ロゴジャック広告

『ニーア』シリーズ15周年記念生放送まとめ。2年後の『ニーア オートマタ』10周年には何かを期待できる!? ミニコンサートではサプライズゲストも登場

『ニーア』シリーズ15周年記念生放送まとめ。2年後の『ニーア オートマタ』10周年には何かを期待できる!? ミニコンサートではサプライズゲストも登場
 2025年4月19日、東京都秋葉原にあるパームス秋葉原店にて、スクウェア・エニックスの『NieR(ニーア)』シリーズ15周年を記念した生放送が配信された。MCは『NieR:Automata(ニーア オートマタ)』のポッド042役や『NieR Replicant(ニーア レプリカント) ver.1.22474487139...』の白の書役などでお馴染みの安元洋貴さん、出演は『NieR』シリーズエグゼクティブ・プロデューサーの齊藤陽介氏、『NieR』シリーズクリエイティブ・ディレクターのヨコオタロウ氏、『NieR』シリーズコンポーザーの岡部啓一氏、そして『NieR:Automata』のシニア・ゲームデザイナーの田浦貴久氏。

 番組では15周年で展開予定のイベントやグッズ関連の最新情報を、開発関係者のトークとともに紹介。また、後藤貴徳氏のギター演奏、瀬尾祥太郎氏のピアノ演奏によるミニライブも行われた。
広告
 本稿では、生放送で公開された新情報の総まとめやライブの模様などをリポートする。
[IMAGE]
15周年を祝福して乾杯!

NieRシリーズ15周年記念サイトが公開

 同サイトでは、NieRシナリオ班が公式書き下ろし、ヨコオタロウ氏が監修したWeb小説が開設。更新日は下記。
  • 第1回更新日:2025年4月19日(土)
  • 第2回更新日:2025年4月25日(金)
  • 第3回更新日:2025年5月2日(金)完結
[IMAGE]

『NieR Re[in]carnation』の開発者ブログ“-リィンカネの作り方-”の連載が決定!

 『NieR Re[in]carnation』の開発資料や開発秘話が楽しめるブログが毎月更新のペースで公開。ブログ公開時には『NieR Re[in]carnation』の公式X(@NieR_Rein)でお知らせ。
[IMAGE]

幸田和磨氏による15周年イラストが公開

『NieR:Automata』以降、シリーズのコンセプトアートを手掛けてきた幸田和磨氏による15周年イラストが公開。描かれているのは『NieR:Automata』以降の遠い未来のA2。場所は砂漠らしき場所だが、語られたのはここまで。いろいろ想像できそうなイラストとなっている。
[IMAGE]

NieRオーケストラコンサートワールドツアーの日本公演が開催決定

 2024年1月~2025年1月までに行われた世界ツアー“NieR:Orchestra Concert 12024 [the end of data]”の内容を日本向けに再調整した日本公演の開催が決定。フルオーケストラとコーラス、ソロヴォーカルを迎えた編成に加え、2B(声:石川由依)と9S(声:花江夏樹)によるヨコオタロウ氏書き下ろしのエピソードの録音朗読も披露されるという。

■大阪公演
 7月25日(金)、26日(土) 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)メインホール

■東京公演
 8月2日(土)、3日(日) 東京国際フォーラム・ホールA大阪公演

 現在、チケットの先行抽選予約(5月6日[火祝]23:59まで)が受付中。
 詳細は下記のリンクから。

 なお、キービジュアル中央には謎の球体があり、海外公演版のキービジュアル(巨大なエミールヘッド)と似た構図なっている。それに何かしら意味があるのか気になるところ。
[IMAGE]
2024年の世界ツアーのキービジュアル
[IMAGE]
日本公演のキービジュアル

クラシック寄りの新たなピアノアレンジアルバムが発売

『NieR』シリーズから、新たなピアノアレンジアルバム『NieR:Piano Journeys』が4月16日に発売。同アルバムは、『NieR:Automata』、『NieR Re[in]carnation』、『NieR Replicant ver.1.22474487139...』より厳選された全10曲が新規アレンジで収録。演奏はゲーム音楽の世界でも名高いピアニストであり作曲家のベンヤミン・ヌス氏が担当する。

 
『NieR』の楽曲はこれまでもピアノアレンジアルバムが発売され、コンサートでもピアノアレンジの楽曲が演奏されてきたが、今回の『NieR:Piano Journeys』はこれまでのアレンジとはまた違う、クラシック寄りのピアノアレンジが楽しめるという。

