ロゴジャック広告

【AoE】『エイジ・オブ・エンパイア モバイル』レビュー。都市の開発や手に汗握る陣取り合戦などが手軽に味わえる! シリーズ初心者にもおすすめしたい快適で骨太なリアルタイムストラテジー

byQマイン

更新
【AoE】『エイジ・オブ・エンパイア モバイル』レビュー。都市の開発や手に汗握る陣取り合戦などが手軽に味わえる! シリーズ初心者にもおすすめしたい快適で骨太なリアルタイムストラテジー
 Level Infiniteより2024年10月17日にリリース予定のスマートフォン向けアプリ『エイジ・オブ・エンパイア モバイル』(AoEモバイル)。
広告
[IMAGE]
 本作は1997年にリリースされたリアルタイム・ストラテジー・ゲーム『エイジ・オブ・エンパイア』シリーズの最新作だ。プレイヤーは都市(帝国)を築き、部隊を増強して戦力を整え、他プレイヤーやNPCとの熾烈な戦争を勝ち抜いていく。都市の発展や資源の管理、英雄の育成など、幅広い遊びが用意されているのも大きな魅力。今回はそんな本作のテスト版をプレイする機会を得たので、特徴や魅力とともにレビューをお届けする。

限られた領土に自分の美学を詰め込んで理想の都市を築く

 プレイヤーが最初にやることは自身の都市を作ること。限られたスペースに施設を敷き詰め、自分だけの都市を構築する。街作りゲームのように土地が広大という訳ではないため、景観にこだわる人ほど施設の設置場所に悩むかもしれない。そういった点ではちょっとしたパズルゲームのようなおもしろさがある。だからこそ自分のこだわりや美学を詰め込んだ都市が作れたときのよろこびはひとしおだ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 本作には都市スタイルというものがある。これは建物などの外見が変化し、独自の効果が付与される要素で、テスト版では中国、フランク、ビザンティン、ローマの都市スタイルが選択可能だった。正式リリース版では上記の4都市に加え、日本、エジプト、ブリティッシュ、韓国も追加され、より幅広いプレイスタイルが楽しめるようになる。

 筆者は派手さと強さの両方を重視する欲張りタイプなので、見た目とプレイスタイル、どちらを重視するのか、かなり悩まされた。なお、都市スタイルは特別なチケットを使うことで途中での変更も可能なため、最初は見た目で選ぶというのもありだ。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 都市に設置する施設の役割も重要。施設にはあらゆる育成・強化に必要な資源(木材、食糧、石材、鉱石)の収集や、兵士の育成・体力回復、防壁の耐久値上昇など、さまざまな効果がある。それらを建ててレベルアップさせることで各要素が強化されると同時に、自国の強さを示す数値である戦力が増加する。
[IMAGE][IMAGE]
海岸では魚(食糧)を網で捕まえるミニゲームが楽しめる。気分転換に漁師気分を味わおう。
 戦力は戦闘と一切関係ない伐採場(木材を集める施設)などのレベルを上げても上昇する。このように都市を発展させるだけで自然と強くなるため、ちょっとした施設を強化するだけでも熱中できるのが本作のいいところ。
[IMAGE]
 さらに指定の施設を育てると、都市のレベルがアップ。戦力が大幅に上昇したり、出撃できる兵士の上限が増えたりする。また都市レベルが一定に達すると、文明のレベルを上げる時代進化イベントが発生。より大きな施設や要素がアンロックされ、都市をより豪華に、戦力をより強くできるようになる。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]
名の知れた英雄を育て、夢の部隊を編成するワクワク感がたまらない。
 本作では4つまで部隊が編成でき、各部隊には英雄3人と1種類の兵科を編成できる。英雄は部隊を率いるプレイアブルキャラクターであり、40人以上が登場。宮本武蔵や木蘭、トリブワナー、レオニダス一世、ジャンヌ・ダルク、バルバロッサなど、兎にも角にもバリエーションが豊富。部隊編成に制約はないため、自分の好きな英雄を自由に編成できるのもありがたい。歴史に明るくない筆者でもこのごった煮感にはかなり興奮させられた。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE][IMAGE]
 英雄にはレベル、スキル、英雄天賦(パッシブスキル)、英雄装備、凸システムなどがあり、一般的なRPGと同等か、それ以上の育成要素がある。最初は要素が多くてちょっとビックリするかも。おまけにスキルにもレベルの概念があるので、ひとりのキャラクターを育て切るにはそれ相応の時間と資源がかかる。育成が好きな人にとってはうれしい悲鳴だ。
[IMAGE][IMAGE]
 対する兵科(剣士、槍兵、弓兵、騎士)の育成は非常にシンプル。訓練で兵士の数を増やし、その兵士を一定数消費してより高い階級の兵士を作り出すだけでいい。ただし兵の訓練・昇進には大量の資源が必要で、特定の階級に昇進させるには文明を進化させなければならない。つまり2~3日で超強くなれる、というものでもない。コツコツとプレイすることが重要だ。
[IMAGE][IMAGE]
兵科には上記のように敵兵との相性がある。幅広く兵科の育成ができるようになると、敵に応じて兵の編成を変えるという遊びも生まれてくる。

臨場感溢れる戦場でのバトル。ときには地形や天候、兵士どうしの相性が戦局を左右する

 本作の戦闘は手動と自動(オート)に対応。オート中でもプレイヤーが部隊の移動先や攻撃先を指示できるため、筆者はほぼオートでプレイしていた。この辺の操作性やテンポ感はモバイルゲームであることを徹底的に意識しており、とにかく快適だった。

