a23052a63a.jpg?x=767)
何よりうれしかったのは連続稼働時間が長くなったこと。ゲームボーイ本体の小型化に伴って単4電池にシフトしていた使用乾電池が、本機ではより容量のある単3電池に戻された。消費電力のさらなる改良も加わって、バックライトオンの状態で連続12時間、オフの状態なら連続20時間も稼働できたのだからありがたかった。
ゲームボーイポケットが単4アルカリ乾電池を2本使って連続8時間の寿命だったことを考えると、大幅なパワーアップと言えるだろう。当時はとにかくすぐに電池が切れてしまっていたので誰もが喜んだ要素だっただろう。
任天堂から発売されたオリジナルのカラーバリエーションは金と銀の2色のみと、ゲームボーイシリーズではもっとも少ないバリエーションとなっている。前述のゲームボーイカラーの発売による影響が大きいのは間違いないだろう。海外ではゲームボーイライト本体自体が発売されなかったこともあって、当時は幻のハードとなっていたようだ。
ちなみに、限定モデルにはファミ通オリジナルの“スケルトン”バージョンが存在。これは基板などの中身が透過しているというもので、ファミ通500号記念イベント“ゲームサーカス 500 in 秋葉原”にて限定販売されていた。昔からのファミ通読者の中には、もしかするといまも持っている人がいるかもしれない。
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