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『オペレーション・ナイトストライカーズ』インタビュー。バージョン違い含めて23作品収録! アレンジ曲のコンセプトは「令和の『ナイスト』」。『GEAR』のコンセプトについても訊いた

byソムタム田井

byででお

『オペレーション・ナイトストライカーズ』インタビュー。バージョン違い含めて23作品収録! アレンジ曲のコンセプトは「令和の『ナイスト』」。『GEAR』のコンセプトについても訊いた
 タイトーから2025年8月7日発売予定のNintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『オペレーション・ナイトストライカーズ』。タイトーの名作アーケード作品からガンシューティング系および名作と名高い『ナイトストライカー』を収録した本作について、プロデューサーの外山雄一氏、アレンジBGMプロデューサーの石川勝久氏、ゲーム開発全般を担当した有限会社エムツーの堀井直樹氏にインタビューを実施。各タイトルの魅力や楽曲に対するこだわり、さらには同時開発中の完全新作『ナイトストライカーGEAR』について語っていただいた。

 なお、2025年3月13日に配信された“電撃ゲームライブ春スペシャル2025第1夜”では
『オペレーション・ナイトストライカーズ』の実演プレイや『ナイトストライカーGEAR』の最新映像などが観られるので、併せてチェックしてほしい。
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本稿はタイトーの提供でお送りします。※2025年4月1日23時59分まで予約可能です。

『オペレーション・ナイトストライカーズ』とは?

 1980年代後半にタイトーがリリースしたアーケードゲーム『オペレーションウルフ』や『ナイトストライカー』などが楽しめるオムニバスゲームソフト。収録作は4タイトルだが、それぞれのアーケード版や家庭用移植版、さらには国内版、海外版といったリージョン違いも選べるようになっており、収録総数は23バージョンとなる。

『オペレーション・ナイトストライカーズ』収録タイトル(バージョン名称)

  • オペレーションウルフ(AC国内/AC国内イージー/AC海外/AC海外イージー/ファミリーコンピュータ/NES/SEGA Master System)
  • オペレーションサンダーボルト(AC国内/AC国内イージー/AC国内ミニ/AC海外/AC海外イージー/AC海外ミニ/SNES)
  • スペースガン(AC国内/AC国内イージー/AC海外/AC海外イージー/SEGA Master System)
  • ナイトストライカー(AC国内/AC海外/AC欧州/MEGA-CD)
※AC:アーケード、NES:海外版ファミコン、SNES:海外版スーパーファミコン[IMAGE]

『ナイトストライカーGEAR』とは?

 3Dシューティングゲーム『ナイトストライカー』の流れを汲んだ完全新作タイトル。プレイヤーは未来的なハイウェイを疾走し、特殊装甲車“インターグレイ”を操作して敵を撃破していく。

外山雄一氏とやま ゆういち

タイトー/『オペレーション・ナイトストライカーズ』プロデューサー(文中は外山)

石川勝久氏いしかわ かつひさ

タイトー サウンドチームZUNTATA/『オペレーション・ナイトストライカーズ』収録の『ナイスト』新アレンジBGMプロデューサー(文中は石川)

堀井直樹氏ほりい なおき

エムツー/『オペレーション・ナイトストライカーズ』ゲーム開発全般を担当(文中は堀井)

『オペレーション』2作は操作性の再現にこだわった

――さっそくですが、『オペレーション・ナイトストライカーズ』の開発の経緯を教えてください。

外山 
2023年に『レイズ アーケード クロノロジー』を発売しました。つぎは『ナイトストライカー』(以下、『ナイスト』)を中心としたオムニバス作品を出したいね……という話をしていたのですが、『イーグレットツー ミニ アーケードメモリーズ VOL.2(SDカード)』に『ナイストが収録されることになり、いろいろ調整が必要になって。具体的に動き出したのは、2023年の夏くらいからですね。

 その際、「イーグレットツー ミニでしか遊べないと思ったから買ったのに、あとからオムニバス作品が出るなんて……」という声がお客様から出ないように、ほぼ同じタイミングで発表させていただきました。

――ファンの方だったら、発表に時間差があっても両方買うと思います!

