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『エルデンリング ナイトレイン』発売直前レビュー【追跡者・守護者・無頼漢】初挑戦のプレイヤーでも扱いやすい“夜渡り”に。大事なのは役割分担とお互いをフォローする立ち回り

byなんでもゆうこ

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『エルデンリング ナイトレイン』発売直前レビュー【追跡者・守護者・無頼漢】初挑戦のプレイヤーでも扱いやすい“夜渡り”に。大事なのは役割分担とお互いをフォローする立ち回り

3人のプレイヤーそれぞれの視点で『ナイトレイン』をレビュー

 フロム・ソフトウェアよりプレイステーション5(PS5)、プレイステーション4(PS4)、Xbox Series X|S、Xbox One、PC(Steam)向けに2025年5月30日発売予定の『ELDEN RING NIGHTREIGN』(エルデンリング ナイトレイン)。
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 本作は新たな舞台となる“リムベルド”で、8人の戦士“夜渡り”たちを操って3日間を生き抜き、“夜の王”たちに挑む協力型のサバイバルアクションだ。今回は、本編の『ELDEN RING』(エルデンリング)を遊びつくしている3人のライターが製品版を先行プレイ。それぞれで8人のキャラクターを分担し、時間が許すかぎり3日間の冒険を体験してもらった。
 そんな3人の“夜渡り”による、三者三様の『エルデンリング ナイトレイン』レビューをお届けしよう。本稿は“夜渡り”の中でも、初挑戦のプレイヤーにオススメしたい“追跡者”、“守護者”、“無頼漢”をメインにしたレビューとなる。ぜひプレイの参考にしてほしい。
※ネタバレには配慮していますが、気になる方はご了承ください。

追跡者:スピードを備えたオールラウンダー

 ステータスがバランスよく成長する追跡者は、レベルアップでHPと筋力がもっとも伸びるほか、スタミナと技量も上がりやすく、苦手とする近接武器がないのがいいところ。
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 得意武器の大剣はもちろん、大型の武器や直剣、刀も使いこなせる。探索中、性能のいい大剣を入手できない場合でも、別の武器で替えがきくのが強みだ。

アビリティ【第六感】

 アビリティの“第六感”により、HPがゼロになる攻撃をもらった場合でも、一度だけ自動で攻撃を回避できるのは、追跡者の特徴。いったん発動しても、死亡後に復活したり、祝福に触れたりすればふたたび発動が可能だ。

 “第六感”があることで、マルチプレイ時の強敵戦やボス戦で積極的に前に出られるので、仲間が瀕死の際に救助できる可能性も高くなる。

スキル【クローショット】

 “クローショット”は、距離を一気に詰めたり、高所の敵を攻撃できたりする便利なスキル。ボスに急接近してダメージを与え、回避して離脱するというヒット&アウェイ戦法で重宝した。

 なお、クローショットはダメージを与えられるので、個人的には距離を取りつつ戦いたい場面でも使用することがあった。
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アーツ【襲撃の楔】

 “襲撃の楔”は爆発とともに強烈なダメージを与えるもので、溜めて撃つことで威力が増す。見た目は派手だが、思ったよりも射程と範囲が狭く、最初は空振りに終わることも。敵にもよるが、スキルと組み合わせて使用すると命中させやすい印象だ。

守護者:タンクとしてだけでなく味方も救助できる鳥人

 守護者はHPの伸び率がよく、得意武器の斧槍と大盾でガード突きやガードカウンターをメインにして立ち回っていくキャラクター。ボスの攻撃であってもガードでしのげることが多いので、前衛を任せられるキャラクターの中でも、とくに生存率が高い。
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“円卓”の“遺物儀式”からガードと相性のいい遺物を装備すれば、マルチプレイでの役割はさらに明確に。
 回避行動がステップになるのも、守護者ならでは。ローリングよりも回避距離が短いため、スタミナが少なく強敵やボスなどの攻撃に対してガードするのがきびしそうな場合には、複数回ステップするなどして距離を取るようにした。
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攻撃、ガード成功時、ステップはスタミナを消費する。守護者の性能を最大限に引き出すためにも、スタミナ管理は欠かせない。

