
本記事では、試遊会で体験できた複数のゲームタイトルのプレイからわかった、Nintendo Switch 2の体験レビューをお届けする。体験プレイの模様などをまとめた動画も掲載中。複数の動画がアップされているので、ぜひファミ通TUBEをチェック&チャンネル登録していただきたい!
なお、注目のCボタンで使えるゲームチャットは、会場では同機能が使えなかったため、今回は触れることができなかった。
- 本体:大きい画面にガッシリした本体。でも想像より軽くて持ちやすい!
- 本体画面:見やすくくっきりとしたディスプレイ&画質も向上
- 新型Joy-Conを掘り下げる。マグネットの着脱は強力&気持ちいい
- マイクとカメラ:カメラの画角が広すぎて逆に驚く
- まとめ:名は体を表す。まさにSwitchの後継機
本体:大きい画面にガッシリした本体。でも想像より軽くて持ちやすい!
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実際に携帯モードで本体を持つと、横幅が伸びたこともあって、初代Switchよりもガシッと左右から挟むような印象。しかし、Joy-Conも大きくなった影響か、初代Switchより持ちづらい&重いという印象はなく、冒頭の「画面大きい」、「思ったより軽い」という感想につながるわけだ。
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質量としては、初代SwitchがJoy-Con取り付け時で約398g、Switch 2はJoy-Con 2取り付け時で約534gと、約130gほど重くなっているわけだが、持った印象としてはそこまでの差は感じられない。
これは重さが分散されるように作られているというのと、筆者が大人の男性で、それなりに手が大きいというのも要因と言えるかもしれない。筆者にとっては、初代SwitchのJoy-Conはやや小さく感じる部分があり、Proコントローラーを愛用してきた側面があるため、もっと手が小さい方だったら印象は変わるかもしれない。ちなみに、同行した編集部の女性スタッフの感想としては、「重くはないけど、ちょっと大きい」とのこと。このあたりは子どもが持った場合でも印象は変わりそうだ。
そのほかのスタッフの感想として、「初代Switchより丈夫そう」ということもあった。あくまで印象だが、確かにそう感じた。
本体画面:見やすくくっきりとしたディスプレイ&画質も向上
HDR対応ということもあり、『マリオカート ワールド』などのカラフルな色使いのゲームでは、色鮮やかなパキッとしたグラフィックに。これは、GPUのスペックアップの効果もあるだろう。たとえば、『メトロイドプライム4 ビヨンド』は、TVモードで大きいテレビを目の前に1080p、120fps、HDR対応でプレイできたのだが、こちらもグラフィックの向上を感じられた。
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とはいえ、『マリオカート ワールド』や『ドンキーコング バナンザ』など、任天堂のゲームはフォトリアルなグラフィックではないため、そういったGPUのスペックアップを実感するのは、『サイバーパンク2077』や『龍が如く0 誓いの場所 ディレクターズカット』などの他機種の移植タイトルになりそうだ。
ちなみに、Nintendo Switch 2では、スピーカーがより自然でクリアな音質になるように強化されている。いろいろな音が溢れた会場の中でも携帯モードでサウンドははっきりと聞こえたものの、スピーカーについてはもっと静かな場所で体験できる機会に改めて言及したい。
新型Joy-Conを掘り下げる。マグネットの着脱は強力&気持ちいい
従来のJoy-Conは、Nintendo Switch本体にある左右のレールに沿って上から装着するものだったが、今回は左右からはめ込むようにマグネット(磁石)で装着する方式になった。
このマグネットによる装着がとても簡単。カコッという小気味いい音とともに、磁力により若干の吸着を感じながらコントローラーをくっつける感覚が気持ちいい。装着が簡単なだけにすぐにハズれてしまうのではないか、という懸念も浮かびそうだが、会場で試したところマグネットはかなり強力で、だいぶ強い力で引っ張っても外れなかった。
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一方、背面にある取り外しボタンを押しながらだと、スッと外れる。従来のJoy-Conの場合、Nintendo Switch本体の装着は問題なかったものの、ストラップはとても硬く、強めの力を入れて外すことがあったが、これが解消されるのはうれしい限り。
Joy-Con2:大型化でスティックもボタンも操作しやすく
