
現時点では『The Elder Scrolls V: Skyrim』(エルダー・スクロールズV:スカイリム)が最新作となるが、『The Elder Scrolls VI』が開発中であることは、ご存じの通り。
そんな『エルダー・スクロールズ』シリーズ初のオンラインゲームとなる『The Elder Scrolls Online』(エルダー・スクロールズ・オンライン、以下『ESO』)は、2014年4月よりサービスが開始された。そう、2024年は『ESO』10周年を迎えた記念すべき年なのだ。
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さらに、2024年6月に10周年を飾る大型追加コンテンツの新章『Gold Road』(ゴールドロード)が発売された。
本作の舞台は、『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(エルダー・スクロールズIV:オブリビオン)に登場したシロディールの西、ゴールドコーストの東に位置するウェストウィールド。
前章『Necrom』(ネクロム)からその存在がほのめかされていた、忘れられしデイドラ公・イセリアの復活を巡る物語が展開する。
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『ゴールドロード』の発売と同時に、第42弾のアップデートも実施され、ますます遊びやすく、より深く拡張された『ESO』。そこで今回は、『ESO』の開発を手掛けているZeniMax Online Studiosのゲームディレクターであり、開発初期から参加しているMatt Firor(マット・フィロール)氏の国内メディア独占インタビューをお届けする。
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マット・フィロール
30年以上にわたってゲーム開発に従事。2001年にMythic Entertainmentより発売され、世界中に熱狂的なファンを生み出したMMORPG『Dark Age of Camelot』(ダーク・エイジ・オブ・キャメロット)を開発。2007年にZeniMax Online Studiosに加わり、『ESO』のゲームデザイナー・ゲームディレクターとして現在まで開発をけん引。ZeniMax Online Studiosのスタジオ・ディレクターも務めている。
『ESO』最大の魅力はコミュニティーです
――『Dark Age of Camelot』は通好みではありましたが、“Realm vs Realm”(勢力戦)などの挑戦が強い印象を残すMMORPGでした。
――『ESO』も10周年を迎えましたが、10年にわたって定期的にアップデートを実施し続け、いまも2100万人を超えるプレイヤーに愛されています。人気を維持できる理由は何だと思われますか?
ふたつめは、つねにゲームを改善し続ける姿勢ですね。『ESO』をプレイするには、最初に基本となる料金が発生しますが、月額料金などは不要で遊べます。また、そこまでレベルアップにこだわらなくとも、『ESO』の世界を堪能できる設計になっているので、プレイヤーそれぞれの嗜好に合わせて遊べる。これは、本作の魅力だと思います。
その魅力を維持し、コミュニティーの意見も取り入れながら、ゲームを改善する。これは大事なことです。“Xbox Games Showcase 2024”で公開した、10周年を記念するトレーラーには、“You Belong Here”というタイトルを付けたのですが、この「皆さんはこの世界にいる」というキャッチフレーズには、『ESO』だけではなく、ZeniMax Online Studiosとして“プレイヤーの皆さんが楽しめる世界を私たちは提供し続けます”というメッセージを込めています。
――確かに、このトレーラーにはいつもの重厚なイメージはなく、すごくポップで幅広い層に届けようという意思を感じました。
複数のプレイヤーでプレイできるカードゲームのような、ソーシャルな遊びも取り入れていますし、より幅広く気軽に楽しんでいただけたらうれしいですね。
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ウェストウィールドは『オブリビオン』に出てきた地域ですが、『オブリビオン』で描かれた世界は全体のほんの一部であり、『ESO』においてはその枠をかなり拡張しています。『オブリビオン』の世界を基本に、そのイメージを損なうことなく新しい世界を作っていく。この点はつねに意識しています。
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ただ、書記システムはあくまでオプションであり、『ESO』の魅力のひとつである、深いカスタマイズをより楽しめるものです。ほかのプレイヤーと同じようなキャラクターで遊ぶのではなく、自分だけのカスタマイズで好きな技をくり出しながら冒険できるという、個性的な体験を提供する。これが、書記システムの目的です。
もちろん、さらなるバランスの調整は必要だと思うので、コミュニティーの皆さんからいただいたフィードバックを確認しながら、今後もブラッシュアップしていきます。
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チュートリアルを終えて世界に飛び出していく多くのプレイヤーの姿を、私も見ていました。うれしくて、スクリーンショットを撮りまくって、いまでも大事に保管しています。初期装備を身に着けた皆さんが走り出していく姿は、脳裏に焼き付いていますね。
――プレイヤーも同じ気持ちだったと思います。
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プレイのコツとして言えるのは、目的がなくともいいので、気軽に、ゆっくりとプレイすることです。また、『ESO』のコミュニティーはまさに“マジック”のようなもので、本作においていちばんの魅力と言えるかもしれません。何かわからないことがあったら、コミュニティーを頼ってください。皆さんの冒険を、私も楽しみにしています。
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