アビリティ【ハイガード】

 “ハイガード”は移動速度と引き換えにガード時のスタミナ消費を軽減し、カット率を高める優れもの。ガード中にコマンド入力(PS5版では左スティック+〇ボタン)でくり出すのにややコツがいるものの、強敵やボスとの戦いでは意識して使っていくとよさそう。

スキル【つむじ風】

 “守護者”をプレイした際にもっとも多用したのは、スキルの“つむじ風”。範囲内にいる敵を吸い寄せ、小型の敵ならダウンさせられる。囲まれた際や味方のピンチなどに幅広く使用でき、非常に使い勝手がよかった。
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ボタン長押しで効果範囲が広がるのもいい。敵との距離に応じて使い分けていきたい。

アーツ【救世の翼】

 守護者をプレイしている中で、いちばん「活躍できた」と実感したのは、瀕死ゲージがマックスの状態で倒れている味方に対して、“救世の翼”を一度当てるだけで救助できたとき。

 このアーツは、範囲の広い急降下攻撃とともに、周囲に防御陣を展開するという特徴がある。何より救助する能力に長けており、強敵やボスとの戦いでは救助時に活躍してくれた。

無頼漢:高い筋力で豪快に立ち回るアタッカー

 得意武器の大斧、大槌、特大武器で敵の体勢を崩し、ダイナミックに立ち回れる無頼漢。筋力とスタミナが成長しやすく、パーティ―のアタッカー役として活躍する。

 高威力の武器でジャンプ攻撃を当てて敵の強靭を削り、致命の一撃を食らわせるような戦いかたが楽しめた。
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得意武器は総じて一撃のダメージが高いものの、攻撃後に隙が発生しやすい。とくに特大武器を使用する際はそのリーチも活かし、攻撃を的確に当てていくのがポイントとなりそう。

アビリティ【闘争心】

 無頼漢は“闘争心”のおかげで、“逆襲”のスキル発動中は致命的なダメージを受けても踏み止まれる。格闘ゲームでいうカウンターを当てるようなイメージで、どんどん使っていくといいだろう。

スキル【逆襲】

 このスキルはある程度ダメージを受けることで攻撃力が強化されるもので、モーションが踏み込みアッパーとなる。

 構え時間が長いため、素早い敵に当てるのはやや難しいものの、攻撃力が高い強敵やボス戦でダメージを受けるとすぐに強化されやすかった。
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アーツ【トーテム・ステラ】

 “トーテム・ステラ”は周囲にダメージを与えながら墓石を出現させ、その上から敵を攻撃できるというユニークなアーツ。墓石はしばらくその場に残り、周囲のキャラクターを強化する。

 敵の飛び道具を防ぐこともできるため、安全に回復したい場合などにも活用できた。
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初マルチで理解! 大事なのは役割分担とお互いをフォローする立ち回り

 ここからは、ライター陣とのマルチプレイで感じたことをお届けしていく。まず、筆者の『エルデンリング』歴を明記しておくと、本編とDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』(シャドウ オブ ジ エルドツリー)を含めると30数回クリアー済みとなる。

 さまざまな縛りプレイが好きで、『エルデンリング』ファミ通スペシャルポータルサイトに、
戦技“雷の羊”のみでクリアーした記事を寄稿させていただいたことも。

 一風変わったプレイ歴の筆者だが、本作のネットワークテストでは訓練所のみを体験できただけで、マルチプレイは初挑戦。今回はボイスチャットも頼りにしつつ、ネットワークテスト版経験者のふたりについていくことになった。
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マルチプレイでは追跡者、守護者、無頼漢の3種類にキャラクターを絞って出撃。
 まずはマッチングの様子から。標的とする“夜の王”を3人で揃え、共通の“合言葉”を入力して“出撃する”を選ぶ。その後、右上の表示が3/3になればマッチングは完了。画面が切り替わったら使用キャラクターを選び、いざ出撃!
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 事前に単独で出撃して、本作独自のめまぐるしい展開やひと通りの流れを予習してはいたが、マルチプレイではパーティ―全体で行動することが重要。ほかのふたりの動きやHP、目的地を示すピンにも気を配る必要がある。
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マップを詳細表示に切り替えると補足情報がアイコンで示され、各攻略拠点で手に入る武器の傾向が判明する。
 フィールドに降下中はマップを確認して最初のピンを打ち、全員でその場所を目指すことになるのだが、ほとんどの場合、その目的地は“教会”となった。