『NieR Re[in]carnation』の“ヒトと世界の物語”のサントラが発売

『NieR Re[in]carnation』のメインストーリー“ヒトと世界の物語”内BGM全16曲を収録したオリジナル・サウンドトラックが4月30日に発売。楽曲を手掛けるのは、音楽集団MONACAの岡部啓一氏、瀬尾祥太郎氏、高橋邦幸氏。
[IMAGE]

『NieR Replicant』の楽曲を聴かせて熟成させたワインが登場! ヘッドホンも

 オーディオ機器のオンキヨーから山梨県勝沼のワイナリーにて6ヵ月間ワイン樽に『NieR Replicant』それぞれのプレイリストの音楽を聴かせ熟成させたワイン“NieR Replicant 加振熟成ワイン 救済ボトル/贖罪ボトル”が近日発売決定。
[IMAGE]

 さらに
『NieR Replicant』をモチーフにした“NieR Replicantボイスガイダンス内蔵ワイヤレスヘッドホン”も発売予定。ボイスガイダンスはエミール(声:門脇舞以さん)が担当。キービジュアルは幸田和磨氏描き下ろしアートを採用している。
[IMAGE]

 詳細はONKYO DIRECT 公式X(
@onkyodav)にて発表。

 なお、生放送では、ゲスト陣がAとBのふたつのワインをテイスティングして、どれが救済ボトルと贖罪ボトルかを当てるクイズが実施された。結果は放送をチェック!
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

“NieR Series 15th Anniversary BOX”が発売決定

 15周年を記念した“NieR Series 15th Anniversary BOX”の発売が決定。同梱内容物は主人公、2B、白い少女がいっしょになったスケールフィギュアと音楽CD『NieR Jazz Arrangement Album from the Dinner Show』、『NieR』シリーズ3作品に登場する武器のウェポンストーリー(物語)を650種以上収録した書籍。『NieR Jazz Arrangement Album from the Dinner Show』は2024年12月に開催された“ニーア:ディナーショーみたいな何か 12024 ~素敵なお食事と音楽と岡部啓一と愉快な仲間たち~”で披露されたアレンジを、新たにスタジオ収録したCDになるという。
[IMAGE]

D.K氏や幸田和磨氏の新規描き下ろしアートも! NieRくじ商品も企画中

 2025年4月22日より、スクウェア・エニックスのe-STOREにて“NieR Replicant15周年記念オンラインくじ”が開催予定。D.K氏と幸田和磨氏の新規描き下ろしアートがキャンバスボードで収録されている。

 “NieR Series15周年記念くじ”も開発中とのこと。こちらはグッドスマイルカンパニーが制作するカイネと2Bの新規造形フィギュアが商品化される予定だ。
[IMAGE]

2Bやカイネの立体物商品も

 2Bの組立式プラスチックモデルキット(企画/製造:コトブキヤ)が2025年9月発売予定。さらには企画/製造がフレア、原型を吉沢光正氏が手掛ける『NieR Replicant ver.1.22474487139...』のカイネのフィギュアも企画中。

Tシャツやキーホルダー、ドット絵グッズなど15周年を祝う商品も多数

 15周年のTシャツやキーホルダー、パズル、トランプ、さらにはエイプリルフールネタとして公開されたドット絵のゲーム画面の中からドット絵キャラクターが商品化。そのほかさまざまなグッズが続々と発売予定となっている。
[IMAGE]

“白の契約”が1/1スケール(139cm)で登場

 ヒビノから、『NieR:Automata』に登場する剣“白の契約”を忠実に再現したスマート・トイが発売予定。本体価格は89100円[税込]で、2025年6月6日15時より公式ECサイトにて予約販売が開始され、11月以降に順次発送予定となっている。
[IMAGE]
プロトタイプ(写真)は1.8キログラムくらいとのことだが、製品版は1キログラムを切るくらいを目指しているという。刀身は何パターンかに発光し、剣の振りかたによって発光パターンが変化。

『NieR』シリーズ初めての展示会が開催

 シリーズ初となる展示会“NieR 15th Anniversary EXHIBITION 消セナイ記録”の開催が決定! 期間は8月9日~8月31日まで、会場は池袋・サンシャインシティ 文化会館ビル2F 展示ホールD。詳細は今後、イベント公式X(@nier_15th_ex)などで発表される予定だ。なお、展示会のキービジュアルを手掛けているのはD.K氏。
[IMAGE]

週刊ファミ通にてヨコオタロウ氏のコラム連載が隔週連載

 最後に告知されたのは、2025年4月24日発売の週刊ファミ通5月8・15日号にて連載がスタートするコラム“ヨコオとタロウ”(隔週連載)。ヨコオ氏いわく「オレとオレが対談する」内容となっており、『SINoALICE(シノアリス)』のギシンとアンキのような掛け合いが楽しめる(?)ものになっていそうだ。
[IMAGE]
■週刊ファミ通(紙版)のご購入はこちら
■電子版のご購入はこちら

