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『Call of Duty: Black Ops 6』鈴木ノリアキ&ボドカ対談。扇風機でポケットWi-Fiを冷やす、『CoD:MW2』を5年プレイし続けるなど思い出を語り、あるある大喜利に行きつく【UAVを誰も落としてくれない】

byカナダ長田

『Call of Duty: Black Ops 6』鈴木ノリアキ&ボドカ対談。扇風機でポケットWi-Fiを冷やす、『CoD:MW2』を5年プレイし続けるなど思い出を語り、あるある大喜利に行きつく【UAVを誰も落としてくれない】
 『Call of Duty』(CoD)シリーズ最新作となる『Call of Duty: Black Ops 6』(コール オブ デューティ:ブラックオプス 6/以下『CoD:BO6』)の発売日が、2024年10月25日(金)といよいよ間近に迫ってきた。

 本作は、特殊部隊による記録には残らない極秘の“ブラックオプスミッション”を題材にした『
Call of Duty: Black Ops』(以下『CoD:BO』)シリーズの約4年ぶりとなる最新作。これまでは冷戦時代や未来を舞台にしてきたが、新たに冷戦終結後の湾岸戦争時代でミッションが展開される、スリル溢れるスパイアクションだ。

 まるで映画のような、驚きに満ちたキャンペーンモードやクラス最高峰のマルチプレイヤーモードが楽しめるほか、伝統的なプレステージシステムや、待望の復活を果たすラウンドベースのゾンビモードなど、
『CoD:BO』シリーズの特徴的なコンテンツを楽しめる。

 待望の
『CoD:BO6』発売に先駆け、長年『CoD』プレイヤーとしてさまざまな活動を行うストリーマーの鈴木ノリアキ氏とボドカ氏の2名による対談を実施。『CoD』遍歴やシリーズの魅力、最新作への期待など、さまざまな話題を語り合った。いつしかトークは“『CoD』あるある”に発展。
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鈴木ノリアキ

ZETA DIVISION所属。2012年ごろからeスポーツに触れ始め、『CoD』でのプロシーンを作り出した第一人者。解説者としても名を馳せ、数々の名シーンを彩る存在として人気を博した。ゲーム以外にも、アニメを始めとするコンテンツに対しての感度も高く、語り出すと止まらない。文中ではノリアキ。

ボドカ

RIDDLEのオーナー。『CoD』シリーズのスナイパーライフルでの連続キルのクリップなどで人気を博したストリーマー。『CoD: BO4』のプレイ動画内での「ふざけんのも、大概にSayよ!」というセリフがさまざまな場所で取り上げられる。

※本稿は『Call of Duty: Black Ops 6』の提供でお届けします。

動画配信のきっかけは海外プレイヤー“FaZe”へのあこがれ

――対談用にお題を用意しました。こちらのフリップをどうぞ。
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ボドカ
 関係かー。最初はゲームのフレンドとして出会ったんですよね。お互い中学校くらいか?

ノリアキ
 おれが中学校3年のころ。

ボドカ
 じゃあ、おれは高校1年っすね。

ノリアキ
 だから、もう13年くらい前になりますね。

ボドカ
 僕はもともとスナイパーライフルを使うコミュニティでプレイしていて、ノリアキも似たようなところに所属していたんです。別々のフレンドとやっていて、お互い名前だけ知ってる、みたいな。ふたりとも『CoD』のかっこいい動画コンテンツを作っていた海外のプレイヤーに憧れていて、その共通点から仲よくなっていきました。

ノリアキ
 同じコミュニティに所属していた時期もあったよね。

ボドカ
 あったあった。いっしょに『Call of Duty: Modern Warfare 3』(2011年、以下『CoD:MW3』)やったりとか。オリジナルのモダン3です。
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ボドカ
 でも最近はまじで何も(いっしょに)やってないよな。

