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『Marvel Rivals(マーベル ライバルズ)』めっちゃ速いタンクのキャプテン・アメリカ、引き寄せコンボが強力なウィンター・ソルジャーを体験。シーズンごとにストーリーが展開し、それに合わせてチームアップ(連携)の組み合わせも変化 【gamescom 2024】

by坂本ビス太

『Marvel Rivals(マーベル ライバルズ)』めっちゃ速いタンクのキャプテン・アメリカ、引き寄せコンボが強力なウィンター・ソルジャーを体験。シーズンごとにストーリーが展開し、それに合わせてチームアップ(連携)の組み合わせも変化 【gamescom 2024】
 2024年8月21日~25日、ドイツ・ケルンにてヨーロッパ最大規模のゲームイベントgamescom 2024が開催。

 NetEase Gamesが、プレイステーション5、Xbox Series X|S、PC向けにサービス予定の『
Marvel Rivals』が同イベントに出展。2024年12月6日に発売されることが発表された。

 本作は、マーベルキャラクターによる6対6のチームシューター。
『アベンジャーズ』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、『X-MEN』などのマーベル作品に登場するヒーローやヴィランを選択してチームを組み、拠点の防衛や制圧などを競い合う。ヒーローどうしのぶつかり合いが味わえるようマップ内のさまざまな場所が破壊可能で、これが戦況にも影響を与えることも。
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 キャラクターはヴァンガード(タンク)、デュエリスト(ダメージ)、ストラテジスト(サポート)の大きく3つの役割に分かれており、バランスよくチームを編成することが重要に。特定のキャラクターの組み合わせがチーム内にいると発動する連携システム(チームアップアビリティ)により、キャラクターが強化されるのもおもしろい要素だ。
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 アイアンマンやハルク、ドクター・ストレンジなどおなじみのキャラクターに加え、このたびキャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーの参戦も決定した。

新キャラクターをさっそく体験!

 会場では新キャラクターを体験できるデモ版がプレイできた。ここでは、プレイしてわかったキャプテン・アメリカとウィンター・ソルジャーの特徴をざっくりと紹介。

■キャプテン・アメリカ

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 キャプテン・アメリカはヴァンガード(タンク)のキャラクターで、足の速さを活かしたスプリントが大きな特徴。ほかのどのキャラクターよりも早く最前線に到着して注目を集め(ヘイトを稼ぎ)、そしてピンチの際にはすぐにチームの場所に戻れる。
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 もちろん、シールドを張ったり、盾を投げて攻撃するおなじみのアクションも。シールドの効果範囲は大きくはないので、広範囲の仲間を守るというよりは自身の持久力を上げるために使用する感じ。
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 メインの攻撃がパンチなので攻撃範囲は狭い。スプリントで敵に駆け寄って殴りつけ、距離を取られたら盾を投げて追撃するような動きが想定される。

 アルティメットスキルは、彼がキャプテンでありリーダーであることを示すのに相応しいものに。チームを鼓舞して周囲の仲間のスピードを上げ、多少のシールド効果を与える。

 全体的にどっしり構えるタンクというよりも、
『オーバーウォッチ2』で言うところのブリギッテに近いイメージなのではないだろうか。
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■ウィンター・ソルジャー

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 デュエリスト(ダメージ)に分類されるウィンター・ソルジャーは、テクニカルなキャラクターだと感じた。最大の特徴である機械の腕とショットガンを駆使したコンボ攻撃が非常に強力。

 機械の腕を伸ばして敵を捕捉し、引き寄せたところにアッパーカットを叩き込む。これがヒットすると自動でショットガンがリロードされるので、浮かせた敵にすかさず銃弾をお見舞いする。うまく決まれば、一連のコンボで敵を倒せるほどの威力だ。
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 アルティメットは、空中高く飛び上がってから機械の腕による渾身の一撃を地面の広範囲に打ち付けるもの。

 こちらも
『オーバーウォッチ2』で例えると、アクション面ではロードホッグとドゥームフィストを掛け合わせた感じ。
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 ゲームの性質上、どうしても同ジャンルの作品と比較してしまうのだが、『Marvel Rivals』は三人称視点で、全体的なスピードが速いためバトルのテンポがよく、とっつきやすい。マーベル作品が好きなら、キャラクターを見ただけでどんな能力を持っているかすぐに把握できるのも楽だ。なにより、マーベルのキャラクターたちがめちゃめちゃ派手に戦っているのは見ているだけでテンションが上がる。

 チームシューターを未経験の人でも、わりとカジュアルにプレイできる印象だが、当然ランク上位の戦いでは緻密な連携や戦略が大いにものを言うであろうことは想像できる。“イージー・トゥ・プレイ、ハード・トゥ・マスター”なゲームだろうというのが第一印象だ。

開発者インタビュー

 gamescom会場にて、ゲームディレクターのThaddeus Sasser氏にインタビュー。クローズドβテストの反響や、12月6日のリリース後の展開などについて訊いた。
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『Marvel Rivals』開発チームのメンバー。写真左がThaddeus Sasser氏(ゲームディレクター)。
――前回のクローズドβテストについて、反響はいかがだったでしょうか?
Thaddeus
 非常に好評だったため、それを受けて発売日を12月6日にすることを発表しました。Discordサーバーには35万人以上が参加しています。本作には自分のお気に入りだと思えるマーベルヒーローがたくさんいて、誰もがゲーム内で自分のお気に入りが活躍する姿を見たいと思っています。そのため、ファンの皆さんから多くのご意見ををいただいています。

――本作でとくに高い評価を得ている部分はどのような点でしょうか?

