
本稿では、各作品ごとに用意された数々のバージョン(18バージョン以上)をひと通りプレイしてみた所感をお伝えしよう。なお筆者は、収録された各作品はどれもアーケード版(国内版)を1クレジットクリアーするまでプレイ済み(※)。
全7タイトル/18バージョン以上のボリューム感に大満足
しかもオプション機能が充実しており、連射ボタン等のカスタマイズも自由自在。UIまわりもわかりやすく、筆者としては文句ない。いや、正確にはちょっとだけあるけど本稿の最後で触れることにする。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/famitsu/48784/a3fb5ed13afe8714a7e5d13ee506003dd.jpg?x=767)
ずっと待ってたナンバリング最新作。『沙羅曼蛇III』は3周目からが本番
ゲーム開始直後に選べる機体は、ロード・ブリティッシュMk-IIIとビックバイパー・タイプLの2種類。基本的な性能はほぼ同じだが、前者はリップルレーザー、後者はレーザーが強く調整されている。なお、筆者はレーザー派なので後者を選んだ(※)。
このスネークマルチプル(と言うべきもの)がとにかく爽快! 通常(追尾型)のマルチプルでは撃ちにくい場所にいる敵もスネークなら力業でなぎ払える、非常に便利な存在だ。マルチプルを1ヵ所にまとめたいときやフォーメーションを崩したくないときは通常のマルチプルのほうが便利だが、筆者はほとんどのステージをレーザー+スネークの組み合わせで突破してしまった。ゴリ押し最高。
具体的には、装備中の武器がリップルレーザーなら大きく広がるリップルレーザーに、レーザーなら極太のレーザーが発射される。うまく使えばボスすら瞬殺可能だ。
“ヌルゲー”と言えなくもないが、筆者的にはこのバランスはアリだと思う。自分自身がストレスフリーでプレイできることもあるが、シューティングゲームに慣れていない人でもとっつきやすいし、アーケードゲームではないのだからプレイ時間が長くなっても問題ない。
そして、腕に自信のあるシューティングゲーム上級者は、高次周のプレイをおすすめしたい。2周目くらいでは“ちょっと難しくなったかな?”程度だったが、3周目あたりからサラマンダ軍の本気が感じられた。
地形のトラップや敵の攻撃の激しさに押されて、1周目で溜め込んだ残機がどんどん溶けていく。とは言え、くり返し練習すれば決して無理ゲーではないあたりがよくできている。発売後は、超上級者の高次周プレイが拝めるのだろうか?
『グラIII』AMショー版は素人目に見ても別モノすぎる
- ステージ1の背景に天の川が。全体的に見た目が派手
- 砂丘の砂の流れもアニメーションで表現
- リップルレーザーがたくさん撃てる(製品版では画面内に2発まで)
- ステージの順番が違う。敵の配置、ボスなども異なる
- 3DステージはAMショー版でも健在。カプセルの配置はナシ
- フォースフィールドとリデュースが併用できる
- ビッグコアMk-IIIに“ウウママ”が通用しなかった
少し挙げただけでもこれ。通常版とは完全に別ゲーだと思っていい。もちろん開発中のバージョンだから粗いところもあるが、十分遊べるレベルのものに仕上がっているのだ。これをプレイするためだけでも本作を買う価値があると思った。
『グラIII』未クリアーの方におすすめしたい! マニアックオプション全乗せで理不尽なミスが皆無に
とくにマニアックオプションの要素がてんこ盛りな『グラディウスIII』。試しに日本NEW版にてマニアックオプションを全部ONでプレイしてみた。すると“理不尽なミス”が全部排除され、ものすごく快適にプレイできるではないか! 『グラIII』自体が久しぶりのプレイなので前半ステージでミスするかと思ったが、ステージ9までスイスイ進めてしまった。
なお、プレイ時はマニアックオプションをいじらないと選べない“E装備”を選択。ツインレーザーが非常に強力。ツインレーザーは縦の当たり判定が広く天井付近の敵も撃ちやすいので、ダブル(バーティカル)の出番はほぼなかった。オプションハンター対策のメガクラッシュも便利で快適にプレイできたので「E装備はいい装備」だと思った。
初期作品のすばらしさを再確認。『グラII』はやはり至高
クリアーできたときの達成感は何者にも代えがたいのだからだ。ノーミスクリア動画が公式のYouTubeで公開されているのでこちらを参考にするのも手だが、自力で攻略方法を考えるのもいい経験になると思う。
「シリーズ作はどれもプレイしたことないけど、何からやれば……?」とお迷いの方は、もちろん作品のナンバリング順にやってもいいが、とくにこだわりがなければ『グラディウスII GOFERの野望』が万人におすすめ。初代『グラディウス』から3年後の作品なのでそこそこシンプルでありつつも装備は4つから選択可能で、高速スクロールステージやボスラッシュなど定番の要素を体験できるのだ。
ここまでやるなら『IV』『V』も……今後に期待
もっともこれが実現されたら、筆者は「『外伝』を入れろ」、「『ソーラーアサルト』も入れろ」、「『パロディウス』シリーズも……」と、これまた際限なく要求していたと思うので結果的にこれでよかったのかもしれない。でもいずれはこれらも復刻してほしい!