ノリアキ
 遊んでないね。

ボドカ
 この前あった『CoD』関連のお仕事で久しぶりにいっしょにゲームをしたんですけど、少し喋ったくらいです。

ノリアキ
 3、4年くらい前は週2回ペースで会っていたからね。

ボドカ
 そうそう。毎週飲みに行ってた。

ノリアキ
 もう暇で暇で……(笑)。

ボドカ
 当時ノリアキは暇だったから、いつ誘っても来るんです。

ノリアキ
 もう話すこともなくなるくらい会ってた。

ボドカ
 ただ、いまはお互いに仕事も忙しくなったからね。前みたいに会えなくなった。

――海外のプレイヤーに憧れていたとのことですが、具体的にどういったプレイヤーに憧れていたのでしょうか。

ボドカ
 FaZe Clanです!

ノリアキ
 当時はFaZeキッズでした(笑)。だから、FaZeの動画はいまだに観たりします。

ボドカ
 おれも。モンタージュとかは観ないんですけど、何かあったりしたら検索して観ちゃうんだよな。

ノリアキ
 あと、音楽もFaZe Clanからすごく影響を受けたかも。FaZe Clanの動画がきっかけで知ったアーティストの曲は、いまだに聴いてるしね。

ボドカ
 たしかに、聴いているね。

――では、FaZe Clanの動画からストリーマーになりたいと思うようになったと?

ボドカ
 いや、ストリーマーになりたいとは思ってなかったですね。かっこいい好プレイ集を上げる集団だったんで(FaZe Clanが)。いわゆるフラグムービー。それに憧れてやってたら、時代の流れでストリーマーになったんです。

ノリアキ
 彼らもそうですよね。最初はそうだったけど、どちらかというとYouTuberっぽい路線になっていったので。似たような形だけど、たまたまです。ほんとに時代の流れ。そろそろ次のお題に行きますか。
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ノリアキ
 『CoD』との出会い。最初にやったの何だったっけ?

ボドカ
 『CoD4』。おれは『Call of Duty 4: Modern Warfare』(2007年発売、以下『CoD4』)ですね。ずっとゲームを禁止されてる家庭で……というか戦争系のゲームか。母がそういうのに厳しくて禁止されていたんですよね。ただ、親父はそうではなかったんですよね。こっそり弟に『CoD4』を買ってあげていて、それをいっしょにやっていました。『CoD4』のキャンペーンモードはテレビ画面を上下に分割して、ふたりでプレイできたからちょうどよかった。

ノリアキ
 僕はその次の『Call of Duty: Modern Warfare 2』(2009年発売、以下『CoD:MW2』)からですね。中学校でゲームをたくさん持っている友だちから「『CoD』のストーリーはマジでおもしろいよ!」って勧められて、何もわからないままゲーム屋で『CoD』を買ったんですよ。そしたらそれが『CoD:MW2』。前作までのストーリーがわからなかったという。

ボドカ
 (笑)。

ノリアキ
 ただ、とりあえずキャンペーンモードを最後までプレイしてみたら、それがとてもおもしろくて。そこから『CoD4』もプレイしました。当時は家にネット環境がなかったので、『CoD:MW2』でプレイしていたのはキャンペーンモードとスペシャル・オプスでしたね。
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ボドカ
 マルチプレイを始めたのはいつから?

ノリアキ
 『CoD:MW3』。当時はポケットWi-Fiでやってた(笑)。

ボドカ
 限界環境じゃん。

ノリアキ
 当時はポケットWi-Fiが出てきたばかりのころでもあったので、6時間に1回くらいのペースで回線が切れちゃうんですよ。『CoD:MW3』からはチームに所属して大会にも出場するようになったんですけど、回線が切れるから試合中に突然いなくなってた。

 ポケットWi-Fiって熱に弱くて、冬でも発熱で使えなくなっちゃう。だから、扇風機を使うのよ。網目のあいだにポケットWi-Fiを挟んで、風で冷やしながらプレイしてた。

