『信長の野望 天下への道』βテストレビュー。刻刻と戦況が変化するMMOSLG初心者にもやさしいプレイフィールを実現。"道"と"霧"がカギになる独自のシステムも魅力
 2025年2月14日~28日に、グラビティゲームアライズのスマートフォン向け新作アプリ『信長の野望 天下への道』(以下、『天下への道』)のβテストが開催された。本記事では、βテストのプレイフィールを交えながら、この作品の概要や魅力について紹介していく。
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※本記事はグラビティゲームアライズの提供でお送りいたします。

初心者にも配慮したオーソドックスなMMOSLGスタイル


 『天下への道』は、コーエーテクモゲームスより『信長の野望·天道』の正式ライセンスを受け制作されている“多数参加型オンライン歴史戦略シミュレーション(MMOSLG)”。開発はテンダゲームスとKingnetが担当している。

 プレイヤーは大名配下の領主となり、自分の拠点と集めた武将たちを強化しながら、所属勢力の仲間(他プレイヤー)とともに勢力を拡大し、時には他勢力が既に攻略した城や関所を奪い、領土を広げていくことが目的となる。
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そんな本作の特徴を挙げると
  • “道”をテーマとした独自のシステム
  • 初心者も安心のわかりやすい構成とエリア
 などが挙げられる。ここからは、ゲームの流れを振り返りながらそれらについても解説していこう。

 βテストでは自勢力を織田家、武田家、上杉家、尼子家、毛利家、長宗我部家の6大名家から選択可能で、コーエーテクモゲームスより正式ライセンスを受けて開発されているだけあって、ビジュアル面のクオリティーは文句なしである。
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 ゲームを始めると、まずはストーリーが展開。序盤のストーリーは、適度な長さにまとめられていてすぐにゲーム本編に突入するので、遊ぶ気マンマンのプレイヤーにはありがたい。
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 そこからはチュートリアルをこなしながら、ゲームを進めていくことになる。本作は各章に設定された特定の任務(ミッション)をすべて消化することでゲームが進んでいくようになっている。

 そしてゲームの基本的な流れは、
  1. 募集した武将で部隊を編制する
  2. 部隊を派遣して資源地(資源の産地)を占領する
  3. 占領した資源地から生み出される資源を使って、拠点の各施設や技術を強化
  4. さまざまな任務(ミッション)を消化しながら領土を広げていく

 という感じ。ゲーム序盤は部隊の移動や施設の強化にほとんど時間が掛からないため、ノンストップでどんどんゲームが進んでいく。MMOSLGということで“やれること”が多いため、初めての人は理解が追いつかないかもしれないが、ひとまずは言われるがままにこなしていって、ある程度進んで資源が足りない、施設が足りない……となったときに改めて振り返るくらいで問題ない。
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 また、資源地の占領時や、賊の討伐においては戦闘が発生するのだが、本作では戦闘がフルオートで行われるので、プレイヤーは武将と兵士の編制だけを行っていればよくとてもラク。ゲームが少し進んでくると、武将にどういったスキルを覚えさせるかなどの要素も入ってくるが、基本的には序盤においてプレイヤーの“腕”が問われることの少ない、とてもシンプルなものなのだ。
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 もうひとつ、初心者にやさしいなと感じたのは、資源地がわかりやすく各エリアの城の周辺に設けられていたこと。わざわざマップをくまなくチェックする必要がないのもありがたかった。

 そして占領に用いる部隊に編制する武将は、“募集”、いわゆるガチャで集めることになる。βテストでは、募集50回以内に必ずひとり、いずれかのSSR武将が排出されるようになっていた。
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“道”をテーマにしたユニークなシステム

 本作は“道”をテーマにしたさまざまなシステムが盛り込まれている。そのひとつが、任務を進めることで行動できるエリアをどんどん拡張していけるというもの。

 ゲーム開始時は、拠点周辺のエリアに“霧”がかかっていて部隊を移動できないようになっているが、条件を満たすことで画面右下の“統治”コマンドから周辺エリアを解放してその霧を晴らし、“道”を繋げて移動できるようになるのだ。
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 ゲーム進行に必要な“主要任務”だけでなく、城周辺の山賊の討伐や、温泉や資源産地といった施設の制圧など、"副任務"をこなしていくことでもさまざまな収入が得られる。各任務の進行によって行動範囲が広がったり、拠点や武将が成長したりしていくという仕組みはとてもわかりやすく、また達成感もあり、本作の大きな魅力になっているように感じられた。
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 なお、本作では他エリアへの行軍などには必ず“道”を通ることになっている。他勢力の城攻めの際など、同じ勢力の仲間たちが一斉に出陣して、まとめて行軍するさまは壮観。攻城戦では表示が入り乱れてカオスな状態になるが、そもそも戦闘はフルオートなのでプレイのジャマにはならず、ただただ迫力を楽しめるのでそれもまた“味”である。
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 また、敵も必ず道を通るため、防衛に備えて道の分岐点などに支城や付城を築城しておくと、ほか勢力の侵攻を遅らせられるなどかなり役立ってくれるようだ。

 敵勢力との争いで注目したいのが、本作には“不可侵地域(ピースエリア)”が設けられているということ。そしてそのエリア内には他勢力が侵攻してくることがない。そのため、自分が手塩にかけて育てた拠点が壊されることがなく、安心してプレイできるのだ。チームプレイが得意ではなく、なるべくソロプレイでがんばりたい、という人にはありがたいシステムだろう。

 一方で、ほか勢力とバチバチの争いがくり広げられる専用エリア“争覇地域(バトルエリア)”も用意されている。GvG(対勢力戦)はこの中でのみ行われるので、後顧の憂いはない。味方のプレイヤーと協力しながらさまざまな戦術を練って戦おう。

 細かいところでは、マップの拡大・縮小機能もおもしろい。某マップアプリのように直感的に拡大・縮小しながら勢力状況を確認したり、目的地の選定や行軍の操作を行ったりできるのはとても便利だ。また、どの場所からも一瞬で拠点にもどれるボタンも用意されている。
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 もうひとつ、軍団(ギルド)長をサポートする機能も充実しているようだ。本作には軍団員の“日程調整機能”や“軍団点呼機能”などがゲーム内に標準で実装されており、ゲーム外のSNSやDiscordなどのアプリを使う必要がない。個人情報を見せたくないというプレイヤーもいたりして、ゲーム内で完結するそれらの機能はとてもありがたいもの。そんなところの配慮もされているようだ。
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 全体としては、初心者に配慮しながらも“やれること”をたくさん盛り込んだオーソドックスなMMOSLGという印象。チュートリアルも充実しているので、あとはβテストの結果をもとに、さらに遊びやすくなるアップデートを期待したいところだ。
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