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『鬼武者 Way of the Sword』試遊版レビュー。佐々木巌流戦はジャスト防御が重要で緊張感が半端ない。重厚さと“力動”を巡る攻防が加わり爽快な剣戟アクションが大きく進化【gamescom 2025】

by堤教授

『鬼武者 Way of the Sword』試遊版レビュー。佐々木巌流戦はジャスト防御が重要で緊張感が半端ない。重厚さと“力動”を巡る攻防が加わり爽快な剣戟アクションが大きく進化【gamescom 2025】
 2025年8月20日よりドイツで開催中のgamescomのカプコンブースにて、『鬼武者 Way of the Sword』が初のプレイアブル出展を実施。試遊版に触れる機会が得られたのでその内容と感想を詳しくリポートする。
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約20分ほどで本編の序盤を体感

 今回体験できたのは、本編の序盤を切り出した特別なバージョン。2025年6月のSummer Game Fest 2025に合わせて実施されたプレゼンテーションの範囲を実際に触って遊べるようになっていた。そのため、下記の記事を合わせて読んでいただくと、より深く本作のことをお知りいただけるはず。

剣戟アクションの爽快さは健在で、“重み”も感じられるものに進化

 『鬼武者』シリーズの醍醐味といえば、敵をズバッと斬り伏せる“一閃”を筆頭とした、爽快感抜群の剣戟アクション。6月にプレゼンを受けた際には「少しもっさりとした動きになっているかも?」という印象を持っていたが、実際に触れてみるとそんな不安はすぐに解消。

 攻撃、防御、回避など、各アクションを実行したときのレスポンスがよく、相手の攻撃をギリギリのタイミングで防御すると敵の体勢を崩すようにいなしたり、回避した場合は残像が出たりと、操作だけでなく演出面での気持ちよさもたっぷりと味わえた。
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攻撃を当てたときのエフェクトも6月のプレゼンのときよりパワーアップしているように感じた。

戦闘には“力動”を巡る駆け引きが追加

 主人公の宮本武蔵や敵の幻魔には、体力と“力動”を示すゲージのふたつがある。当然、体力ゲージがゼロになると力尽きる。力動のほうは、ゼロになると一時的に身動きが取れなくなり、その相手には“崩し一閃”という強烈な斬撃をお見舞いできわけだ。
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力動ゲージは攻撃を当てたり、ジャスト防御に成功させたりすると減らせる。とくに、ジャスト防御成功時には大きく減らせた。
 たくさんいる雑兵に対しては、強気で斬りかかっても問題なく倒せた。一方で、少し進むと現れた体力の多い敵は強引に攻めてもすぐには倒せず、逆に反撃を受ける格好に。しかし、体当たりをジャスト防御で受け流し壁にぶつけるとたちまち力動ゲージがゼロになり、崩し一閃で即座に撃破できた。幻魔ごとに、どう対処すると手早く倒せるかを考えるのが本作の戦闘のキモとなりそうだ。
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おもな体力回復方法は、鬼灯を食べること。鬼灯はあちこちに落ちているが、持てる最大数が限られているので、たんまり溜め込むということはできないようになっていた。
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従来作に存在していた“一閃”(相手の攻撃を受ける直前に攻撃ボタンで反撃するアクション)は一度も成功しなかった。ジャスト回避後に"一閃"のような斬撃が出せたのでこれが代用技なのかもしれない。
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こちらに気づいていない敵に十分に近づくと、一撃で倒すアクションが実行できた。
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倒した敵が落とす魂は篭手で吸収するのだが、本作では移動や防御しながらの吸収も可能となっていた。

佐々木巌流とのバトルも体験

 試遊版の締めくくりには宮本武蔵のライバル、佐々木巌流とのバトルも体験できた。巌流とのバトル中は、相手の体力、力動ゲージがつねに画面上部に表示。道中の敵よりも遥かに体力量が多く、力動も簡単には減らせない。相手の攻撃も苛烈なので、緊張感のある戦いが楽しめる。
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セリフでのやり取りは短かったが、武蔵と巌流は過去にも手合わせをしたことがある様子。巌流はかなりぶっ飛んだ性格のようだ。
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ここでも通常の“一閃”を狙ってみたが成功できず。ジャスト防御は比較的簡単で、こちらで力動ゲージを大きく減らすことができた。
 巌流の力動ゲージをゼロにした場合も崩し一閃は可能なのだが、攻撃部位の選択によって効果を選ぶことができる。このバトルでは頭を狙うと大ダメージ、篭手を狙うとより多くの魂の放出、といった効果になっていた。
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魂の放出を狙って篭手を狙ったが、それでもかなりのダメージ。頭を狙ったらどのくらいの威力になるのか気になる。
 武蔵は“鬼ノ武具”というものを持っていて、画面右下の丸いアイコンの近くにあるゲージ(鬼力ゲージ)が満タンになると、ゲージを消費して双刀による連続攻撃をくり出せる。これを当てると、体力回復用の魂を放出させられるので、巌流戦でも回復手段として役に立った。過去のインタビューによれば、鬼ノ武具にはさまざまな種類があるそうだ。
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京都が舞台というストーリーにも注目

 本作のおもな舞台は戦国時代後期の京都。武蔵の腕に付けられた“鬼の篭手”からは女性の声が聞こえるシーンがあり、武蔵はこの声に対し「篭手女」と呼んで会話をする場面も見られた。
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これまで公開された情報によって、武蔵の言う“篭手女”の姿は判明している。
 また、人々の怨念が集まってできる“黒魂”によって、武蔵は過去の映像を垣間見ることがある。そこでは、幻魔に指示されて清水の舞台から我が子を落とす人々の様子が描写されるというダークな面も垣間見えた。過去の『鬼武者』シリーズとはストーリー的なつながりはないそうなので、本作で新たに描かれる人と幻魔の戦いにも期待したい。
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