ボドカ
 下町の発明おじさんみたいでいいね。天才だね。

ノリアキ
 自分でも頭いいなって思った。家にエアコンもなかったしね。

ボドカ
 最先端の冷却装置じゃん(笑)。僕は家にネット環境があったので、『CoD:MW2』からオンラインでマルチをやっていました。限界環境ではなかったな。

ノリアキ
 おれなんて、なんならテレビもノートパソコンくらいの大きさだったから。めちゃくちゃ小さい。

ボドカ
 (笑)。

ノリアキ
 次のフリップめくりますか。
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ボドカ
 出たー。『CoD:MW2』

ノリアキ
 早いね。

ボドカ
 ドはまりしたきっかけでもあるゲームやし、5年くらいずっとやってたんですよ。新作が出たら半年くらいやるんだけど、結局『CoD:MW2』に戻る、みたいな。

ノリアキ
 そんなにプレイしてたのか。

ボドカ
 『CoD:MW2』、めっちゃ買ったな。ディスクをめっちゃ買ったんですよ。国内版、北米版、フランス版とかいろいろ。

ノリアキ
 言語によってキルログとか変わってたもんね。何かかっこよくて憧れた。

ボドカ
 そうそう。いまは言語設定で簡単に変えられるけど、当時は国ごとに収録されている言語が違った。フランスのプレイヤーに憧れると、やっぱりフランス語でやりたくなる。国によってキルしたときの言いかたとかが異なっていたんで、厨二心をくすぐられて海外版のソフトでもプレイしてた。
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ノリアキ
 あと北米版のほうが1週間くらい(発売が)早かったんだよね。いまは同時発売だけど、当時はすぐやりたいから秋葉原のアソビットシティー(ホビーショップ)に並ぶ。1週間前に出るんで、大会に出るようなプレイヤーがめっちゃ並ぶんだよな。先に始めたほうが有利だから。並んでるのはだいたい知ってる人だったと思う。

ボドカ
 オフ会みたいにね(笑)。上位層のプレイヤーはコミュニティが狭かったから。

ノリアキ
 うん。当時の『CoD』の中心になっていた人たちが集まっていた。そこで何かあったら日本の『CoD』競技シーンは終わってたかもしれない。

ボドカ
 ノリアキはどれ?

ノリアキ
 けっこういろいろあるんだけど、『Call of Duty: Advanced Warfare』(2014年発売、以下『CoD:AW』)かなー。これは自分の活動の起点にもなってる。それまではただ『CoD』を遊んでるプレイヤーだったんだけど、前年の『Call of Duty: Ghosts』(2013年、以下『CoD:G』)が発売された時期なんかは別のいろんなゲームもプレイし始めて、『CoD』から少し離れてた。そんなときに『CoD:AW』が発売されて、友だちから「おもしろいから買ったほうがいいよ!」と勧められて、プレイしてみたらめっちゃおもしろかった。

ボドカ
 『CoD:AW』かぁ。好きなのはどういうところ?

ノリアキ
 動きがいままでと全然違ったから。超速く飛び回るからね。あのタイプの『CoD』はもう出てないから思い出深い。いままでとはキャラクターの動きが違うのがおもしろくて、『CoD』に対するモチベーションもかなり上がった。このときに、『CoD』の世界大会に出られるようなチームを作りたいという気持ちにもなって、実力者たちでチームを作り、最終的にプロチームに加入するという流れになったんだよね。まあその中にボドカはいないんだけど(笑)。そして、オフィシャルのキャスターをやったりとか、いまの仕事につながっている。だから、『CoD:AW』は僕の活動の起点だし、ターニングポイントなんだと思う。
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ボドカ
 おれにとっての『CoD:AW』はねー、いま思えばめっちゃおもろかったなって思う。ジェットパックを使った操作が最初は好きじゃなくて、でも慣れてから楽しくなってきた。あと、『CoD:AW』あたりからプレイステーション4版でプレイする人が増えたんだけど、やはり画質はプレイステーション3版よりも断然よかった。なので、グラフィック面でも楽しませてもらった記憶があるな。

ノリアキ
 『CoD:G』のころからプレイステーション4でプレイできたのですが、当時はまだ普及していなかったよね。『CoD:AW』からプレイステーション4で『CoD』をプレイした人は多いと思います。