 一方で、戦力差などがあると、オートで真正面からぶつかるだけでは勝てないこともある。その場合は部隊を後退させたり、別の部隊を加勢に向かわせて挟撃したりなど、プレイヤーの介入が必要になるケースも少なくない。手軽に遊べるようにしつつも、リアルタイムストラテジー特有の戦略性は健在で、そこのゲームバランスはなかなかに秀逸だった。
[IMAGE][IMAGE]
 戦略性にさらなる深みを与えるのが、地形や天候の存在。本作では雨が降るとくぼ地が沼地になる、といった天候による地形変化が発生。地形変化は部隊の進軍速度の低下や、敵からの視認性の変化など、さまざまなデバフ・バフをもたらす。四季の概念もあり、こちらも地形変化に大きな影響を及ぼす。

 加えて、前述した英雄・兵士の育成や兵士どうしの相性も戦闘に大きな影響を与える。このように本作はさまざまな要素が戦況に絡んでくるため、戦闘そのものはオートで手軽だが、出撃前の調整は試行錯誤の機会が多く、シミュレーションゲームが好きな人にとってはさらに楽しめる要素になっている。
[IMAGE][IMAGE]
 幅広い戦略性が楽しめる本作には複数の戦闘モードが用意されている。ここからは各モードの特徴を紹介していこう。

■海島の戦略

 ストーリー用のステージで、チェスのような狭い盤上(ミニフィールド)に部隊を設置して戦う。戦場が狭いため、ほぼ真っ向勝負となる。戦略性は低いもののシンプルで爽快感のあるバトルが楽しめる。
[IMAGE][IMAGE]

■至高の闘技場

 他プレイヤーが編成した部隊と戦う、スマートフォンゲームではおなじみの闘技場要素。勝利することで闘技場のランキングが上がり、特別な報酬がもらえる。戦場は海島の戦略よりも広いため、より自由度の高い戦いが堪能できる。
[IMAGE][IMAGE]

■帝国軍演習

 複数のステージで構成された層を攻略し、豪華な報酬の獲得を目指すチャレンジモード。ステージをクリアーすると、3つの戦略バフが表示され、プレイヤーはその中から好きなものをひとつ選べる。戦略バフはその層でのみ効果が発動。それをうまく活用しながら、強力な敵が潜むステージの突破を目指していく。敵が一段と強いため、ほかのモードとはひと味違った戦いが待っている。
[IMAGE][IMAGE][IMAGE]

■探索

 自身を含めたさまざまなプレイヤーの都市が建ち並ぶ広大なフィールドに部隊を派遣して、自由に探索するモード。フィールドにはNPCの敵部隊が跋扈していたり、資源採集ポイントがあったりする。敵を倒してアイテムをゲットしてもいいし、各地を巡って資源をコツコツと集めてもいい。
[IMAGE][IMAGE]
 兵力・戦力に自身があるなら他プレイヤーの都市に戦争を仕掛けることもできる。ただし、都市レベルが10未満の場合は戦争を仕掛けられない。逆に言うと、自身の都市レベルが10になると戦争を仕掛けられる可能性があるのだ。
[IMAGE][IMAGE]
 戦争は自身の部隊を対象の都市まで移動させることで開始できる。攻撃を仕掛けると大規模な攻城戦が始まり、各部隊は兵力を少しずつ消耗しながら城壁への攻撃を行う。城壁は都市の施設強化で上げられて、高レベルのプレイヤーほど、都市の護りがメチャクチャ固くなる。そのため、無計画での戦争はおすすめできない。

 城壁のゲージをゼロにすると戦争に勝利。敗北した都市の土地が空く。空いた土地に自身の都市を移転させてもオーケーだ。
[IMAGE][IMAGE]

同盟で大国を築き、新たな時代を切り開く

 他プレイヤーとチームを組む要素を本作では同盟と呼ぶ。同盟を組むとボーナス報酬がもらえたり、施設の建築スピードが上がったりと、さまざまなメリットがある。専用チャットで仲間とコミュニケーションを図ることも可能だ。
[IMAGE]
 1ヵ所に同盟員の都市を集結させて大国を築くこともできる。こうすることで同盟員が他プレイヤーから戦争を仕掛けられても、仲間がすぐに駆けつけ、敗北を回避できる。このように加入するだけでもかなりのメリットがあるため、とりあえず加入しておくのがおすすめ。
[IMAGE]
 今回のテストプレイでは体験できなかったが、同盟どうしの大規模戦争というのもある。複数のプレイヤーが同時に戦場を駆ける姿は圧巻で、さらに壮大な戦闘や人間どうしのドラマが味わえる。
[IMAGE]

手軽さと快適さがありながらもゲーム自体は超骨太

 本作の強みは何と言っても、多くのファンに愛され続けるリアルタイムストラテジーをスマートフォンでサクッとプレイできる点だ。オート機能や多彩な戦場が楽しめるモードなど、手軽さやテンポのよさが強く意識されており、とにかく快適。まさに時間を忘れて遊ぶことができた。
[IMAGE]
 それと同時に地形・天候・兵士がもたらす奥深い戦略性や英雄のディープな育成要素、都市どうしの戦争など、歯応えのある要素も盛りだくさん。帝国軍演習のようなチャレンジモードもあり、遊びには事欠かない。
[IMAGE]
 シリーズ初心者でも取っつきやすく、既存ファンのヘビーなプレイスタイルにも耐えられる。そんな幅広い層のプレイヤーを想定したゲームバランスに仕上がっていた。

 スマートフォン向けアプリ
『エイジ・オブ・エンパイア モバイル』は基本プレイ無料で、2024年10月17日よりサービス開始。ぜひとも本作で歴史あるシリーズの醍醐味を感じてみてはいかがだろうか。
    この記事を共有

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

    週刊ファミ通
    購入する
    電子版を購入