15周年振り返って出演者コメント

■齊藤陽介氏コメント
 15周年を振り返ると、“思えば遠くへ来たもんだ”という感じなんですが、2年後の2027年には
『NieR:Automata』の10周年がありまして、まだまだ皆さんに期待していただきたいものがいくつもありますので、ヨコオさんには早めに(週刊ファミ通の)コラムを終わらせてもらって(笑)、仕事に復帰してもらいたいと思いますので、引き続き、『NieR』シリーズとして応援していただけたらと思います。本日はありがとうございました。

■岡部啓一氏コメント
 15年後にこのような形で放送できるのもそうですし、2024年は海外ツアーでオケコンをやらせていただいたのもそうですし、15年前には夢にも思っていなかったようなことをやらせていただけたのも、ずっと応援してくださっている皆さんのおかげだと思っています。夏のコンサートもそうですが、まだまだ皆さんとお会いする機会があるかと思いますので、これからも応援していただけるとうれしいです。本当にありがとうございました。

■田浦貴久氏コメント
 事前に「新作の情報ないですよ」という告知があった中でこんなにもたくさんの方々に集まっていただいて、ヨコオさんは何だかんだ言いながら愛されてるな、ということを感じながら僕も憎悪に包まれています。そういうところがヨコオさんと似てきてしまったなと感じて、またそれが憎悪に変わってくるという、謎のループをくり返しながら苦しんで生きてるんですけれども、今日また楽しくさせてもらえたので、今後ともよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございます。

■ヨコオタロウ氏コメント
 ここ3週間ほど風邪を引いていて、ぼんやりした気持ちだったんですが、最近ようやくよくなってきました。今日、皆さんの顔を見て元気になってきました。皆さんも体にはくれぐれも気をつけてこの季節をお過ごしてください。本日はどうもありがとうございました!

サプライズゲストも登場した一夜限りの豪華なミニライブ

 15周年のミニライブはギター演奏を後藤貴徳氏、ピアノ演奏を瀬尾祥太郎氏が担当。後藤氏は『NieR Replicant』のサントラのレコーディングから『NieR』シリーズに携わり、『NieR』の各種コンサートでもギター演奏を担当している。

「感謝しかありません。本当にありがとうございます」(後藤氏)

 一方の瀬尾氏は
『NieR:Automata』の音楽のコーラスや8bit風のアレンジなどを担当。『NieR Re[in]carnation』では複数の曲を作曲している。また、観客を前にした『NieR』のライブは初めてだという。

 「先ほど会場でベンヤミン・ヌスさんがメチャうまい演奏をしている
『NieR:Piano Journeys』が流れていて、これから自分が演奏するのに何てことするんだ、と思っていました(笑)」(瀬尾氏)

 1曲目はギターのイントロからの
『穏ヤカナ眠リ』(『NieR:Automata』より)。ギターとピアノというシンプルな構成にピッタリのしっとりした曲で、さきほどの賑やかな雰囲気から会場も一変し、静かに聴き入っていた。
[IMAGE]
 2曲目は『NieR Re[in]carnation』から『Chigiri - 契リ』。こちらも静かな旋律で心に染み入るような曲。ピアノソロがしばらく続き、後藤氏のギターが合流すると、ピアノが激しく。さらに途中で『オバアチャン』のフレーズが入る神アレンジ。
[IMAGE]
 3曲目はピアノのイントロが印象的な『NieR Replicant』から『カイネ/救済』。メロウなギター演奏もエモい。これまで何度も演奏されてきた『カイネ/救済』。15年間のさまざまな思い出が頭に蘇った人も多いはず。途中でビートを刻むような力強いアレンジもカッコよく、感動と興奮が入り交じったなんとも不思議な気持ちにさせられる。
[IMAGE]
 4曲目は『NieR Replicant ver.1.22』から『泡沫ノ言葉』。この曲のイントロが始まると、なんと舞台袖からエミ・エヴァンスさんが登場! 突然のサプライズに会場が息を飲むなか、儚く悲しい曲をしっとりと歌い上げた。
[IMAGE]
 曲が終わり、会場が騒然したなかで岡部氏が再び登壇。「ビックリした?」と会場の反応にご満悦の様子。

