攻撃の軌道を操作できる戦略的なバトルが楽しい! 声優陣の熱演や『FF』コラボの戦闘BGMも魅力

本作は、2021年4月2日からAppleのサブスクリプションサービス“Apple Arcade”にて配信中の『FANTASIAN』のコンソールおよびSteamへの移植版。リリースするにあたり、パブリッシングをスクウェア・エニックスが担当した。
ストーリー自体はオリジナル版と同じであるものの、本作では各キャラクターにボイスを追加。主人公のレオア役を内田雄馬さん、魔法の力を秘めた少女・キーナ役を諏訪彩花さん、ビブラ王国王女・シャルル役を長谷川育美さん、豪華客船“ウズラ号”船長・ジニクル役を小西克幸さん、発明が得意な少年・エズ役を伊瀬茉莉也さんらが務め、物語を大いに盛り上げている。






戦闘はエンカウント形式で発生し、行動順にコマンドを入力して進めていくオーソドックスなもの。特筆すべきは、プレイヤーが通常攻撃やスキルそのものの軌道を操作できる“エイミング”を搭載している点だ。
軌道の操作に加えて範囲攻撃なども活用し、多くの敵を巻き込めるこのシステムは、じつに画期的。いかに効率よくダメージを与えるかを考えつつバトルを進めていくのが楽しく、ついつい夢中になってしまう。

さらに、一部の通常攻撃とスキルの軌道は曲げられるようになっている。一見、1体の敵にしか当たらないような場合でも、弧を描くように軌道を調整すれば一度に複数の敵にヒットさせられることも! 直線的な攻撃では届かないような奥にいる敵であっても、軌道を曲げることでダメージを与えられるのだ。



独自の戦闘システムである“ディメンジョンバトル”についても触れておこう。このシステムは、遭遇した敵を異次元に閉じ込め、あとでまとめて戦えるという、とかく時短がもてはやされる現代にマッチしたものとなっている。
ディメンジョンバトルを開始すると画面上に敵が出現するだけでなく、“攻撃力アップ”、“再行動”といったギミックも配置。攻撃の軌道を操作し、ギミックを巻き込んで戦うことで、さまざまな恩恵を受けられる。ここでもエイミングがキモとなるわけだ。

ちなみに、本作には難易度“NORMAL”が追加されており、コマンドバトルに不慣れなプレイヤーでも遊びやすくなっている。手ごたえのあるRPGを体験したいなら、オリジナル版と同等の難度である“HARD”がいいだろう。なお、難易度はプレイ中いつでも変更することができる。
植松氏が手掛けたBGMが、約60曲収録されている本作。テンポがよく思わず体が動いてしまうものや心に響く美しいメロディーを耳に、次元を股に掛けた壮大なドラマと革新的なバトルシステムを味わってほしい。























