
Treyarchを筆頭に多くのスタジオが協力して手掛ける最新作は、シリーズの伝統を受け継ぎつつ革新的な進化を遂げている。本稿では、開発スタジオTreyarchへの訪問取材を通して明らかになった最新情報と魅力を余すところなくお届けする!
なお、本作はプレイステーション5、プレイステーション4、Xbox One、Xbox Series X|S、PC(Battle.net、Microsoft Store、Steam)で2024年10月25日(金)に全世界向けに発売される。Xbox Game Passにも対応しており、発売初日からプレイ可能だ。
プレイヤーは罠にハメられ反逆者として任務に身を投じる
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主人公はCIAに所属する特殊部隊の一員だが、実はCIAが犯罪組織”パンテオン”により腐敗しており、主人公たちがクウェートで進行していた作戦中に罠にかかり、“反逆者”の汚名を着せられCIAからの離脱を余儀なくされてしまう。
これまでの作品ではCIAのバックアップを受けつつ特殊任務を遂行してきたが、本作ではそのCIAから追われる立場になった為にパックアップもない。しかし、活動するためには支援がいるということで、過去作に登場してきた敵と手を組んででも、部隊の潔白を証明しパンテオンが計画している世界を揺るがす悪事を防ぐというのが本作のストーリーだ。
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革命的なゲーム体験を生む”オムニムーブメント”。エイム中、横移動、後ろ移動でも走ることができるように
本作の特徴は、従来の『ブラックオプス』シリーズより一段階上のスピード感を味わえること。その理由が新しく制作されたアニメーション”オムニムーブメント”だ。
”Omni”とは“全て”や“全方向”を意味するが、開発チームはある時「スポーツ選手は全方向に素早く動けるのに、エリート特殊部隊のブラックオプスの隊員はなぜ真っ直ぐにしか走れないのだろう」と疑問が浮かび、全方位に走れればいいではないかという考えに至った。
いままでの『Call of Duty』シリーズ、ひいては大半のFPSゲームは正面をADS(エイム)しながら前に進むと足が遅くなっていた。ところが本作では、ADS(エイム)をしながら前にスプリントをしたり、正面を向いて横移動や後ろに下がりながらスプリントができる。スプリントからジャンプや伏せ、スライディングに派生もできる。もちろん正面を向いたままだ。
その結果、いままでよりもアクションが早いのでスピード感が上昇している。筆者はオムニムーブメントを革命的だと思ったが、同時にこの挙動を嫌う人も出てくるとも予想できる大胆な仕様変更だ。リスクを取ってでも実装したオムニムーブメントは、驚くほどにすべてのアクションがシームレスに違和感なくつながっている。
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ADS(エイム)時のリーンの挙動も変わる。リーンをしながらコーナーをクリアリングするときに、プレイヤーの動きにあわせて角度が微妙に変わっていく。
新規ユーザーに向けて、移動時の壁や障害物の乗り越えをアシストしてくれる機能も追加される。障害物に向かって走っても引っかからないオートランのようなものと思えばイメージしやすいかもしれない。アシスト機能は強、弱、無効の3種類から選べるようだ。
攻略の選択肢が増えたスパイスリラーアクション風キャンペーン
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これまでの『ブラックオプス』らしいリニアなミッションを用意しているが、いくつかのミッションはプレイヤーに選択肢と自由を与えている。
イラクが舞台のミッションではサダム・フセインの宮殿に侵入するのだが、従来のコールオブデューティだと侵入する直前からスタートしていた。そして侵入経路もほとんど決まっている。しかし、本作のミッションだと宮殿以外にアクティビティや散策ができるオープンフィールドがあり、プレイヤーは侵入前に周囲のアクティビティをこなして侵入プランを変えることもできる。
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また、本作ではブラックオプス隊員たちの道徳的なグレーゾーンにも焦点を当てている。登場キャラクターたちは困難な選択に迫られ、かつての敵とすらチームを組んでいるが最終的に信じられるのは自分だけという孤独に追い詰められた中で、戦う相手と同じ怪物へと変貌していく可能性と過去のトラウマに葛藤している。
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進化を遂げた戦場へ! プレイヤーを熱くするマルチプレイ
プレステージは10段階が用意されており、最大レベルに達するたびにリセットして新たな段階に進めるようになっている。そして、すべてのプレステージをクリアーしたガチ勢の為に、最大レベル1000のプレステージマスターが導入される。とてつもない数字だが、シーズンを跨いでもリセットされないのでガチ勢でなくてもいつかはレベル1000に到達できる。千里の道も一歩から。
シアターモードはファンからとくに熱望されていた機能だが、最後に作ってからかなり時間が経過していて、エンジンも当時とは細部が大きく変わっているので、復活させるのは意外と大変だったそうだ。
マップは合計で16種類あり、12つの小規模マップと4つのストライクマップに分けられる。従来の3レーンマップもあれば、ビークルが駆け巡る大規模マップもある。
パークシステムは、ロードアウト毎に3つ装備できる。各パークはエンフォーサー、リコン、ストラテジストの3種類のカテゴリに色分けされていて、どのパークがどういった役割を果たすか視覚的に分かりやすくなっている。さらに、同じカテゴリのパークを揃えることでコンバットスペシャリティという特殊パークが発動する。基本的にそのカテゴリにあったバフが入るようだ。
これは開発者が『ディアブロ』シリーズに登場するセット装備からインスパイアされたとのこと。
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また、「ブラックオプスの隊員が近接用の武器を持っていないのはおかしくないか?」ということで、すべてのロードアウトに近接武器用スロットが追加される。近接武器もただのナイフだけでなく、手投げ斧などがあり、近接武器を持っていると移動速度が上がるボーナスもある。
ゲームプレイに直接的な影響はないが、死亡時のアニメーションもこだわっている。開発初期の『CoD:BO6』は、銃弾が命中したときの被弾アニメーションを再生する際に、体を4箇所のヒットロケーションを分けて、どのようなアニメーションを流すかランダムに決定していた。その結果、右脚か左脚どちらに被弾しても同じモーションが流れていたが、情熱あるスタッフたちによりヒットロケーションが9箇所に増えたことで、死亡時のアニメーションが大量に増えたそう。
死亡した際のデスカメラもテコ入れされた。従来のデスカメラは死亡した瞬間でカメラの位置が固定されるが、爆発物などで死んだ場合は死体がカメラ外に飛んでいくことがあった。本作ではカメラが死体を最後まで追従するようになった。ここも力を入れてもゲームプレイに影響はないが、開発のこだわり抜いた熱意も感じられた。
ゾンビモードはラウンド形式が復活。過去作のキャラクターたちも登場
操作キャラクターの4人は、過去作から出演する3人と新しいキャラの4人で構成されており、こちらもキャンペーン同様に皆それぞれトラウマを負っているバックストーリーがある。
現時点ではゲームローンチ時はふたつのマップを予定している。ひとつはウエストバージニア州の明るい青空が特徴のアメリカの田舎町Liberty Falls。ふたつ目は闇夜と霧に包まれた監獄のTerminus Blacksite 13だ。残念ながら今回の取材ではゾンビモードはこの程度しか詳細は語ってもらえず、ゾンビが楽しみな方は続報を待っていただきたい。
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