外山 
そう言っていただけるとありがたいです。このようにして準備を始めた本作ですが、『ナイスト』に関しては、配信でも何度かお話したことがあるのですが、ワールドワイドで売っていきたいという狙いがありました。でも『ナイスト』1本だけだとちょっと弱いので、オムニバス商品として売り出そう……ということになり、いろいろ模索した結果、海外でも人気の高い『オペレーションウルフ』と『オペレーションサンダーボルト』を収録することになった次第です。

――どちらもアーケードでよく遊んだタイトルです。当時あちこちのゲーセンに置いてあるのを見かけました。

堀井 
どちらも人気でしたね。それにしてもまさか、タイトルに“コレクション”などのキーワードを使わず、こんな形になるとは予想外でした。『オペレーション・ナイトストライカーズ』と聞くと、ふつうに『オペレーションウルフ』の続編かなと受け取る人が多いと思いますよ。そうして収録タイトルを見て、びっくりするという(笑)。
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――海外にもファンの多い『オペレーション』2作ですが、これらの魅力はどのようなところにあるとお考えですか?

外山 
ゲームセンターでは『オペレーションウルフ』以前にもさまざまなガンシューティングが稼動していましたが「ガンガン銃を撃ちまくり、手榴弾でドカーン!」といった爽快感のあるシステムは本作で確立され、その後のスタンダードになったと思います。そこが同シリーズの魅力であり、大ヒットした理由ではないでしょうか。
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『オペレーションウルフ』(1987年)
――『オペレーションウルフ』は実際に銃の形をしたコントローラーが備え付けられている、専用筐体のゲームでしたから、家庭用に移植するにあたり「独特の操作性をどう再現するか?」というのは、かなり悩まれたポイントだったと思うのですが……。

外山 
そうですね。もちろん通常のコントローラでも操作はできますが、できるだけアーケードに近い感覚で遊んでいただきたくて。マイコンソフトさんのサイバースティックに対応しよう……というのは、企画のスタート時から決めていたことでした。
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インテリジェントコントローラ サイバースティック(電波カラー)
――PC版はサイバースティックに対応していますよね。Nintendo Switch版のほうはどのような操作になるのでしょうか。やはりジャイロセンサーですか?

外山 
はい、ジャイロ操作に対応しています。当初ジャイロ操作に関しては、どこまでアーケードに近い操作性を再現できるか懐疑的なところがありました。ですが、実際に緻密な操作が求められるゲームをプレイしてみたところ、「これなら十分対応できる」と確信しできたんです。さっそくエムツーさんにお願いして、ジャイロ操作に対応できるよう調整してもらいました。

堀井 
我々としては、それに対して異論はまったくありませんでした。というより、Nintendo Switchで出すのだから、そりゃそうですよねという感覚でしたね。

外山 
その際、エムツーさんから「Steam版ではマウス操作にも対応するようにしますか?」という提案をいただきました。若い世代の方や、FPSなどをプレイされている方ならマウス操作のほうが遊びやすい……ということも教えてもらって、さっそく取り入れさせていただいた次第です。

――石川さんが来ているのでサウンド面についてもお聞きしたいです。『オペレーション』2作のサウンドについて、何かエピソードはありますか?

石川 
どちらも曲そのものはタイトー内製ではないんですよ。『オペレーションウルフ』に関しては、作曲者がどなたなのか私は存じ上げないのですけれど、『オペレーションサンダーボルト』のBGMを担当されたのはSplatter.Aこと相澤静夫さんです。『WGP - Real Racing Feeling』や『ダライアスツイン』、『ハットトリックヒーロー』などの楽曲も担当された方で、どれもいい曲ばかりです。ZUNTATAとしては、本作にはサウンドディレクションやSEなどで関わっているので、そのポジションでメンバーの名前がクレジットされています。

 『オペレーションウルフ』にはサウンドチップとしてYM2151(FM⾳源)とMSM5205(ADPCM音源)が、『オペレーションサンダーボルト』にはYM2610(FM+ADPCM音源)が使われているんですけど、BGMはもちろん、効果音もまたいいんですよ。とくに『オペレーションウルフ』は、ADPCMとFMを組み合わせることで、単純な爆発音だけでなく、装甲車に弾が当たったときのシンシンシン……みたいな音もバッチリ再現しています。改めてプレイしてみて、おもしろい音の使いかたをしているなと感心しました。
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『オペレーションサンダーボルト』(1988年)

楽曲のコンセプトは“令和の『ナイスト』サウンド”

――続いて『ナイトストライカー』の魅力についてもお聞きしたいのですが、じつは以前、イーグレットツー ミニ発売時にインタビューをさせていただいた際、「同作の特徴でもある“ライトストリームシステム”(※)を再現できるアタッチメントを導入してほしい」といった話をさせていただきました。それが今回、ばっちり再現されるそうで、個人的にもとてもうれしいです。
※当時の筐体には、モニターの上と左右に壁(スクリーン)が設置されており、そこに映し出される光で臨場感とスピード感を演出する、画期的なシステムが導入されていた。
外山 
“ライトストリームシステム”はイーグレットツー ミニでも開発チームが実装したかった機能なのですが、ミニハードだとどうしても再現が難しくて。今回はそうしたハードによる制限がなくなり、実現することができました。

――家庭用でこちらのシステムも楽しめる『ナイスト』の移植は、今回が初めてですよね?

