サマーゲームフェストの開催地である米・ロサンゼルスでは本作のメディア向けプレゼンテーションが開催。初代『クレイジータクシー』のディレクター兼ゲームデザイナーを担当、本作ではクリエイティブプロデューサーを務める菅野顕二氏が、自ら開発中のデモをプレイし、ゲームの概要とともに本作に込めた思いを語った。本稿ではその模様をリポートする。
完全新作として“ストーリーモード”を実装。5つの都市を巡る
当時はレースゲーム、レースゲーム、レースゲームって、周りを見ると車のゲームは全部レースゲームだったので、新しいことをしたいな、チャレンジしたいなと思って始めたのが『クレタク』なんです。僕は映画も好きなんですが、カーチェイスで盛り上がっていたのでこれをぜひゲームで体験したいなと思い、ゲームデザインを考えました。
こだわったのは“街づくり”。人や車が動いて、そこをスリリングに走り抜けるところを表現したいと思ったのが原点です。
もうひとつこだわったのは“かっこいい走り”。それまでスピード=車という印象があったのを、『クレタク』ではかっこよく走るということにすごくこだわりました。止まるときにもドリフトを「ガッ」と決めるんですけど、速さから考えると無駄な動きなんです。でもそれを“かっこいい”とすることがポイントですね。プレイスタイルも人それぞれで、みんなが評価される個性というのをすごく大切にしました。
じつは、タクシーをやるって言ったときにみんなに大反対されたんですよ。「かっこ悪い。なんでタクシーなの? おもしろくないじゃん」とか散々言われましたね。ただ、メンバーに「かっこよくないものをかっこよく見せて作るのがプロフェッショナルでしょう。みんなプロじゃなくてアマチュアなの?」と言ったら、「俺らはプロだ」となって、こういう形で作り上げたんです。
で、皆さんそんな古い話はいいから早く新作を見せろって思っているでしょ?(笑)
会場 Yes!

5ヵ国の代表的な都市を回って、旅をしている感覚を味わえるのがワールドツアーの名前の由来です。「どこの国なの?」って気になるかもしれませんが、今日は言えないですよ(笑)。
皆さん望んでいましたので、ひとり用のほかにマルチモードというのを用意しています。あと旧作ファンもいらっしゃると思うので、『クレタク』旧作のルールで遊べるクラシックモードも用意しています。
昔からあるダッシュやドリフト、バックなどもあって、そのスキルも十二分に活かせば魅せるプレイスタイルができます。あと、マップデザインも旧作をやっている人であれば「こんな風に変わったんだ」というのを楽しめるようなデザインになってます。背景はどのようにいま風に作ろうか悩んで苦労しましたけど、けっこういいデザインになったのではないかと自負しています。
客を乗せて下ろすという『クレタク』のベーシックな部分は、しっかり皆さんが楽しんでもらえるように作っています。特定のお客さんからお願いをされてそれをクリアーするというミッションも用意しています。


さまざまなミッションほか、キャラクター性がわかるような要素も








旧作で出てきたキャラクターも登場します。昔はどんなキャラクターかというのまでは描けなかったのですが、こういうところで少しずつ「こういう人だったんだ」ということがわかるようになっています。
先ほどドリフトとかダッシュは昔のままと言いましたけど、新しいブーストが用意されています。いまはまだ詳しくお伝えできないんですけど、これもおもしろい要素なので、話せるときになったら詳しく話そうと思っています。
ステージが進むにつれて難易度も当然上がっていくので、車のチューンナップも今回はしっかり、用意させてもらってます。





会場 Yes!
編集部注:デモの中では桟橋に停められた車の中から海へ向かって釣り竿を投げ、魚がかかったタイミングで車を操作し(ゲージのようなものが出ていたので、おそらくタイミングでアクセルを踏み込んだりブレーキをかけたりするものと思われる)魚を釣り上げる様子が公開された。魚も通常の大きさとトレーラーに出てくるような巨大な魚の2種確認できたので、複数種が存在するようだ。さあ、これ以上見せると僕が日本に帰ってから怒られちゃうので(笑)。
配信モードにも対応
――“クレイジーボックス”が大好きなんですけど、先ほどの釣りも、“クレイジーボックス”へのオマージュかなと思ったんですが、ほかのクレイジーボックスも帰ってくるんですか? たとえばボウリングとか。
――配信者用に、ライセンスされた音楽が流れないようなモードはありますか?
――タクシーの料金が出るんですけど、インフレも再現されるんですか?
では最後に……僕たちは個性というのをすごく大切にしたいと考えています。いわゆる自分のプレイスタイル、自分の表現したい遊びかたというのが制限されることなく肯定される商品デザインを叶えたいと思い、チーム一丸で組んできました。
今日は細かくは言えないんですけど、カスタマイゼーションというのも、僕たちだからできるユニークな仕組みになっていて、ここにいる人全員驚いて楽しんでくれると思っています。ぜひここにお集まりの皆さんにはそれをいろいろな方に伝えて、「僕の個性はこうだよ」ということを、広げてくれるようなものになっていくといいなと心から思ってます。よろしくお願いします。














