
最先端の技術を詰め込んだマシン
PCエンジンDuoは、NECホームエレクトロニクスから発売された据え置き型ゲーム機。1987年に発売されたPCエンジン本体と、本機より後の1991年12月13日発売予定だった周辺機器SUPER CD-ROM2(スーパーシーディーロムロム)の機能をいち早く一体化させてしまった夢のマシン。以前からあるCD-ROM2(シーディーロムロム)に比べメモリが4倍になっていたことから、ローディングの回数をある程度軽減できた。
なお、筆者のような既存機種のCD-ROM2ユーザーは、“スーパーシステムカード”(1991年10月26日発売)を購入してアップグレードに対応していた。当然PCエンジンDuoはスーパーシステムカードを必要としないためHuカード入れ替えといった煩わしさもなく、その点が非常に羨ましかった覚えがある。
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風変わりだったのは別売りのDuoモニターやDuoバッテリーといったアイテムもあり、屋外へ持ち出して遊べるセットが揃っていた点。確かにDuoの本体はシュッとしていたが、とくに小型化などはされていなかったのでなかなかユニークな販売戦略だったように思える。自動車で電源を確保できるカーアダプタも発売されていた。
1993年3月25日には、廉価版に相当するPCエンジンDuo-Rが発売。こちらもグッドデザイン賞を受賞している。それから1994年6月25日にはマイナーチェンジ版であるPCエンジンDuo-RXが発売。同梱のコントローラーが6つボタンになり、当時人気爆発中だった格闘ゲームに対応できるようになった。
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SUPER CD-ROM2専用ソフトでのヒット作は多数あるが、なかでも有名どころは『天外魔境II 卍MARU』、『天外魔境 風雲カブキ伝』、『ときめきメモリアル』、『リンダキューブ』、『スナッチャー』、『プリンス・オブ・ペルシャ』などだろうか。