Thaddeus
 ゲームの基本的なコア体験についてですね。プレイヤーは対戦というコアな部分を本当に気に入っており、目標をめぐるチームどうしのバトルは非常にうまく機能していると自負しています。ふたつのチームが集まって、めまぐるしくエフェクトが表示され、攻撃が環境に影響を与えて崩れていく様子は、いわば“魔法”のようです。とてもヒロイックに感じられますし、プレイヤーの皆さんはこれを気に入っています。
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――現在、大きな課題は何だと思いますか?

Thaddeus
 リリースに向けて努力することですね。どんなゲームでも発売することは大きなチャレンジだと思います。非常に困難で、ましてや洗練されたゲームとなると、その難しさは言うまでもありません。

 しかし、私たちのチームには驚くほどの才能があります。チームは特別大きな熱意をもって開発に取り組んでおり、マーベルのIPに対してとても情熱的です。チームのハードワークと決意がこのゲームをすばらしいものにしています。

――キャラクターはどれも特徴に合った魅力的なスキルを持っています。バランス調整は相当たいへんだと思いますが?

Thaddeus
 ご想像の通り、非常に複雑です。開発チームは毎日よく試合をしていますし、プロゲーマーのチームも参加しています。クローズドアルファ版とクローズドベータ版を公開した際には、たくさんのフィードバックが寄せられました。プレイヤーからの意見と、バックグラウンドから得られるすべての数字を参照して、ゲームの良し悪しを判断しています。そして、発売までのあいだにさらなるブラッシュアップを行う予定です。

――とくに使用率の高いキャラクターはどれでしょうか?

Thaddeus
 統計的にどのキャラクターがもっとも多くプレイされているのかは、今後の調査の対象ですね。私が見たところ、ほとんどのキャラクターが、かなりたくさんプレーされています。先ほど言ったように、誰しもが自分の好きなマーベルヒーローを持っており、各々が好きなヒーローを選んでいるのでしょう。私は個人的にドクター・ストレンジでプレイするのが大好きなので、彼の順位に少しは影響を与えているかもしれません(笑)。

――チームアップアビリティ(連携システム)はとてもおもしろいと感じました。ただ、連携ありきのパーティー編成やキャラクター選択を強いられてしまうのではという心配があります。

Thaddeus
 私たちの目標は、皆さんがプレイしたいようにプレイし、ゲームが楽しいものになることです。現在、開発チームが考えているのは、どんなキャラクターを選んでも、何らかの方法でメンバーと協力できるようにすることです。
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 そしてもうひとつ、ローンチ後はシーズン制を予定していますが、シーズンごとのストーリーに合わせて、チームアップが発生するための組み合わせを変更することを考えています。既存の組み合わせを削除したり、新しいチームアップを追加したり。

 現環境では、私たちのゲームにおいてキャプテン・アメリカとバッキー(ウィンター・ソルジャー)はライバル関係にあります。お互いに戦っていますが、のちに彼らは再び友だちになるかもしれません。そのときには新たなチームアップが生まれるでしょう。どうです? とてもエキサイティングですよね。バトルに大きく影響する部分ですのでプレイヤーの皆さんのプレイや動向を注視しつつ、時間をかけて検討していきます。

――すべてのキャラクターが無料で解放されることが発表されました。課金要素はスキンのみになるのでしょうか?

Thaddeus
 はい。全キャラクターは無料で永久にアンロックできます。課金要素は、スプレーやエモート、スキンなどのコスメアイテムが中心です。さまざまなものが登場しますが、キャラクターの強さに影響するもの、いわゆるPay to Winはありません。
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――ローンチ時のキャラクターの数、マップの種類はどの程度を予定していますか?

Thaddeus
 今回のデモでは、4つのマップと25人のキャラクターを用意しました。ローンチ時にはさらに増えることでしょう。

――異なるプラットフォーム間でのクロスプレイについてはいかがでしょうか?

Thaddeus
 ランクマッチ以外では、すべてのプラットフォームでクロスプレイをサポートしていますが、ランク戦ではPCとコンソールのプレイヤーを分けてマッチングします。それは公平性とバランスのためです。

――リリース後はシーズン制になるとのことですが、ランクリセットがあるのでしょうか?

Thaddeus
 シーズン終了時のランクリセットについてはまだ公表していません。先ほども述べましたが、シーズンごとに新たなストーリーが展開されます。1シーズンをどれくらいの期間にするかも、今後お知らせしていきたいと思います。

――映画やドラマなどマーベル作品の公開時期に合わせたゲーム内イベントなどは予定していますか?

Thaddeus
 それはすばらしいアイデアだと思います。マーベルには85年の歴史と9000人のキャラクターがいます。そして、映画やコミック、アニメなどの作品とコラボするチャンスはたくさんあると思います。

――リリースまでに新たにクローズドβテストやオープンβテストを行う予定はありますか?

Thaddeus
 つぎのテストについてはまだ検討中の段階です。今後の動きについては、あためて詳細をお届けする予定ですので楽しみに待っていただけるとうれしいです。
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