 もちろん、お目当ては教会で手に入る聖杯瓶。出撃時の聖杯瓶は3つのみなので、エリアの収縮が始まる前にぜひとも入手しておかねばならない。

 ただし、降下直後はレベル1でHPが非常に低く、そのまま移動するのは危険。付近にいる弱い敵を倒してルーンを稼ぎ、祝福でレベルを2に上げてから目的地へ向かうのが定石だった。
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 聖杯瓶を増やしてからは砦や城へ向かうことに。それぞれの攻略拠点には強敵が待ち構えており、それらを倒すことで“潜在する力”をドロップする。“潜在する力”からは武器やパッシブ能力、ルーンが手に入る仕組みだ。
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“潜在する力”から手に入るものはランダム。その都度、もっとも効果的なものを選んでいく。
 これは“潜在する力”から入手する武器に限ったことではないが、武器の選択時はメインで使うかどうかを考えるだけでなく、付帯効果も重視したほうがいい。

 付帯効果はメインスロットに装備していなくても発動するので、有用な付帯効果が付いた武器や盾などで、6つある武器スロットすべてが埋まっているのが理想の形となる。
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武器には付帯効果とレアリティの概念があり、レアリティが高ければ性能も高い。ただし、キャラクターのレベルが足りないと十分な性能を発揮できないため、その点においてもレベルアップは重要だ。
 しばらくすると、マルチプレイで初のエリア収縮を体験した。避難が遅れて“夜の雨”に打たれると徐々にHPが減っていき、倒れてレベルダウンしてしまうのは最悪だ。エリアが収縮を始めたら速やかに移動したいところだが、強敵とのバトル中だったりするとどうしても粘りがちに……。

 最初のエリア収縮後は当然、探索可能範囲が狭くなっている。2回目の収縮後には霊樹のふもとでの強敵戦が待ち受けているため、続けざまに攻略拠点を攻めていき、キャラクターの強化を行っていった。足を運べる祝福も減っているため、再度マップを確認しておくのもオススメだ。
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フィールドで見かけるスカラベはタリスマンをドロップする。探索中に見つけ次第、倒しておきたい。
 2回目の収縮がスタートすると霊樹の位置と最終エリアが判明し、一斉に移動を開始することに。祝福に立ち寄り、聖杯瓶の補充とレベルアップを完了させてから向かっていった。

 最終エリアに到着すると収縮が終わり、わらわらと敵が出現。回復を温存しつつ3人で倒し切る。すると今度は黒い霧のようなエフェクトが発生し、強敵が登場した。
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何度かプレイするうちに気付いたのだが、標的とする“夜の王”次第で1日目、2日目に出現する強敵が変化するのかも。
 最終エリアのボスは総じて攻撃力が高いものの、1日目のこの時点ではキャラクターレベルが4から6程度で、HPが低くまだまだ倒されやすい。最終エリアの敵や強敵に全員が倒されると敗北してしまうため、誰かが瀕死になったら優先して救助する必要があった。
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ふたりが生き残っている場合は強敵の標的になっている方が囮となり、もう片方が救助に向かう。共倒れにならないためにも、つねに強敵の動向には気を配りつつ立ち回っていた。
 なお、瀕死の仲間はダメージを与えることで救助できる。連続して瀕死になると、最初は1本だった瀕死ゲージが最終的に3本にまで増え、救助にかかる時間が長くなる。

