世界三大三代川のおすすめゲーム
『Inscryption』
- 対応ハード:Nintendo Switch、プレイステーション5、プレイステーション4、Xbox Series X|S、Xbox One、PC
- 発売日:2021年10月20日発売
- メーカー:Devolver Digital
- 価格:2050円[税込]
- 『Inscryption』Steamページ
- カードゲームをやっていたはずなのにおかしなことになる
- 人に勧めたいのに内容を言いたくなくて頭を抱えたくなる
- 終わったらずっと関連ワードで考察を読み漁りたくなる
このカードはあなた(プレイヤー)に話しています
本稿を読み始めて未プレイだけど興味があるのならば、もう終わろう。いますぐストアで買って遊んでほしい。それだけで今回の私の役目は終了になる。それくらい内容を知らない状態で遊ぶほどに本作は楽しめる。それだけの楽しさと驚きが待っている。『Inscryption』はそんな言いたいけど言えないことの詰まったゲームというわけだ。
「本当にいいの?」。記事冒頭の画面写真に写っているオコジョのカードが話しかけてくる。プレイヤーに。カードがプレイヤーの選択に疑問をていしてくるゲームなんて、これまでにあっただろうか。ほかにもカード選択の場面で「俺がおすすめだ」と提案してきたり、カードを合成する場面で「やめてくれ!」と叫んだりする。これはあくまでほんの一部。この奇妙な世界でくり広げられるのは、ちょっと変わったカードゲーム……だけでなく、ゲームは予想もしない意外な方向へと広がりを見せる。
『Inscryption』は日本を含め、世界中で多くの賞を獲得したゲーム。2022年には桜井政博氏らゲームクリエイターが選ぶ、東京ゲームショウの“ゲームデザイナーズ大賞”も受賞している。ベースはいわゆるローグライト(引き継ぎがある)のカードゲーム。デッキを組み替えながら戦っていくものだ。
ちょっと違うのは、前述のようにカードがしゃべったり、対戦場である机から離れて周囲を歩いたりできること。カードゲームなのに机から離れて何をするのかと言えば、部屋の探索だ。部屋には時計を始め、いろいろ調べられるオブジェがある。これは一種の脱出ゲームのようで、謎を解くと、新たなカードとともにストーリーの謎が解けたり増えたりする。
ここまで説明すれば十分だろう。このゲームには、体験したことがない数々の驚きがある。アドベンチャーゲーム、脱出ゲーム、ARGあたりが好きな人で未体験ならば、絶対に遊んでほしい一本だ。
最後にもうひとつだけ。
この下の実写画像も、本作のとあるシーンの一部。彼はゲームを紹介するYouTuberだ。“Lucky Carder”と検索すれば、実際に彼のYouTubeチャンネルも見つけられるし、動画も観られる。そして、彼が手に持っているカードゲームは……。あとは遊んでみて。