ロゴジャック広告

『鬼武者2』リマスター版レビュー。松田優作×柳生十兵衛を筆頭としたクセ者揃いの群像劇と“バッサリ感”が絶妙にマッチ。左スティック操作のおかげで令和でもカジュアルに戦える

by堤教授

『鬼武者2』リマスター版レビュー。松田優作×柳生十兵衛を筆頭としたクセ者揃いの群像劇と“バッサリ感”が絶妙にマッチ。左スティック操作のおかげで令和でもカジュアルに戦える
 2025年5月23日にNintendo Switch、プレイステーション4(PS4)、Xbox One、PC(Steam)で発売予定のリマスター版『鬼武者2』。20年以上の時を経て蘇る、アクションゲームの名作をひと足先にプレイできたので、本作の特徴やプレイの感想をお届け。
広告

HD化で松田優作×柳生十兵衛のインパクトがアップ!

 『鬼武者2』は2002年の3月7日にプレイステーション2(PS2)用ソフトとしてリリース。主人公・柳生十兵衛のモデルに伝説のスター、松田優作さんを起用し大きな話題となった。グラフィックの高精細化は、やはりリマスター版の目玉のひとつ。
[IMAGE]
当時から美しかった冒頭のムービー。「新たに作り起こしたの?」と思ってしまうほどのクオリティー。
 オリジナル版当時の時点ですでに故人だったが、いまでもCMなどで起用されることもある松田優作さん。今回のHD化で、柳生十兵衛としての迫力は大きくパワーアップし、絵力もすさまじいものに。息子の松田龍平さんや松田翔太さんも俳優として、娘の松田ゆう姫さんは歌手・タレントとして活躍中。昭和の名優を知る機会にも本作はピッタリ。
[IMAGE][IMAGE]
声は松田優作さんのモノマネで知られていた、ハードボイルド工藤さんが担当。違和感なくドラマにのめり込める。

笑って泣ける唯一無二のドラマ

 『鬼武者2』は前作『鬼武者』と世界観を共有する続編ではあるが、主人公を筆頭とした登場人物のほとんどが新たに登場するので、本作から入ってもまったく問題ないことは強く言っておきたいポイント。
[IMAGE]
冒頭で、さらっと前作のお話を説明してくれる。リマスター版の『鬼武者』もあるので、もちろんそちらから遊ぶのもアリ。
 本作の物語は、簡単に言えば異形の敵”幻魔”によって故郷を蹂躙された柳生十兵衛の復讐劇。テーマは若干シリアスではあるものの十兵衛をサポートする仲間たちだけでなく、幻魔側もひと癖もふた癖もある面々ばかりで、笑える場面も多い。
[IMAGE]
“クセ強”幻魔筆頭のゴーガンダンテス。敵ながらどこか憎めない。
 「そうくるか!」と思わず笑ってしまうような場面も多く、ケレン味のある演出でグイグイと物語にのめり込める作りになっているのも本作の魅力。ここで、柳生十兵衛の仲間たちをご紹介。

小谷のお邑(おだにのおゆう)
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]
西洋風の甲冑を着た美女。本作のヒロイン的存在。かわいい。
安国寺恵瓊(あんこくじえけい)
[IMAGE][IMAGE]
宝蔵院流槍術の名手。仏門に入ってはいるが煩悩だらけ。
雑賀孫市(さいがまごいち)
[IMAGE][IMAGE]
紀伊の鉄砲軍団“雑賀衆”の頭領。クールな合理主義者。
風魔小太郎(ふうまこたろう)
[IMAGE][IMAGE]
北条氏お抱えの忍者。とある経験から女性不信になっている。

アクションは安心のバッサリ感

 “愛と哀しみのバッサリ感”というフレーズで累計販売本数200万以上のヒットとなったオリジナル版。その原動力になったのは、爽快感のある剣戟アクションにほかならない。
[IMAGE]
ゲームを進めると、刀以外の武器も扱えるようになる。
 いま遊んでも“一閃”を駆使した緊張感のあるアクションは楽しい。一閃は、敵の攻撃を受ける直前に斬りを放つことで大ダメージを与えられるシステムのこと。群れてくるザコなら一撃で倒せるので、ついつい狙いたくなる。
[IMAGE]
一閃は、タイミングよくガードした直後にも使える。こちらのほうがリスクは低い。
[IMAGE]
一閃直後にタイミングよく攻撃ボタンを押すことでほかの敵に一閃を放つテクニックもある。成功すると脳汁がドバドバ。
 難易度もたくさん用意されていて、カジュアルに楽しめる点もうれしい。リマスター版からの新要素として、一撃でも攻撃を受けるとゲームオーバーの“修羅”という恐ろしい難易度も追加されているので、『鬼武者2』フリークの方も大満足(?)のはず。
[IMAGE]
オリジナル版は左スティックでの移動はできなかったが、リマスター版では可能となっていて、動かしやすい。

仲間との交流で物語に変化が

 先ほど十兵衛の仲間を紹介したが、彼らにはプレゼントを渡すことができ、好感度が上下する。彼らとの関係がストーリーや発生するイベントにも影響を与えるため、「違う進めかたをしていたらどうなったんだろう?」と、何度もプレイしたくなるのも本作の特徴。
[IMAGE][IMAGE]
仲間に話しかけると、なんとなく欲しがっているものが推測できる。渡したときのリアクションもわかりやすい。
 これは遊ぶときのヒントでもあるのだが、軽視しがちな街の人々との会話も重要となっている。何度も話しかけることで思わぬアイテムがもらえたり、イベントが発生したりするので、場面の変化後の探索が楽しい。
[IMAGE]
NPCを見かけるたびに、これでもかというほど話しかけまくってみた。

リマスター版の特典もたっぷり

 リマスター版には多くの特典が用意されていて、タイトルメニュー画面の“特典”という項目からそのすべてを最初から利用可能。オリジナル版では解放がたいへんだったものもあるので、特典のためだけでも十分に本作を買う価値はある。

収録されている特典

  • ギャラリー(内容はオリジナル版からさらにパワーアップ)
  • 黒いスーツの男(黒スーツとグラサン姿の十兵衛で遊ぶミニゲーム)
  • 鬼組(仲間と交代しつつ進むステージの攻略に臨む)
  • パズル幻夢空間(たくさんのパズルが用意されたミニゲーム)
  • 武功目録(条件を満たすと得られる武功が確認できる、いわゆる実績のような機能)
  • 難易度モード(新たな難易度“修羅”を含むすべての難易度が最初から選べる)
  • 衣装チェンジ(十兵衛やお邑の衣装を変えられる)
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
この記事を共有

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

集計期間: 2025年04月24日12時〜2025年04月24日13時