堀井 
そうなります。『ナイスト』は思い入れの強いファンの方が多いので、おそらくさまざまなご意見をいただくことになると思いますが、それらをフィードバックする形で、今後もさまざまな挑戦を続けていきたいと考えています。
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『ナイトストライカー』(1989年)
――『ナイスト』といえば、数々の印象的なBGMも魅力の1作ですが、本作では新たにアレンジされた楽曲が収録されるそうですね。それらの収録時のエピソードだったり、アレンジのコンセプトなどをお聞きしたいです。

石川 
オムニバス版に関しては、音楽面ではそれほど絡む予定はなかったのですが、もともと大好きだったゲームということもあり、ひさしぶりに全曲アレンジをしてみたくなりました。オリジナル版とアレンジ版のBGMを自由に切り替えて遊べたらおもしろいんじゃないか……と思い、外山さんを拝み倒して担当させてもらえることなったんです。

――具体的にどのようなアレンジをされたのでしょう?

石川 
今回のアレンジのコンセプトは、“令和のスタンダード『ナイスト』サウンド”です。「それって何?」と思われる方が多いと思うんですけど、オリジナル版のBGMは昭和に作られたものなので、“昭和の『ナイスト』サウンド”なんですね。その後、平成に入り、往年のゲーム音楽を最新のサウンド(平成当時)でアレンジしたZ-REPLICAというアルバムを、ZUNTATAとしてリリースしました。これが“平成の『ナイスト』サウンド”になります。

 そうして令和になったいま、
『ナイスト』の原曲が好きな方はもちろん、未プレイの若い世代の方が聴いても“かっこいい!”と思っていただけるようなサウンドを、改めてお届けしたいな……というところから構想を練っていきました。それを明確に伝える名称として考えたのが、“令和のスタンダード『ナイスト』サウンド”というわけです。
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――昭和、平成、令和と、各時代ならではのアレンジを加えた楽曲の聴き比べができるのはおもしろいですね。

石川 
アレンジにあたり気をつけたのは、ゲーム中でのBGMの切り替えを想定して、原曲からテンポや展開は大きく変えないこと。つまり、原曲通りにイントロがあって、Aパート、Bパートが続き、サビに入るという、そうした展開はきっちり守って、そのまま残しています。そしてそのうえで、今回は“キメを恐れない”ことも意識しました。

――“キメを恐れない”とはどういうことですか?

石川 
『ナイスト』のサウンドは、リズムやフレーズ、アクセントの位置などを調整して、“カッコよく聴かせよう”としている箇所がけっこう多いんです。でもそれって、表現がストレートすぎるので、我々のような音楽をやっている人からするとちょっと気恥ずかしいといいますか。あえて外したアレンジをしてしまうもこともあるんですが、本作ではその“キメ”こそが重要なポイントなので、そこは逃げずにハッキリ表現しています。

 それともう1点、“令和のスタンダード”を謳うからには“ただ単に原曲をコピーして、DTMとして打ち直すだけ”みたいなことはしたくなかったんです。やはり
『ナイスト』といえば、オリジナル版の作曲者である元ZUNTATAのリーダー、高木正彦さん(※)はギタリストでもあるので、原曲にもギターのテイストを感じるんですよね。そこで今回はギターアレンジができる方にアレンジャーとして参加してもらって原曲のよさを引き継ぎつつ、今風の要素も取り入れたデジタルロックとして、いい感じに仕上げてもらいました。
※高はハシゴダカ。
 アレンジャーはZUNTATAのMASAKIを筆頭に、近年ZUNTATAのライブステージでゲストギタリストとして活躍していただいているイデ ヨウスケさんとベーシストのミヤベ ヒロフミさんのユニット“EniGmA”、そしてフリーコンポーザーの工藤吉三さんです。

 我々としても出来栄えには自信があるので、あとで外山さんから説明があると思いますが、今回は“特装版の特典としてのCD”ではなく、新たなサウンドトラックアルバムCDとして別途発売する予定です。

――音楽をじっくり楽しみたい人には朗報ですね。

石川 
特装版の特典だと、商品が売り切れてしまうとCDが手に入らなくなるのがネックでして。特装版自体、わりと数が出るので、それなりに普及はするんですけど、あとから『オペレーション・ナイトストライカーズ』のことを知って、CDが欲しいという方がいらっしゃっても、追加生産できないのは歯がゆいので、このような形を取らせていただきました。
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CD『ナイトストライカー ネオ・サウンドトラック -リヴィシオン-』(2025年8月7日発売)