これは前述した通りで、従来のJoy-Conは大人の男性にはやや小さく感じるサイズ感で(そのぶん、本体の小型化につながっているのもわかる)、とくにSL/SRボタンは頻繁に扱うには押しづらかったのだが、今回のサイズ感ならば手が大きめの人でも操作がしやすくなっているだろう。このボタンの押しやすさ、スティックの扱いやすさを、子どもや手の小さい人がどう感じるかは聞いてみたいところ。
Joy-Con2:驚くほど快適に遊べるマウス操作
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このマウス操作が想像以上にスムーズ。今回はJoy-Conにストラップを装着しながらのマウス操作となったのだが、つっかえることなくゲーム内のカーソルなどが操作できた。Joy-Con 2の側面に備わったマウスセンサー(光学センサー)がこのマウス操作を実現しており、机や床だけでなく、たとえばズボンの上でもセンサーが正常に認識してくれる。
マウス操作時のボタンとしては、R/Lボタン、ZR/ZLボタンをマウスの左右のボタンのように使いつつ、ゲームによってはA、B、X、Yボタンを使うことも。このボタンの使いかたは、ゲームによってかなり異なっており、R/Lボタンだけを使う単純操作もあれば、『メトロイドプライム4 ビヨンド』ではZRボタン(もしくはAボタン)でパワービーム、Rボタンでミサイルを撃ちつつ、Xボタンでバイザー切り換え、Yボタンでモーフボールへの変身、Bボタン(Lボタンでも)でジャンプと、ボタンをフル活用している。
一般的なマウスとボタン配置が異なるため、複数ボタンを使う場合はやや慣れが必要だが、こういったマウス+複数ボタンを使いこなすゲームがどんどん出てくれば、従来とは異なる操作のゲームが生まれる可能性もあるように感じた。
ちなみに、『たまごっちのプチプチおみせっち おまちど~さま! Nintendo Switch 2 Edition』では、片方のJoy-Con 2を使ったマウス操作でR/Lボタン、ZR/ZLボタンを使い分けるミニゲームや、Joy-Con 2を裏返すように持って側面の上を手のひらで滑らせるようにして、手裏剣を投げるミニゲームも楽しめた。こういった操作は『メイドインワリオ』シリーズなどの十八番と言えるもので、いろいろなアイデアが飛び出てきそうだ。
マウス操作の中でもっともユニークだったのが、Joy-Con 2を両手に持って遊ぶ新感覚3x3のバスケのような『ドラッグ アンド ドライブ』。マウス操作でJoy-Con 2を滑らせてプレイヤーの車輪を走らせ、Joy-Con 2を振るジャイロ操作でシュートをするというもの。詳しくは下記の記事で確認してほしいが、操作方法でスライド、旋回などもあり、独特の操作感のスポーツゲームになっている。
昨今のゲーム実況の潮流もあり、子どもたちを中心にストリーマーやプロゲーマーのキーボード&マウスの操作に憧れる、というゲームユーザーが増えている。実際、FPSのエイムなどはマウスのほうがやりやすい、という人もいて、ゲーミングPCではコントローラー(パッド)を使わないという人もいる状況だ。そんな中、今回のJoy-Con 2のマウス操作が出た意味はとても大きいように思っている。擬似的なものとはいえ、いわゆる“キーマウ”(キーボード&マウス)の操作を実現することでFPSなどをやりやすく、かつ、子どもたちの憧れを体感できるというのは、任天堂にとっての新たな挑戦であり、拡大を続けるゲーミングPC市場への流出の対抗策のひとつと言えるのかもしれない(言い過ぎかもしれない)。
Joy-Con2:HD振動はより大きな振動と新たな体感を可能に
Joy-Con 2の新機能として“HD振動2”にも触れたい。“HD振動”とはこれまでのゲーム機で採用されてきたコントローラーの振動よりも、より微細な振動を実現し、さまざまな触感が得られる機能だ。Nintendo Switchの『1-2-Switch』では、Joy-Conを傾けることでゲーム内の箱に入っている玉が何個かを当てるゲームが出たり、『シノビリフレ -SENRAN KAGURA-』では相手の鼓動を感じるスキンシップが楽しめたりした。
Nintendo Switch 2に入っている“HD振動2”は、ゲームからの信号に素早く反応するほか、複雑な振動のバリエーションに対応できるようになり、たとえば、以前のJoy-Conよりも大きな振動などを感じられるようになった。『Nintendo Switch 2のひみつ展』では、マウス操作でJoy-Con 2を左右に滑らせつつ、どこのポイントがいちばん振動が大きいかを探るミニゲームが入っており、かなり細かい振動の差を感じることができた。
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この“HD振動2”を活かしたゲームが出てくると思うが、上記の『Nintendo Switch 2のひみつ展』や『メトロイドプライム4 ビヨンド』などでは、マウス操作に振動が加わるという、ほかのゲームにはあまりなかった体感が得られる。マウス操作でエイムを定めつつ、弾を打った反動が振動で返ってくるというのは新鮮に感じられるポイントだった。
