
革命的な小型化がなされた廉価版
メガドライブ2は、1988年(昭和63年)に発売された家庭用ゲーム機“メガドライブ”の廉価版。当時の価格は12800円。初代から大きく変更されたのはコンパクトになったボディで、横幅220ミリ、奥行き212ミリという正方形に近い形状。いまの基準ではさほど小さく感じないかもしれないが、初代メガドライブが横幅280ミリ、奥行き212ミリと横に大きかったこともあり、当時の筆者には革命的な小型化がなされたように感じたものだった。
実際に持った感覚では「中身入っているの?」と真剣に考えるくらい重量がめちゃくちゃ軽かったのも印象に残っている。メガドライブの特徴でもある16ビットマシンであることを示す“16BIT”のプリントは、メガドライブより控え目になっている。
また、別売りのディンプラグコードによりステレオ出力に対応し、よりリッチなサウンドが楽しめるように。付属のコントローラもかなり小型化され、お子様の手にもすっぽり収まるくらいのサイズになった。電源ランプやヘッドホン端子は廃止され、本体からなくなっている。
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メガCD2は、メガドライブ及びメガドライブ2用のCD-ROMドライブ。メガドライブ2に合わせて発売された廉価版で、当時の価格は29800円だった。初代メガCDは電動で開閉するフロントローディング式だったが、手動で開閉するトップローディング式に変更するなど、各パーツを簡略化して大幅なコストダウンがなされている。
最大の特徴は、付属のアタッチメントを使用することでメガドライブ及びメガドライブ2本体を横にセットできる点。とくにメガドライブ2との組み合わせは、まったく外観を損なわずスッポリと本体が収まる絵面が非常にかっこよく、憧れていたセガファンも多かったのではないだろうか。
初代メガCDは、初代メガドライブと同サイズの大きさで、なおかつ本体を上に載せる方式だったので、かなり重量感のある見た目になっていた(メガドライブミニ用の装飾キット“メガドラタワー”を見れば、サイズ感がどんな塩梅だったかわかりやすい)。ゆえに、余計にシュッとしているように見えたのかもしれない。
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海外でメガドライブは、おもにジェネシス(GENESIS)という名称で知られ、ジェネシスモデル2(メガドライブ2)を含むジェネシスファミリーは日本よりも遥かに大きな売上を記録。とくに北米では『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』などの爆発的なヒットの影響で、絶大な人気を誇るハードのひとつとなっている。
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ちなみに、2019年にはメガドライブの復刻版“メガドライブミニ”が、2022年10月27日には“メガドライブミニ2”が発売された。いずれも手のひらサイズのミニゲーム機だが、前者に収録されている作品数は42本、後者は60本と、かなりのボリューム。なお、それぞれにデコレーションキットとして“メガドラタワーミニ ZERO”、“メガドラタワーミニ2”も発売されている。