――本作に収録されている4タイトルですが、それぞれ複数のバージョンが用意されていますね。実際に遊んで、バージョンごとのプレイ感覚の違いを確かめられるのがおもしろいです。

外山 
バージョンで分けた場合、全23バージョンが遊べるようになっています。たとえば『オペレーションウルフ』の場合、アーケード版だけでも国内版と海外版があって、さらにそれぞれのイージー版も収録しています。家庭用移植版なら国内版と北米版、欧州版が遊べるので、7種類の『オペレーションウルフ』の遊び比べが可能です。

石川 
高木さんからうかがった話なのですが、『ナイスト』欧州版に関してはローカライズの際、海外の関係者からサウンドに関してかなり細かく修正依頼があったらしいです。

――具体的にどのような指示があったのでしょう?

石川 
BGMよりもSEを重視するような指定がかなりあって、国内版とはだいぶサウンドの雰囲気が変わってしまったそうです。当時は理不尽だと感じたこともあったらしいですが(苦笑)。

外山 
サウンドに関しては、『ナイスト』にも注目していただきたいポイントがあります。本作の筐体は左右ではなく前後2チャンネルになっていて、前後の音の流れをリアルに感じられる点が特徴なんですけど、家庭用移植版ではモノラルになっていて。『ナイスト』の魅力を忠実に再現したとは言い切れない仕様だったのですが、今回はエムツーさんにがんばっていただきました。サラウンドでのゲームプレイが可能な環境であれば、前後の音の流れが再現できるようになっているんです。
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堀井 
企画がスタートした時点では、音響の再現は難しい……という話だったんですけど、知らないうちに方針が変わっていったんです。途中でいきなり「サウンドを再現してほしい」と言われたんですけど、私自身、やはり『ナイスト』といえば、前から後ろに音が駆け抜けていく疾走感が肝だと思っていたので、がんばらせていただきました。実現できて、本当によかったと思っています。

――最高の環境でプレイしたい人は、いまのうちから(サラウンドシステムやサラウンドヘッドホンなどで)音まわりを整えておいたほうがいいですね。

堀井 
それと、いま話題に上がったメガCD版(家庭用移植版)についても、少しお話させてください。技術的な制約が多いなかであれだけの移植を成し遂げた、当時の技術者の発想力と根性は本当にすごいと思います。映像の表現に関してもトンチが効いているといいますか、よく実現できたなという技術が詰まっているので、アーケード版だけでなく、こちらも遊べる仕様になっているのは、個人的にグッとくるところです。

外山 
メガCD版は独自のアレンジを加えたBGMでしたよね。つまり、オリジナル版とメガCD版、そして今回のオムニバス用に制作された最新のアレンジ曲という、3種類のBGMが収録されているので、こちらの聴き比べも楽しんでいただけます。

石川 
メガCD版のBGMはちょっとひねっていて、スタンダードじゃないんですよ。当時のZUNTATAメンバーが総がかりでアレンジして、かなり濃いものに仕上げていただきました。ZUNTATAエキスが煮詰まったようなサウンドになっていますので、ぜひご視聴ください。

『ナイトストライカーGEAR』についてもアレコレ聞いてみた

――この流れで、現在開発中の『ナイトストライカーGEAR』のお話もお聞きしてよいでしょうか?

堀井 
『ナイトストライカーGEAR』に関しては、お話しできる情報が限られています。現時点で公開しているPVとスクリーンショットがすべてです。PVをご覧いただければ伝わると思うのですが、ただ単に3Dでゲームを制作するのではなく、タイトーさんやセガさんが作ってこられた、大量のスプライトを並べて、そこをダーッと走り抜ける世界観のゲームに憧れがありました。

 いまの技術でそうした制作の方法を突き詰めていったら、どんなゲームが作れるのだろう……というところから企画がスタートし、開発を進めています。おびただしい量のスプライトの中を一気に突き抜けていく、爽快感のあるゲームになっているのでご期待ください。

外山 
あと、本作の話をするなら、瓜田幸治さんのこともご紹介したいですね。

堀井 
元ZUNTATAの瓜田さんにサウンドをお願いしています。『ナイスト』はコアなファンの多いタイトルだけに、新作に対する期待がかなり大きくて。それに音をつけるとしたら、瓜田さんくらいキャリアのある方じゃないと納得してくれないんですね。ゲームそのものはもちろん、サウンド面でも満足度の高い作品に仕上げますので、楽しみにしつつ続報をお待ちください。
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限定版&特装版に同梱される豪華特典にも注目!