キャンペーン、マルチプレイ、ゾンビのどれもがおもしろい『CoD:BO』シリーズ

ノリアキ
 次のフリップは『CoD:BO』シリーズの魅力。つぎ出るのが『CoD:BO6』だからこれは話しておきたい。
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ボドカ
 これは自分の感覚でもあるけど、『CoD:BO』シリーズはほかの『CoD』シリーズと比べるととてもわかりやすい気がする。たとえば『CoD:MW』シリーズだと、ガジェットだとかミリタリー好きにも刺さりやすいぶん複雑なんだよね。だから、初心者が入りやすいっていうのが、『CoD:BO』シリーズいちばんの魅力でもあるんじゃないかなと。

ノリアキ
 たしかに、『CoD:BO』シリーズが新規プレイヤーを集めてきたっていう印象はあるね。とくにマルチプレイに関しては、総じてとっつきやすいシリーズだと思う。ただキャンペーンモードはその逆で、『CoD:BO』1作目だと途中まで物語の全貌が見えてこない。主人公はソ連に洗脳されていて、そのことが明かされずに謎の数字の配列がずっと出てくるんだけど、プレイヤーは「なんだこれ?」っていう状況がしばらく続くっていう。

 しかもハッピーエンドかと思いきや、ケネディ大統領暗殺事件の場所に主人公がいる映像が最後に流れて、真犯人は主人公だったんじゃないのかと匂わせるような終わりかたがめちゃすごい。ストーリーはちょっと難しいんですけど、ダークな雰囲気があっておもしろいという点も
『CoD:BO』シリーズの魅力だと思う。

ボドカ
 おれはマルチメインでキャンペーンはやってこなかったからな……。『CoD:BO』シリーズ1作目だと、最初のメニュー画面でL、Rボタンを何度も押していたら、拘束されていた主人公の手錠が外れて自由に動きまわれるのはよく覚えてる(笑)。

ノリアキ
 懐かしい! (ファミ通スタッフに向けて)メニュー画面で主人公がイスに拘束されているんですけど、隠しコマンドを押して拘束具を外せたんですよ。あと、ボドカが言っていたように『CoD』はキャンペーンをやり込んでいる人もいれば、マルチをメインでプレイする人とか、プレイヤーによって遊びかたがまったく違うんですよね。

ボドカ
 キャンペーンが好きだから買うっていう人もいるのが『CoD』のすごいところよ。

ノリアキ
 しかも、『CoD:BO』シリーズは“キャンペーン”、“マルチプレイ”、“ゾンビ”の3つそれぞれでファンを獲得しているからすごい!

ボドカ
 それはまじですごいと思うわ。最近はそれに加えて、バトルロイヤルモード『Call of Duty:Warzone』(以下『CoD:Warzone』)もあるしね。
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ノリアキ
 いま話題にも出てきたマルチプレイで、お気に入りのゲームモードはある?

ボドカ
 ハードポイント! あれは本当によく考えられてる。誰でも楽しめるし競技性も高い。やることが明確に決まっていて、かなりおもしろいモードだと思うなぁ。

ノリアキ
 あのモードはほかの作品にはないからなー。リスポーンありのルールでもっとも競技性が高い、『CoD』ならではのモードのひとつじゃないかなと。

ボドカ
 ほか作品に似たようなルールがあったりするけど、『CoD』がいちばんちゃんと作られているんじゃないかな。ノリアキもハードポイントがいちばん好きでしょ?

ノリアキ
 わかる。ハードポイントが頭ひとつ抜けているかも。もうひとつ挙げるとしたら、『CoD:AW』のアップリンク。

ボドカ
 アップリンク!