 瀕死ゲージが長い場合は短時間で救助を終わらせるためにアーツを使うのがもっとも効果的で、強敵戦ではアーツの使用を温存することが多かった。

 もちろん、パーティ―内でのキャラクターの役割も強敵撃破のカギとなる。私は追跡者と守護者、無頼漢として出撃したことから、アタッカーや盾役としてHPの低いキャラクターに敵の攻撃ができるだけ向かないように意識して行動した。
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 強敵の撃破後は夜が明け、2日目に突入する。全体の流れは1日目と同様だが、2日目の最終エリアでの強敵戦へ向けて、キャラクターの強化を入念に行っていった。
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このプレイでは、封牢の強敵が落とす“潜在する力”に毎回ルーンが入っており、レベルアップに有効だった。石剣の鍵を所持している場合は、積極的に挑んでみてほしい。
 2日目の最終エリアでの強敵戦も、それぞれのキャラクターの役割をこなしつつ、瀕死の仲間を救助しながら戦っていくことに変わりはない。パーティ―構成のほか、この時点でどこまでキャラクターを強化できたかも勝敗を分けた。
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 晴れて2日目最後の強敵を倒すと、スライム状の物体が出現。物体に触れることで霊樹の中へ移動し、3日目の世界へ。霊樹内は祝福と鍛冶台のみがある狭いエリアで、探索はなし。付近の商人から鍛石やゆでカニなどを購入し、“夜の王”戦に備えて準備を万全にした。

 そこを抜けると、巨大な扉からいよいよボスの待つフィールドへ。最初に戦ったのは、ネットワークテスト版でもプレイヤーの前に立ちはだかった三つ首の獣こと“夜の獣、グラディウス”。
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 グラディウスは素早いボスで攻撃範囲も広く、回避のタイミングを見極めるのに苦労した。個人的にいちばん驚いたのは、3体に分かれてからの波状攻撃。しばらくすると元の姿に戻るのだが、複数体に狙われるとたちまちピンチに陥るため、ヒヤヒヤした。

 何度目かのチャレンジで、ついにグラディウスを撃破。その結果、目標達成報酬と性能の高い遺物、さらに円卓で使える通貨“マーク”が大量に手に入った。
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最初に戦える“夜の王”はグラディウスのみだが、撃破することで新たな夜の王が解放される。
 今回、数日にわたってプレイしたのだが、3日目までのクリアー時間は平均して1時間程度となった。ボイスチャットをつないでいたが、あえて使用せずにプレイした際は連携を取るためにむしろ集中力が高まったという話も。

 筆者はこのときまで『
ナイトレイン』のマルチプレイは未体験だったが、1度だけ3日間を通してピンを立て、目的地へと導く役回りをやらせてもらった。めまぐるしい展開の中でパーティー全体のことを考え、移動先を指示していくのは思った以上にたいへんだ。

 さらに経験を重ねて、パーティ―を引っ張っていくような立ち回りも覚えていきたい。そんな気持ちにさせてくれたマルチプレイとなった。
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道中に難敵が数多く出現する本作。だからこそ、力を合わせて夜の王を撃破できたときの達成感はこのうえない。

本作のムック本が5月26日発売

 なお、本作のゲームプレイに役立つ知識を総まとめしたムック『ELDEN RING NIGHTREIGN Twilight Guide』(エルデンリング ナイトレイン トワイライトガイド)がゲーム発売に先駆け、5月26日(月)に発売されている。
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 『エルデンリング ナイトレイン』はアクションRPG『エルデンリング』の一部要素を引き継ぎつつも、まったく異なるゲームデザインとなっており、プレイヤーは新たなアプローチで難解なフィールドや強大なボスといった困難を攻略していくことになります。新たな脅威に挑むための足掛かりとして、ぜひ本誌を役立ててほしい。

ムック『エルデンリング ナイトレイン トワイライトガイド』概要

特集01:『ナイトレイン』サバイバルガイダンス
 ネットワークテストの情報を中心に、基本操作やゲームの流れなどを解説。
『エルデンリング』からゲームデザインを刷新した”協力型サバイバルアクション”の全貌に迫る。
特集02:武器種/戦技・魔術・祈祷一覧
 アイテムドロップがランダムとなる本作では、豊富な知識が勝利の鍵を握る。すべてを使いこなし夜明けを迎えるために、本作に登場する武器種および、戦技・魔術・祈祷を一覧で紹介する。
特別企画
 ディレクターインタビュー
付録
 『ELDEN RING NIGHTREIGN』B2ファブリックポスター

書誌情報

  • 書名…ELDEN RING NIGHTREIGN Twilight Guide
  • 発売日…5月26日(月)
  • 定価…3300円[税込]
  • 仕様…オールカラー、A4判、80ページ
  • 付録…B2ファブリックポスター
  • その他…BOOK☆WALKERを始め、各電子書籍ストアでも配信予定
※電子書籍版の価格は1650円[税込] ※電子書籍版に付録は同梱されません。
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