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『inKONBINI』試遊レビュー。『シェンムー』と日本のコンビニ文化にハマり作り始めたコンビニシム【TOKYO SANDBOX】

byありみち

更新
『inKONBINI』試遊レビュー。『シェンムー』と日本のコンビニ文化にハマり作り始めたコンビニシム【TOKYO SANDBOX】
 2024年6月22日に東京・秋葉原で行われたインディーゲームイベント“TOKYO SANDBOX 2024”。本イベントでは、2024年から2025年にかけて発売予定である期待のインディーゲーム作品が数多く出展されました。

 本稿では、コンビニが舞台のシミュレーション『
inKONBINI: One Store. Many Stories』(『inKONBINI』)の試遊レビューをお届けします。開発者である永井興業(Nagai Industries)のディマ・シェン氏にも、開発の経緯や状況についてお伺いしました。

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地域に寄り添うやさしいコンビニ経営


 プレイヤーは主人公・真琴を操作して、叔母であるヒナがオーナーのコンビニを経営していきます。登場人物の名前やコンビニの内装、商品からは日本らしさを感じますが、舞台は日本そのものではなく、あくまで“アジアっぽいどこか”。
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初めてひとりでシフトに入る真琴。
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パッケージの言語はどの世界の言葉にも当てはまらない。

 店の外の景色や商品ラインアップの豊富さから察するに、このコンビニは近隣住民たちの生命線になっていそう。田舎町にぽつんとあるコンビニは、スーパーの役割を兼ねていることが多いですから。

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店の外に建物らしき影はない。
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食品だけでなく日用品も充実。

 コンビニ店員としての業務は、商品の発注、在庫の管理、品出し、レジ打ちなどに加え、お客さんとの対話も重要です。

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倉庫の在庫をチェック。
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空いたスペースがあれば品出しを。
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レジからは店内が見渡せる。

 試遊では、お客さんである“親分”とのエピソードが楽しめました。

 親分は猫を飼っているそう。飼い猫にあげたい猫缶がどれかわからないと言って、真琴に助けを求めてきます。

 ただレジ打ちをするだけでなく、お客さんのお問い合わせで商品を探す、というイベントも発生するようです。

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字が小さくて読めなぁい!
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バーコードの位置を探してスキャン。楽しい。

 この店員とお客さんの距離の近さというか、親密さは田舎ならではの風景な気がします。ちょっと実家近くのコンビニを思い出しました。

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ディマ・シェン氏。

 開発者のディマ・シェン氏はロシア出身の方なのですが、幼少期に遊んだ『
シェンムー』に憧れてゲーム開発の道へ進んだそうです。子どものころ、お店屋さんごっこが好きだったのと、日本のコンビニ文化に感銘を受けたことから、コンビニを舞台にした本作の制作に踏み切ったとか。

 「コンビニは夢のような場所。ロシアにはコンビニがなかったので余計にそう思う」と語るディマ・シェン氏の、コンビニへかける情熱は本物。なんと、大手コンビニエンスストア“セブン-イレブン”などが取り入れているマーチャンダイジング(※)について学んでいるようです。
※マーチャンダイジング……流通・小売業界において、販売目標達成のため商品の仕入れや価格設定、販売・陳列方法、販促方法などを計画して実行すること。
 『inKONBINI』はNintendo Switch、プレイステーション5、Xbox X|S、PCなどで配信予定。開発は順調に行われているそうなので、発売日などの続報を期待して待ちましょう。

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集計期間: 2025年04月28日07時〜2025年04月28日08時