ノリアキ
 ボール(ドローン)を相手ゴールに持っていくモードで、ゴールに投げ入れると1ポイント、直接持ち込むと2ポイントがもらえるっていうね。球技とFPSが融合したようなルールがいままでになくて、本当に衝撃的だった。あと、いい流れができると大逆転を狙えるモードで、大会でものすごく盛り上がるのもよかった。

ボドカ
 ジェットパックとの相性もいいんだよな。

ノリアキ
 うん。『CoD:AW』以外にもアップリンクが遊べるシリーズはあったけど、とくに盛り上がっていたのはやっぱり『CoD:AW』かな。

 ちなみにボドカはいちばんお気に入りのマルチのマップとかある? おれは多すぎて迷う……。
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ボドカ
 うわー、めっちゃ悩む。『CoD:BO』シリーズだと……“FIRING RANGE(ファイアリングレンジ)”。あのマップは作りも色合いも好き。ただ、シリーズすべてだと“HIGHRISE(ハイライズ)”も大好きなんだよなぁ。

ノリアキ
 おれは各タイトルごとに好きなマップが何個かある。『CoD:MW3』の“SEATOWN(シータウン)”とか、『Call of Duty: Black Ops II』(2012年発売、以下『CoD:BO2』)の“RAID(レイド)”とか。

ボドカ
 おれには「いちばんのお気に入り」って聞いておいて、自分は何個も挙げるのはずるいだろ。まあ、RAIDがいいのはわかる。3つの進行ルートがある、いわゆる3レーンのとても見やすいマップだよね。今度発売される『CoD:BO6』も3レーンマップがたくさん出てくるんでしょ。楽しみ。

ノリアキ
 ほかにも挙げるなら、“CRASH(クラッシュ)”、STRIKE(ストライク)”、“CROSSFIRE(クロスファイア)”とか……どんどん出てきちゃうな(笑)。

ボドカ
 いま挙げてきたマップは、みんな(後のシリーズで)リメイクされているから、それだけ人気が高いマップってことでしょ。

ノリアキ
 いちばん新しい『Call of Duty: Modern Warfare III』(2023年発売、以下『CoD:MWIII』)でもたくさんリメイクされているしね。さて、次のフリップは……。
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ボドカ
 ゾンビ……ゾンビかー。トラウマがあんのよ。『CoD:BO2』くらいまでプレイしていたんだけど、昔はボイスチャットを使っていなくて、プレイステーション3のチャット機能を使ってやり取りしていたなーって思う。だから当時チャットだけで繋がっていたフレンドと深夜にゾンビしていたとき、こっちは終わりたいんだけど、チャットだけだと相手の空気感がつかめなくて。向こうはもっと続けたいのかと思うとやめられなかったのが思い出だなぁ。そのまま16時間くらいプレイしちゃって、それがトラウマ。

ノリアキ
 (笑)。

ボドカ
 そこからしばらくはゾンビをプレイしなくなって、『CoD:BO2』で改めてやり始めたんだけど、16時間プレイしたときのフレンドに改めて当時のことを聞いてみたんだよ。そしたら、向こうももう終わりたかったけど、自分がまだプレイしたいんじゃないのかと思っていたみたいで、お互いにやめたいと思いながらプレイしてた(笑)。
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ノリアキ
 それは忘れられない思い出だな。おれはあまりゾンビをプレイしてこなかったから、思い出と言えるようなものはあまりないけど、ひとつだけ。前に配信された『CoD』の公式番組に呼ばれたことがあるんだけど、当時はプロのチームに所属していたので、プロゲーマーとして出演することになったのよ。そこでゲームをプレイしたんですけど、それがゾンビモードで……。

ボドカ
 なるほどね。オチが読めた。

ノリアキ
 でも、番組は「『CoD』のプロが来るぞ! あとはプロの方に任せましょう!」っていう空気なんだよね。そんなにやってないんだって! だから、もうできるフリをしてゾンビをプレイしていたんですけど、途中でわけがわからなくなっちゃって。そのまま放送も終了しちゃうという地獄を味わった。

ボドカ
 それは地獄だな(笑)。

ノリアキ
 これだけは言わせてほしい。僕たちはあまりプレイできてはいないんですけど、ゾンビは熱狂的なファンが多い人気コンテンツで、おもしろいのは間違いないです! 読者のみなさん! 伝わってますか!?

