ゲームの映像表現に新風を吹き込んだ
ニンテンドーDSは、任天堂がゲームボーイアドバンスに続いて発売した携帯型ゲーム機。折りたたみ型本体の上下にふたつの液晶画面を備えているのが大きな特徴となっていて、フィールド画面とマップ画面などの異なる画面を同時に表示させるなど、ゲームの映像表現に新風を吹き込んだ斬新なハードと言っていいだろう。
筆者を始めとするオールドゲーマー諸君は、初めて見たとき恐らくマルチスクリーンのゲーム&ウオッチ(『ドンキーコング』や『オイルパニック』、『マリオブラザーズ』など)を思い出し、“新しいのに懐かしい”そんな気分になってしまったのではないかな。
『東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング』、『やわらかあたま塾』などのいわゆる脳トレ系ソフトや、『DS楽引辞典』、『しゃべる!DSお料理ナビ』といった実用系ソフトも大流行。中でも『脳を鍛える大人のDSトレーニング』はゲームの知識を必要とせず、老若男女が楽しめるとあって大ブームとなった。ふだんゲームをしない人もニンテンドーDSならプレイしていたのだから、なかなかにすさまじかった。
すれちがい通信が実装されたのもニンテンドーDSから。この機能で思い出すのはやはり『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』の“まさゆきの地図”。メタルキングばかり登場する宝の地図がとにかく流行って、筆者もよくお世話になった。