マイクとカメラ:カメラの画角が広すぎて逆に驚く
Nintendo Switch 2では本体の上部にマイクが搭載され、新機能のゲームチャットではボイスチャットなどが可能になっている。今回の試遊会では、『スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV』の試遊で、マイクとNintendo Switch 2 カメラを使ったゲームが楽しめた。
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『スーパー マリオパーティ ジャンボリー Nintendo Switch 2 Edition + ジャンボリーTV』では、新たにJoy-Con 2のマウス操作やマイク、カメラ機能を使った新モードが搭載されているのだが、今回はクッパが開催するライブに参戦する“クッパオンステージ”が楽しめた。詳細はリポート記事を見てほしい。
このモードでは、カメラの前に並んだ4人のプレイヤーの姿が背景を切り抜かれて、ゲーム内の参加者として取り込まれる。クッパやヘイホーが並ぶゲーム画面に自分の姿が映る違和感に思わず笑ってしまうのだが、このカメラの何がすごいかというと、画角が広い! クッパオンステージのモードでは、立ってプレイすることもあり、今回の試遊では4人が左右で合計4-5メートルくらいの距離を取ったのだが、そのさらに端にいる撮影スタッフまでカメラが認識するほどの画角で、慌てて撮影スタッフが映らない場所に外れるほどだった。
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それだけ広い部屋でプレイする機会もそこまでないかもしれないが、家族で集まってプレイするときに映らない、プレイヤーが大きく動いてカメラから外れてしまう、といったことを防ぐ役割になるだろう。
また背景の切り抜きもとてもスムーズ。今回の撮影場所は壁やカーテンで区切られた場所で、いわば各家庭の家(キレイめの物が少ない部屋)のような場所だったのだが、一瞬で背景を切り抜けるようになっていた。あまりに自然だったが、筆者の自宅のような物が溢れかえっている部屋でも対応できるのかは気になるところだ。
クッパオンステージでは、Joy-Con 2を持って立ったりしゃがんだり、大声を出したりするミニゲームが楽しめた。前者の立ったりしゃがんだりは、いわゆる「青上げて、赤上げないで、青下げない」という旗揚げゲームを実際に立ち、しゃがみでやるもの。だいぶ激しい動きを判定していたが、一部正しく対応したつもりがミスになってしまう部分も。これはプレイヤーの動きに問題があったのか、カメラの認識が足りなかったのかは不明。
そして後者の大声を出すゲームでは、4人が2vs2に分かれて戦ったのだが、相手チームの編集スタッフ(さなぴー)が爆音で叫び、高得点を獲得。続く筆者のチームも負けじと騒いだのだが、相手ほどの大声を出せずに敗北した。ここのポイントは、筆者的にはかなりの大声を出したつもりでも、相手の爆音大声に勝てず、しっかりと大量の差がついて負けたこと。一般家庭ではそんな大声出さないだろう、という声量だったが、それをちゃんと認識して差をつけていた。区切られていたとはいえ、体験会のざわざわとした会場で、ちゃんと声量を判別して認識していたということだ。
このマイクは、ゲームチャットのボイスチャットでも、プレイヤーのまわりの音、たとえば掃除機の音などをノイズキャンセリングで消すという。詳細な部分までは確認できていないが、その一端を垣間見たように思う。
まとめ:名は体を表す。まさにSwitchの後継機
そのほかも極めて正統進化の、まさに“Nintendo Switch 2”の名前を体現したゲーム機だと感じる。Nintendo Switchの爆発的なヒットもあり、すでに多くのゲームが発表されているが、任天堂の強力なIPを使った新作がさらに発表されていくことを心待ちにしたい。
一点、機能とは違うのだが、Nintendo Switch 2の本体上部に搭載されたUSB-C端子について触れたい。これまでのNintendo Switchには上面に端子はなかったのだが、今回はこのUSB-Cを使ってカメラを接続できるほか、従来のNintendo Switchではできなかったテーブルモード中の充電が可能になっている。
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そんなに多くはないが、これまでのNintendo Switchをテーブルモードで軽く遊ぶとき、背面のスタンドを使うと下のUSB-C端子が埋まってしまい充電をできないことが惜しいと感じていた。上面のUSB-Cは何に使うんだろう、と思っていたのが、今回、スタッフの方に「テーブルモード中に充電ができるんです」と説明を受けたとき、とても納得がいく回答だった。こういう改善も含めて、Nintendo Switch 2は、Nintendo Switchの正当進化なのだろう。