ボドカ
 本当に熱狂的なファンがいるからすごいのよ。タワーディフェンスとか謎解き要素が好きな人にはかなり刺さるし、難度は高いけどしっかり作り込まれているんで、すごくいいモード。

ノリアキ
 ユニークな武器が手に入ったりとか、改造でとんでもない性能の武器を作れたりとか、ほかのモードにはない楽しさもあるな。

ボドカ
 マルチプレイではあまり活躍の機会がない武器も、ゾンビで大活躍することがあるしね。

『CoD』歴10年以上のふたりによる“『CoD』あるある”

――次は少し趣向を変えて、おふたりには『CoD』シリーズの“あるある”を考えていただきたいのですが……。

ボドカ
 あるあるか~。

ノリアキ
 ゲストに呼んだゲーマーに大喜利やらせるってファミ通は厳しいな。

――フリップも用意したので、思い付いたら書いて発表してください。
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ノリアキ
 ではとりあえずひとつ……。
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ノリアキ
 “右スティックが壊れる”。しゃがんだりするたびにスティックを押し込むから、埋もれて出てこなくなっちゃう。

ボドカ
 いいあるあるだなぁ。

ノリアキ
 昔の『CoD』はダッシュで左スティックも壊していたんだけど、最近は自動タクティカルダッシュとか設定できるから。いまは右スティックだけ壊れる。

ボドカ
 たしかに! じゃあ、おれは……。
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ボドカ
 “ボイチェン(ボイスチェンジャー)使っている人、Skypeで会話するとめっちゃ大人しくなる”。

ノリアキ
 (笑)。

ボドカ
 プレイステーション3はゲーム内でボイスチェンジャーを掛けられたんだけど、これ使っている人のなかには自分の素性を隠して話してくる人も多かったんですよ。そんな人と会話が白熱して、「Skypeで話そうよ」って実際に話し始めたら急におとなしくなっちゃう。

ノリアキ
 そうなんだよなぁ。

ボドカ
 あともうひとつ、ノリアキのあるあるつながりなんだけど……。
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ボドカ
 “左スティックめっちゃ粉ふく”。『CoD』はとにかく走るので、左スティックの下のほうが削れて粉もすごい。

ノリアキ
 スティックつながりか……。じゃあ、次はこれ。これは自信ある。絶対、全『CoD』ファンが共感する。
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ノリアキ
 “UAVを誰も落としてくれない”。ずっと敵の偵察機が出ているのに誰も落とさないし、「誰か落とせよ!」って言いながら自分も落とさない。だから、ずっと敵のレーダーに自分たちの位置が表示されていて、最終的に負けちゃう。

ボドカ
 それはめっちゃあるな! いちばんのあるあるかも。

ノリアキ
 多分、『CoD』プレイヤーは頷いてくれていると思います(取材現場も大盛り上がりでした)。

ボドカ
 ノリアキがウケるのは悔しいな……。これは自分だけのあるあるかもしれないんですけど。
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ボドカ
 “途中抜けコマンド入力”。

ノリアキ
 これは、昔だと回線落ちたのかなって思っちゃうくらい爆速で抜けている人もいたね。

ボドカ
 もうひとつ思いついた! 
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ボドカ
 “OPEN回線がなくて、パーティーが組めない”。

ノリアキ
 それ、昔のあるあるじゃん(笑)。NATタイプでしょ?

ボドカ
 そうそう。NATタイプはOPEN、MODERATE、STRICTの3種類があって、パーティーにOPEN回線の人がいないといけなかったんだよね。ただ、昔はMODERATE、STRICTしかいなくて、全然パーティーが組めないっていうのはけっこうあるあるでしょ。

ノリアキ
 そうだけど、いまプレイしている人に言ってもわからないでしょ(笑)。

ボドカ
 そっか~、歳取ったな……。

ノリアキ
 あと、UAVと似たあるあるなんですけど、“キルコン(キルコンファームド)のタグを誰も取ってくれない”。
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ボドカ
 おれやん(笑)。急におれをディスるな。