――『オペレーション・ナイトストライカーズ』の最後の“ズ”=“S”が、『スペースガン』のことだと発表されたときは驚きました。同作はどういった経緯で収録されることになったのでしょう?

外山 
今回のオムニバスは、アーケード版と家庭用移植版があるタイトルでまとめています。『スペースガン』のSEGA Master System版は国内ではあまり知られていないので、意外性もあっていいなと思い、収録することしました。

堀井 
SAGAIA』とか、タイトーさんはセガ・マスターシステムでも良作をたくさん出されているんですよ。欧州ではけっこう売れていて、それらの地域では『スペースガン』は根強い人気を誇るタイトルなんです。

石川 
当時はアーケード版も盛り上がっていましたよね。私も好きなゲームで、けっこうやり込みました。
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『スペースガン』(1990年)
――改めて『オペレーション・ナイトストライカーズ』そのものへの質問なのですが、現時点で発表できる新情報などはありますか?

外山 
予約受付開始のタイミングで発表させていただく情報ですが、Amazon新生活セールFinalの期間中に予約いただいた方には特典として、PCエンジン版『オペレーションウルフ』のダウンロード番号がついてきます(Nintendo Switch、パッケージ版限定特典)。当時NECアベニューが発売していたPCエンジン用ゲームソフトの権利をエムツーさんが引き継いだというお知らせがきっかけで実現しました。その経緯についてはファミ通さんでもご紹介いただいたことがあります。
それともう1点、同時発売の『オペレーション・ナイトストライカーズ』特装版についても、軽く説明させてください。

――特装版には、かなり豪華な特典がついてくるみたいですね

外山 
『オペレーション・ナイトストライカーズ』のソフトに加え、以下の特典を同梱します。

  1. 『ナイトストライカーGEAR』ダウンロードコード
  2. 小冊子“オペレーション・ナイトストライカーズBOOK”
  3. 音楽CD『TAITO SOUND BULLETS』
  4. ペーパークラフト“MAK-10 Submachine Gun: Full Pulp Jacket ver.”
  5. 復刻パンフレット4枚セット
外山 
音楽CD『TAITO SOUND BULLETS』には、石川さんのお話にあったサウンドトラックとは別の曲を収録いたします。ですので、お財布に余裕のある方は、特装版とサウンドトラック、併せての購入をご検討いただけますと幸いです。

 またペーパークラフトは、
『オペレーションウルフ』の筐体に取り付けられた銃を再現したものです。当時の雰囲気に浸りつつ、ゲームプレイを楽しんいただければ……と思い、ご用意しました。
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サブマシンガン(ペーパークラフト)を構えてご満悦のででお(ファミ通編集者)。
――それでは最後に、ファミ通読者およびクラシックゲームファンに向けて、ひと言ずつお願いします。

石川 
『オペレーション・ナイトストライカーズ』では、『ナイスト』のBGMアレンジをはじめ、サウンド面のプロデュースを担当させていただきました。『ナイスト』ファンの方はもちろん、本作で初めて『ナイスト』をプレイされる方にも刺さる曲になっていると思うので、ご視聴いただけますと幸いです。ちなみに、別売りのサウンドトラックのタイトルは『ナイトストライカー ネオサウンドトラック -リヴィシオン-』です。

堀井 
往年の名作ゲームを移植する際はいつもそうなんですけど、『ナイスト』はとくに思い入れの強いファンの方が多いタイトルなので、期待に応えられるよう最善を尽くして。いまはただ、無事に発売を迎えることを祈る毎日です。『オペレーション・ナイトストライカーズ』を発売して終わり……ではなく、最新作『ナイトストライカーGEAR』も控えていますので、こちらも楽しみにしていただけますとうれしいです。

外山 
エムツーさんとはこれまで、さまざまなタイトルをいっしょに制作してきましたが、本作では同社の社内プロジェクトである“エムツーショットトリガーズ”で培われた技術やノウハウが遺憾なく発揮されています。まさに同プロジェクトの集大成といえる出来栄えになっているんです。『オペレーション・ナイトストライカーズ』および『ナイトストライカーGEAR』がヒットすれば、今後もこうした形で、往年の名作を現代に蘇らせる展開がしやすくなりますので、ぜひ手に取ってもらって、応援していただけますと幸いです。
[IMAGE]※2025年4月1日23時59分まで予約可能です。
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集計期間: 2025年04月24日11時〜2025年04月24日12時