夏川さんの名前にかけて毎年4月17日(=しいなの日)に開催されているイベント。今回も夏川さんによる愉快な脚本・演出で、ヒヨコ群(※夏川さんのファンの呼称)を存分に楽しませた。そんな本イベントの昼の部の模様をお届けする。
大遅刻の夏川さんに代わって417Pが熱唱!
……しかし、イベントは“生モノ”ということもあり、当日何が起こるかはわからない。開演時間になると突然鳴り響くアナウンス。なんと夏川さんが、最近めちゃくちゃ改装工事をしている渋谷駅の改札から出られず、大幅に遅刻をしているとのこと。そのため、一部演出を変更し、なんと417P(※)が変わりに出演することに!
「なんでM1がこれなんだよ! 417の日だぞ!? まるっきり、monaライブのパクリじゃねーか!」と、昨年(2024年)開催され、夏川さん自身がmonaを務めた“HoneyWorks 10th Anniversary 夏川椎菜 as mona ワンマンライブ#超絶あざといファンサしちゃうぞ(ハートマーク)”にそっくりな構成を指摘する。「monaを背負えば、かんたんに17歳になれるから、味を占めたな!? お前は今年29歳だ、立派なアラサーだ!!」と不満は止まらない様子。
仕切り直して、「令和7年度417の日、417Pの臨時リサイタルへようこそ!」と会場へ挨拶。夏川さんが大遅刻中のため、ひとまず決められたセットリスト通りに歌っていくと告知した後、『可愛くてごめん』、『わたしの一番かわいいところ』を披露。漢気溢れる(?)美声に合わせて、ヒヨコ群もペンライトを振りながら存分に声援を送っていた。
その後は、先の2曲は選曲が渋かったということで、「お前らにもわかるような、流行りのかっちょいい曲、歌ってやんよ!」「俺様のラップに置いて行かれるなよ!」と啖呵を切り、『Bling-Bang-Bang-Born』を披露。高難度なラップも完璧に乗りこなす417P。途中にはお尻を客席に見せながらのダンスパフォーマンスも行って会場を盛り上げていた。
歌唱を終えたところで、用意されていた残りのセットリストも紹介。そこに書かれていたのは、夏川さんの『フワリ、コロリ、カラン、コロン』、『だりむくり』の2曲で、『フワリ、コロリ、カラン、コロン』については、「俺よりもヒヨコ群のほうが正しく踊れる気がするんだよな。夏川だったら、完璧に踊っちゃうからなあ! 自分の曲だもんなあ!?」と、夏川さんを煽りつつ歌唱を断念。『だりむくり』は、「俺みたいな酒飲みには染みるんだよな」と話しつつ、この曲なら歌えそうだということで、キーを下げた状態で、情感たっぷりに歌い上げた。
『だりむくり』を歌唱した後、夏川さんから「もうすぐ着きます」と連絡が。417Pのステージもいよいよ最後ということで、「俺たちはこれからも、417の日を開催し続けるつもりだ。ヒヨコ群の笑顔のために。これからもついてきてくれるか?」と会場に呼びかける。ヒヨコ群からも、当然と言わんばかりの歓声が沸き、会場に喜びの声が溢れる中、『ロキ』を歌い上げた。
無事到着した夏川さん。アーティストデビュー8周年を迎えたいまの自分を振り返りつつ、最新『Ep』収録の『テノヒラ』で締めくくる
それに対して夏川さんは「たしかに、私のソロの活動はあまりかわいげがないというか、泥臭いというか。ももちゃんやmonaみたいな路線の、かわいい自分だったらどうなっていなのかなと思わないことはないですけど」と話しつつ、「最近になってその気持ちにちょっと区切りがついたというか。何を歌おうが、どんな衣装を着ようが、夏川は夏川としてステージに立って、目の前のヒヨコ群に届けることがいちばん大切で、いちばんやりたいことなんだって、そう思えるようになって。だから、今年の417の日はそんなステージにしたかったんですけど」と、今回のイベントの趣旨について説明。
そうした説明を受けて「またイチからアーティストイメージを作り直さなきゃならねえのかと思ったよ」と417Pが明かすと、「そんな心配はいりません。夏川はこれからも、泥すすって歌っていきます!」と返答。そんなふたりの会話が行われたところで、417Pが「作り直すで思い出した」と、2022年実施のツアー”MAKEOVER”のリベンジライブ“夏川椎菜 Revenge Live "reMAKEOVER”の開催を発表した。
リベンジライブの開催の発表に会場が歓喜する中、417Pが「夏川が夏川としてステージに立って、目の前のヒヨコ群に届けることがいちばん大切なんだ」と夏川さんをステージに送り出す。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/40123/a76d4bfcb0ef0daa13f5b046eb83ffafd.jpg?x=767)
その後は、いよいよイベントも締めくくり。イベント前日の4月16日にリリースされた『Ep04』より『テノヒラ』を歌唱。爽快ながらハートフルな歌声が会場に響き渡ったところで、“令和7年度 417の日”は幕を閉じた。
“LAWSON presents 令和7年度 417の日”セットリスト
- M1 私、アイドル宣言[mona(CV:夏川椎菜)feat.HoneyWorks]
- M2 可愛くてごめん[HoneyWorks ちゅーたん(CV:早見沙織)]
- M3 わたしの一番かわいいところ[FRUITS ZIPPER]
- M4 津軽海峡・冬景色[石川さゆり]
- M5 俺ら東京さ行ぐだ[吉幾三]
- M6 Bling-Bang-Bang-Born[Creepy Nuts]
- M7 だりむくり
- M8 ロキ[みきとP]
- M9 テノヒラ