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無料FPS『エックスディファイアント』レビュー。見て触って楽しいハイテンポチームシューター。誰もが活躍できる協力性重視のゲーム性がグッド!

byQマイン

無料FPS『エックスディファイアント』レビュー。見て触って楽しいハイテンポチームシューター。誰もが活躍できる協力性重視のゲーム性がグッド!
 ユービーアイソフトより2024年5月22日に配信されたプレイステーション5、Xbox Series X|S、PC(Ubisoft Connect)用のFPS『エックスディファイアント』。

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 本作は最大6対6で戦う基本プレイ無料のチーム型のシューターだ。プレイヤーは
『ディビジョン』や『ウォッチドッグス』、『ファークライ6』などユービーアイソフトの人気作に登場した勢力のメンバーの一員となり、スキルを活用しながら戦場で戦っていく。武器のカスタマイズや各勢力の固有スキル、仲間どうしの連携が攻略のカギを握る。

 今回は現在開催中のプレシーズン(シーズン1は約6週間後の7月上旬頃に配信を予定)をプレイ。本作の魅力とともにプレイレビューをお届けする。

モードへの貢献とエイム力、そして仲間との連携がものを言うチームシューター

 リリース延期が続いていた本作だが、5月22日に晴れてサービスがスタート(待ちわびたぞ!)。まずは本作の核となる銃撃戦とゲームモードの手触りを確認していこう。

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基本となるモードとして、アンランク、ランク、練習場の3つがある。

 プレイヤーは5つの勢力の中から好きなものを選び、最大6対6の2チームに分かれてチームバトルを行う。勝敗を決めるゲームモードは以下のとおり。

ゲームモード“アリーナ”

ドミネーション
 ゾーンと呼ばれる3ヵ所の領域を奪い合う。
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オキュパイ
 マップ上を定期的に移動する1ヵ所のゾーンを奪い合う。
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ホットショット
 KO数を競い合う。敵味方問わず、プレイヤーが倒されると懸賞金をドロップする。それを回収することで得点が増減。さらにいちばん懸賞金の所持が多いプレイヤーは速度強化バフが与えられるが、マップ上に位置が表示される。
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ゲームモード“リニア”

ゾーンコントロール
 攻撃側と防衛側に分かれて戦う。攻撃側はマップ上にある5ヵ所のゾーンの制圧、防衛側は制圧の阻止を目指す。
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エスコート
 攻撃側と防衛側に分かれて戦う。攻撃側は歩行メカ“パッケージ”をマップ上の最終地点まで護衛する。防衛側は攻撃側の進行を食い止めながらパッケージを押し戻すのが目的。
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 このようにバリエーション豊富なゲームモードが楽しめる。ゾーンと呼ばれる陣地を奪い合ったり、パッケージを護衛したりと、ルールそのものはシンプルでわかりやすい。

 ゲーム全体の特徴のひとつとして、ゲームテンポの速さが挙げられる。キャラクターの動作が軽快なうえに、キルタイム(撃ち始めてから敵を倒すまでの時間)が速く、リスポーン(再復活)までの時間の短さが特徴。そのため、いたるところでキル合戦が勃発する。おまけに各モードの試合時間は10分ほどなので、ゲームのプレイサイクルも早い。同社のFPS『
レインボーシックス シージ』とはまったく別のタイプの作りと言える。

 リスポーンまでの時間が短いおかげで失敗を恐れずに撃ち合いに行けるのは楽しいし、何よりもこのゲームテンポの速さはクセになる。ただし試合に勝つにはゲームモード別に設けられたチームへの貢献度が重要になる。ドミネーションなら積極的にゾーン確保に参加し、エスコートなら護衛対象の進行または妨害を絶えず行う必要がある。ただ撃ち合うだけではダメなのだ。

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 仲間との連携も重要。各勢力は固有のスキルやウルトラ(後述)を持っており、うまく活用することで敵を一網打尽にできたり、チームメンバーの生存率を高めたりできる。より密に連携を取りたいのであれば、ボイスチャットを活用するのもありだ。

 FPSで欠かせないものと言えばエイム力だ。本作はとくにキルタイムの速いゲームなので、エイム力がある人や状況を見渡せる人ほど短時間で大量のキルを稼げるし、そういうプレイヤーがいることで戦いが有利に進むことは間違いない。チームにひとり凄腕プレイヤーがいたときの安心感はかなりのものだ!

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 ではエイム力がない人はどうすればいいのか、じつは筆者もそのひとりだ。先ほども触れたが、本作は、各モードへの貢献やスキルによる仲間との連携が勝利のカギとなっている。撃ち合いに自信がない人は積極的に陣取り合戦に参加したり、スキルで仲間をサポートしたりすることでチームに貢献できるように作られている。

 筆者は今回のプレイであまりにもキルされ過ぎたので、途中から上記のようなサポートを意識した立ち回りに切り換えてみた。キル数は稼げなかったが、試合に勝つことも多く勝利に貢献できる喜びを仲間と共有できた。このように本作ならば「FPSが苦手」、「エイム力が低い」という人でもチーム戦を十二分に堪能できるのだ。

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試合終了時に、もっとも活躍したプレイヤーと自チームにおける各プレイヤーの活躍が表彰される。エイム力の有無に関わらず、大なり小なり活躍できる場所が用意されているのはありがたい。

個性豊かな5つの勢力。どの勢力も使っていてメチャクチャ楽しい!