 岡部氏はエミさんに
『NieR』の曲について聞くと、「すべての曲がすごく愛しくて、自分の子どもみたい」と愛情たっぷりにコメント。『NieR Replicant/Gestalt』は大ヒットはしなかったものの、それから世界ツアーまで行うシリーズへと成長した。エミさんは15年前は「最初はぜんぜん期待していませんでした」とコメントし、会場の笑いを誘った。

 15年のあいだにエミさんはお子さんを出産。「赤ちゃんがお腹の中にいるときに
『NieR』のコンサートで歌ったり、(生まれてからは)子守歌として『NieR』の歌を歌ったり」と『NieR』の曲はいまや人生に欠かせないものになったそう。

 さらに2024年は世界ツアーも行われ、「飛行機で遠いところに行っても、
『NieR』のコンサートで多くの人が集まってくれて、すごくうれしかったです」と振り返った。

 ワールドツアーの話題を受けて岡部氏がもうひとりのサプライズゲストを用意していることを述べると会場も騒然。さらなるゲストとしてジュニーク・ニコールさんが登場した。

 ジュニークさんは世界ツアーについて「最高でした。ムチャクチャ楽しかった!」とコメント。
 エミさんとジュニークさんは夏に開催予定のオーケストラコンサート“NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]”でもたっぷりと歌を披露する予定。「とてもすばらしいコンサートなので、ぜひ観ていただきたいです」(エミさん)。

 いよいよ今回のミニライブ最後の曲となるのは、ジュニークさんが歌う
『Weight of the World』。ジュニークさんの力強くも切ない歌声は最後に飾るに相応しく、来る夏のコンサートに思いを馳せつつ聴けるのがうれしい。
[IMAGE]
【セットリスト】
  • 穏ヤカナ眠リ
  • Chigiri - 契リ
  • カイネ/救済
  • 泡沫ノ言葉
  • Weight of the World

おまけリポート

 以上で無料配信部分の生放送は終了。その後、ニコニコ生放送のプレミアム会員向けのアフタートークが実施されたのだが、その準備の待ち時間のあいだにヨコオ氏から来場者へ向けられた、生放送でもアフタートークでも配信されていないスピーチ(?)部分を抜粋して紹介。

 「
『NieR Replicant』発売当時、ファンの方々20人くらいでオフ会をしたことがあって。その場にはたしか(エミール役の)門脇さんもいらっしゃった気がするんですけど、そういうことができる規模の小さなタイトルでした。

 それが田浦さんのせいで
『NieR:Automata』がヒットしてしまって、お客様がたくさん増えたんですけど、今回はあのころのようなお客様の顔が見える規模というのがすごく懐かしくて。当時のような感覚でコンサートを聴いていました。

 ただ、
『NieR』シリーズって曲数がそんなにないので、「毎回、曲が同じになるけどどうしよう」という苦しみがあって。その苦しみが、朗読や映像の演出など“ちょっとプレミアムな体験を皆さんにお届けしたい”という思いにつながっているんですけど。でも、それは手がかかるというか、毎回新しいものを作るというのは、そう簡単にできないんですよね。いろいろ時間もかかりますし。

 ただ、スクエニの音楽出版さんは、何回もコンサートをやりたがっていて、「コンサートを無限に何度もできるものを作れ」というふうに思っていると思うんですけれども、僕は作りません!(会場苦笑)。そして毎回、新しくて楽しい体験をお届けしたいと思いました! といったところで、皆さんが揃ったようなので、安元さん、お願いします!」(ヨコオ氏)

安元 最初、ちょっといい話をしてた。

田浦 ちょっといい話だけど長い!

齊藤 点数取りに来てた感。

岡部 そういうとこある。アイツそういうところある。

ヨコオ 違う! みんながアフタートークのときに、机が欲しいだの椅子が欲しいだのワガママ言うから、準備に時間がかかってお客様を待たせるでしょ? だから……。

田浦 僕ら話が終わるのを待ってたんですよ。

ヨコオ だったら早く出てこいよ!

会場 (爆笑)。

 といったやり取りからアフタートークがスタート。

 本放送部分では新情報やミニライブのほかにプレゼントを懸けたクイズ大会や大喜利なども行われ、大いに盛り上がった。アフタートークでは、15年間の思い出などもおもしろおかしく語られているので、気になる人は気になる人はニコニコのプレミアム会員になってチェックしよう。

[IMAGE]
大喜利のひと幕。お題は「こんな『檻』なら一生ここにいたい!」 どんな『檻』? ヨコオ氏の回答がこちら。「それってケージってこと?(生配信ではモザイクはありません)」
[IMAGE][IMAGE]※画像は生放送をキャプチャーしたものです(一部を除く)。
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

集計期間: 2025年04月26日06時〜2025年04月26日07時