ノリアキ
 キルコンはマルチプレイのモードのひとつで、敵を倒したらタグを落とすんですよ。そのタグを取った数を競うはずなんですけど、敵も味方もキルしたことに満足してタグを取らないから、なかなかマッチが終わらないんだよね。そのあと、「こんなにキルしたのに、なんで試合に負けたんだよ!」って言う人がいるんですけど、そういう人に限ってタグを取っていない。逆に、全然キルしてないのに、タグは30枚くらい取っているひとも稀にいたよね。

ボドカ
 おれは60キルでタグ8個とかですね。

ノリアキ
 だよね(笑)。こういうのはほかのモードでもあって、“ハードポイントを踏んでいない”とか、そもそもルールを理解できていない人もいますし。

――いいですね。では、最後に『CoD』は“おもしろい”というあるあるもいただきたいのですが。

ノリアキ
 それはもうあるあるですね。

ボドカ
 そうだね。

――では、おふたり同時にお願いします! “『CoD』あるある”とは?
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ノリアキ&ボドカ “おもしろい”!

ボドカ
 やらせやん(笑)。

ノリアキ
 これは提案される前に言うべきだった。

近年の『CoD』と『CoD:BO6』に期待すること

ノリアキ
 フリップが少なくなってきたな。次のお題は“最近の『CoD』、どう?”。
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ボドカ
 クオリティは間違いなく上がっているよなぁ。人気があるからほかのゲームが参考にすることもあると思うんだけど、ほかのFPSやった後に『CoD』に戻ると、キャラクターのモーションとかオブジェクトのクオリティが全然違う。やっぱり『CoD』はすごいんだなと思う。

ノリアキ
 それもあるあるかもね。おれは、なかでもキャンペーンモードのクオリティかな。もうすごすぎて怖いくらい(笑)。よくあのクオリティで毎年出せるなって思う。

 「映画みたい」ってゲーム紹介でよく使われる言葉だけど、ほんとにそうだから。映画を観ているような体験ができる。ただ観るだけじゃなくて、プレイすることでその映画の主人公たちになりきれる。映画の中の世界に入ったような体験ができるのも、最近の
『CoD』の魅力なんじゃないのかなと。あと、最近だとほか作品とのタイアップがおもしろい。クオリティが高いし、『CoD』の世界観をいい意味で壊してくれているなと。

ボドカ
 たしかに。『CoD』は硬派な印象だったけど、最近のコラボとかでそれも崩れてきたし。

ノリアキ
 サッカーのネイマールとかが銃持って戦っていて、めっちゃおもしろい(笑)。ただ、ひとつひとつのコラボには愛がちゃんと感じられて、それもいいんだわ。

ボドカ
 いま開催されている『ガンダム』シリーズとのコラボ(※)もめちゃくちゃ愛を感じる。オペレータースキンがただのコスプレっていう感じじゃなかったし、ちゃんと好きな人がコラボを企画したんだろうなと。
※【「機動戦士ガンダム」コラボバンドルラインナップ】 ・シャア専用ザクII “Tracer Pack: Mobile Suit – MS-06S Zaku II”Bundle 販売期間:2024年6月2日(日)~8月31日(土)[日本時間] ・ガンダム・エアリアル “Tracer Pack: Mobile Suit – XVX-016 Gundam Aerial”Bundle 販売期間:2024年6月4日(火)~9月2日(月)[日本時間] ・ガンダム ”Tracer Pack: Mobile Suit – RX-78-2 Gundam” Bundle 販売期間:2024年6月6日(木)~9月4日(水)[日本時間]
ノリアキ
 あれは気合入ってるよなー。オペレータースキンは既存のキャラクターの見た目を変えられるものなんだけど、今回のコラボスキンの“ガンダム・エアリアル”なんかは女性キャラクターのスキンとして実装されているんですよ。パイロットが女性だからってのもあるだろうけど、あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは『機動戦士ガンダム 水星の魔女』を観てほしい。それが原作設定を抑えていてとてもよかった。