 
 現在のプレシーズンに参戦している勢力は、クリーナーズ、エシュロン、リベルタード、ファントムズ、デッドセックの5つ。各勢力の特徴は以下のとおりだ。ちなみにデッドセックのみ、ゲーム開始時にはロックされており、ゲーム内のチャレンジまたは課金で解放できる。

クリーナーズ(『ディビジョン』 シリーズより)

 元ニューヨークシティの清掃作業員で、すべての問題を火で解決する。火炎放射器、ナパーム弾、焼夷弾といった火にまつわるスキルを使える生粋のアタッカー。
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エシュロン(『スプリンターセル』シリーズより)

 国家安全保障局 (NSA)のエシュロン計画に参加するスパイ。敵の索敵や光学迷彩による透明化が可能。パッシブ特性でミニマップに表示されないため、裏取りやスナイプにも長けたアタッカー兼サポーター。
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リベルタード(『ファークライ6』より )

 カリブ海に浮かぶ独裁国家“ヤーラ”の解放を目指す革命家集団。自身と仲間のHPを回復したり、ブーストしたりするスキルを持つヒーラー。パッシブスキルの自身と味方のHPを自動回復する能力もかなり便利だ。
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ファントムズ(『ゴーストリコン』 シリーズより)

 優秀な人材で編成されたアメリカの特殊部隊グループ“ゴースト”の元メンバーのチーム。シールドによる防御やパッシブスキルによるHPの増加など、前線に出て戦うタンク能力が揃っている。
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デッドセック(『ウォッチドッグス』 シリーズより)

 凄腕のハッカー集団。ハッキングによってHUDやミニマップ、アビリティなどを妨害できるサポーター(デバッファー)。味方にいたら心強いが、敵にすると厄介極まりない勢力だ。
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 こんな感じで勢力ごとにロール(役割)がある。自分のプレイスタイルにあったものを選んでもいいし、チームメンバーの構成に合わせてその都度変えてもいい。筆者のようにエイム力が弱々な人は仲間をサポートできて、自身の生存率も高められるリベルタードがおすすめ。エシュロンのインテルスーツで敵の位置を共有したり、ファントムズの磁気バリケードで仲間の銃撃を補助したりするのもありだ。

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 各勢力の切り札である“ウルトラ”は敵を大量にキルしたり、チームに貢献する行動を取ったりするとゲージが溜まっていき、最大になると発動可能。形勢逆転を狙えるほどの強力な効果を秘めている反面、ゲージを溜めるのはけっこうたいへんで、筆者はなかなか発動できなかった。発動できたときの爽快感はかなりのもので、ウルトラの名の通りに強力な能力ばかり。

ガンスミス好きにはたまらないロードアウトのカスタマイズ要素

 プレイヤーは事前にメインウェポン、サブウェポン、デバイスをそれぞれロードアウトとして登録できる。メインウェポンはアサルト、SMG、ショットガン、LMG、マークスマン、スナイパー。サブウェポンはハンドガン系。デバイスはグレネードや地雷などが選択可能。

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 メインウェポンとサブウェポンには育成要素がある。装備している銃で敵をキルすると、その武器の経験値が溜まっていき、最大に達することで武器レベルがアップ。レベルに応じたアタッチメントが解放されていく。アタッチメントの数は44種。水平反動制御、垂直反動制御、エイム安定性、連射速度、反動回復など、アタッチメントの付け換えによって細かなステータスの調整ができるようになっている。ガンスミスが好きな人にとってはたまらないカスタマイズシステムだ。

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“詳細ステータス”から銃の詳しい性能値を確認できる。

 さらに銃の柄を変更するスキン機能も完備。武器レベルが一定に達するとマスターと呼ばれる特別なスキンが解放できる要素もカスタマイズ好きにはうれしい。

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 このようにカスタマイズの要素がかなり奥深いので、プレイヤーが思い描いた自分だけの銃を作ることもできそうだ。ただし、銃のレベルアップにはかなりのキルが必要になる。下手くそな筆者はレベルを1上げるのにもけっこう苦労してしまった。しかも経験値はその銃でキルしないと得られないので、いろいろな武器に浮気していると、「メインの武器のアタッチメントが全然解放されない……」という事態に。最初は武器を絞って戦うのがおすすめかもしれない。

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ゲームテンポの速さと楽しさと重要性を痛感させられた一作。今後の競技シーンにも注目!

 撃ち合いで勝つ以外にも、さまざまな形で試合に貢献できるようになっているゲーム性は、競技性の高さと奥深さを感じられた。何よりもゲームテンポの速さが痛快で、何時間でも遊べるほど楽しかった。テンポが速いことでどんどん前線に出て戦ったり、サポートしたりと、やりたいことにいろいろと挑戦できたのもよかった点だ。またウルトラを始めとした各勢力のスキルも魅力的で、これによるチームどうしの駆け引きもクセになる要素だった。

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 自身のプレイスタイルに合ったロードアウトを探すのも醍醐味だ。とはいえ、今回のプレイで筆者は銃のレベルがなかなか上がらず、豊富なアタッチメントの解放までたどり着けなかった。でも、あせらずコツコツと解放していこうと思う。このように銃のカスタマイズは人によっては時間がかかるものの、やり込み要素としてゲームを遊び続けるモチベーションにつながるのが大きい。

 基本プレイ無料でありながらチーム型FPSとして高いクオリティーとやり込み要素を秘めた本作。ハイテンポな試合は見ているだけでもおもしろさを感じられるのでeスポーツなどの競技シーンに旋風を巻き起こすかもしれない。今後の動向が気になる注目作だ。

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 ちなみに冒頭でも軽く触れたが、現在はプレシーズン中。プレシーズンの終了後には、1年間で4つのシーズンが用意されており、シーズンごとに新たな勢力がひとつ、マップが3つ、武器が3種類など、コンテンツが追加されていく予定だ。基本プレイ無料なので、気軽に始められるのも本作のいい点。まずは、競技性の高いチームバトルを体験してみてはいかがだろうか。

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      集計期間: 2025年04月24日11時〜2025年04月24日12時