ユービーアイソフトより発売中のオープンワールドアクションアドベンチャー『 スター・ウォーズ 無法者たち 』。本作は、Lucasfilm Gamesの協力のもと 『ディビジョン』 シリーズのMassive Entertainmentが開発を手掛ける、 『スター・ウォーズ』 シリーズ初のオープンワールドゲーム。 映画 『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』と『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』 の中間にあたる時期の銀河の裏社会が描かれ、プレイヤーは悪党ケイ・ヴェスとなって相棒のニックスとともに、銀河でその名を轟かせていくことになる。そんな本作が、Nintendo Switch 2向けに2025年9月4日に発売が決定。
さらに、2025年5月15日にはストーリーパック第2弾となる“A Pirate's Fortune”が配信開始となる。本ストーリーパックには、『 スター・ウォーズ 』作品でおなじみの海賊、ホンドー・オナカーが登場。ケイ・ヴェスとニックスは、スティンガー・タッシュと彼女が率いるロカナ・レイダーに対峙するため、ホンドーと手を組むことに。海賊と失われた財宝を巡る冒険がプレイヤーを待っている。 VIDEO
ここでは、“A Pirate's Fortune”を担当するクリエイティブディレクターのDrew Rechner氏へのインタビューを掲載。ストーリーの見どころや登場人物など、気になる点について聞いた。
Drew Rechner氏
Massive Entertainmentにて、『ディビジョン』(デザインチーム)、『ディビジョン2』(チームリード)、『アバター:フロンティア・オブ・パンドラ』(ゲームプレイ方向性)などを担当。
――『スター・ウォーズ 無法者たち』やストーリーパック第1弾“Wild Card”の反響や手ごたえはいかがでしょうか?
Drew
私たちは、銀河の隅々まで情熱と愛情を注ぎ込みました。プレイヤーの皆さんがそれを高く評価し、ケイやニュクス、ND-5のようなキャラクターとつながるのを見るのは、チームにとってすばらしいことでした。“Wild Card”では、ランド・カルリジアンのような象徴的なキャラクターをより深く掘り下げられたことが感慨深かったですね。ケイとランドは同じ時代の同じ銀河に生きており、彼らは悪党なので、ふたりの道は絡みあうことになります。その物語を描けたことや、プレイヤーがそれに興奮しているのを見られたのは、本当にすばらしいことでした。 ――“A Pirate's Fortune”の見どころを教えてください。
Drew
まず、ファンにとってはビッグネームであるホンド・オナカーが登場します。とても象徴的なキャラクターで、オリジナル声優のジム・カミングスが声を担当しています。海賊と悪党であるホンドーとケイのやりとりは本当に楽しく描けました。 また、新しい宇宙地域を旅することになります。小惑星の内部にはカンティーナがあり、失われた文明、遺跡があり、探索できます。それから、ミユキ通商連盟に関するオープンワールドのアクティビティーもあり、トレイルブレイザーのアップグレードが可能になります。そうすることで、より大きな、やりがいのある契約を引き受けることができるでしょう。“A Pirate's Fortune”のメインストーリーをクリアーした後にもさまざまな冒険が楽しめます。 ミユキ通商連盟は私たちがオリジナルで制作した存在ですが、彼らの動機や、実際には何をやっているのかその背後にはいくつかの謎があります。 ――ストーリーのプレイ時間や探索要素など、“A Pirate's Fortune”のボリュームはどれくらいでしょうか?
Drew
メインストーリーは4時間程度のボリュームです。しかし、先ほども言ったように、ストーリー中やクリアー後に訪れることができるサイドコンテンツがあります。また、新しい野生生物も見つかるかもしれません。ネタバレはしたくないのですが、 映画『帝国の逆襲』 に映画に詳しい方なら、なにか気づくかもしれません。 ――ホンドー・オナカーをフィーチャーした理由は何だったでしょうか?
Drew
理由はたくさんあります(笑)。まず海賊は、悪党がテーマの本作にとても自然にフィットするように感じました。ホンドーはこの時点ではクルーを失っています。彼はケイと出会い、リーダーであることの意味を再確認するのです。ケイは大きな強奪計画を成功させ、クルーをまとめていました。リーダーとはなにか、ホンドーはケイのメンター的な立場になると同時に、自分自身も見つめ直しているのです。 ほかの理由としては、私たち自身が熱烈な『スター・ウォーズ』ファンだという点です。ホンドーはお気に入りのキャラクターで、彼をフィーチャーできたのはまるで夢が叶ったようでした。 ――ホンドーとケイの掛け合いは楽しそうですね。会話やふたりの関係性でこだわったポイントはありますか?
Drew
機知に富んだ冗談の裏側で、ケイはホンドーを信用していいのか疑っています。しかし、ホンドーにはカリスマ性があり、海賊として生きてきた人生には非常に説得力があります。ケイはその点で少し心を動かされているように思います。ネタバレはしたくないですが、そんなふたりが何らかの対立関係になるかもしれません。 ――ホンドーはクリムゾン・ドーンやキーラとも関係性が深いキャラクターです。“A Pirate's Fortune”ではそのあたりのエピソードも見られますか?
Drew
残念ながら、それはここでは答えられません。 ――DLCを進めるうえで、評判システムがプレイに影響する部分はありますか?
Drew
“A Pirate's Fortune”は本編とは異なる新しい宇宙地域が舞台で、ある宝を求めて冒険することになりますので、評判システムが大きく影響することはありません。 ――ドラマ『スケルトン・クルー』でも海賊が描かれました。“A Pirate's Fortune”に影響した部分はありますか?
Drew
ドラマが公開されたとき、チームは本当に興奮していました。そこで“A Pirate's Fortune”と並行して、無料アップデートの一環として 『スケルトン・クルー』にインスパイアされたアイテムをいくつか用意することに決めました。これには、トレイルブレイザーやスピーダー、ニックスのアイテムが含まれており、これらを実装できたことに、私たちは本当に満足しています。 ――本編リリース時にアナウンスされていたストーリーパックは『Wild Card』と、本作『A Pirate's Fortune』でした。今後のシーズンパスや新たなDLCの予定はありますか?
Drew
申し訳ありませんが、ここでは答えられません。 ――“A Pirate's Fortune”でもニックスの大活躍に期待しています!
Drew
ニックスはつねに大きな役割を果たしていますよね(笑)。ケイとニックスはいつもいっしょです。もちろん、ニックスは“A Pirate's Fortune”でも活躍してくれています。ニックスがホンドーに対してどんな感情を持って、どんな反応を見せるのか、楽しみにしていただければと思います。私たちが情熱を注ぎ込んで制作した“A Pirate's Fortune”を、ファンの皆さんがプレイしてくれることが待ち遠しいです。
なお、このインタビューは2025年4月18日~20日に千葉・幕張メッセにて開催された、『スター・ウォーズ』のファン参加型イベント“スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025”の会場で収録。世界各国からファンが駆けつけ、シリーズの最新情報を公開するステージ、グッズやファンアートの購入、コスプレなど、思い思いに楽しんでいた(筆者もプライベートで参加しました!)。