ボドカ
 『CoD:BO6』でもコラボスキンを使えるようにしてもらえないかな? 『CoD:Warzone』では今後も使えそうだけど。

ノリアキ
 『CoD:Warzone』だと、以前『ゴジラvsコング』とのコラボがあったんですよ。自分はそのPR配信をお願いされていて、同じくPR配信をしていたk4senとSHAKAさんといっしょにプレイすることになったんだけど、配信日当日に準備しておこうとアップデートを始めたら、データ容量がものすごくて……。やっぱゴジラはでけえなーって。結局、配信時間に間に合わなくて、配信中はふたりのプレイ画面を見ながらずっと喋ってた。いっしょにプレイするはずだったふたりからは、「いまアップデート何%くらい?」って定期的にいじられて、結果的にはおもしろい配信になったな。

ボドカ
 (笑)。

ノリアキ
 だから、『ゴジラvsコング』とのコラボもめちゃくちゃ印象に残ってる。実際にプレイしたら、巨大なゴジラとキングコングがフィールドで暴れまわっていて本当にすごかったし。ボドカは『CoD』で印象に残っている動画とか配信はある?
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ボドカ
 やっぱり「ふざけんのも、大概にSayよ!」の動画じゃないかな。700万回近く再生されているんですよ、あれ……。

ノリアキ
 ああ(笑)。

ボドカ
 あげた当初は30万回くらい再生された動画だったんだけど、TikTokでミームとして使われ始めてからありえないくらい再生数伸びた。正直、あの再生数は意図としてなかったなぁ……。

ノリアキ
 あの発言には、そこに至るまでのストーリーがあるから、「大概にSayよ!」を知っている人は一連の流れを動画で見てほしいよね。

ボドカ
 見てほしいね。

ノリアキ
 そろそろ次のフリップにいきましょうか。お、ラストだ。“『BO6』への期待”。
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ボドカ
 おれは『CoD:BO6』をきっかけに、『CoD』を遊び始める人が増えることを期待してる。『CoD』は世界中でプレイされている人気タイトルだけど、日本国内だとプレイ人口はまだそこそこだと思ってる。ただ、今回発売される『CoD:BO6』は、Xbox Game Passを利用すれば月額1000円くらいで発売日からプレイできるんですよ。そういったところで『CoD:BO6』に触れてもらって、そこから『CoD』の魅力を知って、継続的にプレイする人が増えてくれるんじゃないかと、かなり期待しています。

ノリアキ
 僕の印象なんですけど、これまでの『CoD』はプレイヤーが作ってほしいものを作るというよりも、自分たちが作ったものをプレイヤーに遊んでもらうっていうゲームだったと思うんですよ。ただ、今回の『CoD:BO6』はゲームの情報とかを事前にかなり出してくれているし、プレイヤーがこれまでしてほしかった要望にも応えようとしてくれている。たとえばマップひとつとっても、3レーンが人気だからたくさん実装しようだとか、ヒアリングもちゃんとしてくれているように感じる。『CoD:BO6』には、僕らみたいな『CoD』をこれまで遊んできた人たちが実際にプレイしたとき、いいゲームだと思えるものになってくれていることを期待したいね。

ボドカ
 あと、全方位に走れる新要素の“オムニムーブメント”はめちゃくちゃ楽しみ。やっぱり新しい要素がないと飽きちゃうし、『CoD』でいちばんするといってもいい“走る”動作に新要素を入れてきたのは斬新でおもしろそうだなって。ただ、どういう感じになるのかは想像がつかないから、早く自分の手で触ってみたい。

ノリアキ
 あと、新要素ではないんですけど、“プレステージ”が復活するのはうれしいです。『CoD:BO6』では、過去作で人気だった要素も復活させているんですけど、やっぱり一度なくした要素を戻すっていうのは勇気がいることだと思うので、とてもありがたい。とくにプレステージはレベル上げをするモチベーションになっていたシステムでもあったし、『CoD』のアイデンティティのひとつでもあったと思っているんで、復活してくれてよかった。
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せっかくなので、かっこよく撮ったふたりの写真をどうぞ。
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