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『ムシキング』筐体は子どもの頃の記憶より小さく見える。プリクラや国産クレーンゲームの祖が集まるセガAMヒストリー【アミューズメント エキスポ 2024】

byトニオ國崎

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『ムシキング』筐体は子どもの頃の記憶より小さく見える。プリクラや国産クレーンゲームの祖が集まるセガAMヒストリー【アミューズメント エキスポ 2024】
 2024年11月15日(金)、16日(土)に、東京ビッグサイト 東5・6ホールにて行われているアーケードゲーム機器の総合展示会“アミューズメント エキスポ 2024”(11月15日はビジネスデー)。

 会場内のセガ フェイブブースにて、セガのこれまでのアミューズメントマシンの歴史を辿る“セガ AMヒストリー”の特別展示が行われていた。
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 ブース内には、国産初となるジュークボックス“SEGA1000”をはじめ、『アフターバーナーII』、『デイトナUSA』などこれまでのアミューズメント機器/アーケードゲームが並ぶ。稼働当時に生まれてなかったこともあり、かつての歴代作品を眺めるのは「へ―こういうものがあったのか」と単純に興味深かった。その中には、カードアーケードゲーム『甲虫王者ムシキング』の姿も。懐かしい。

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『甲虫王者ムシキング』
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【画像左】SEGA1000、【画像右】『アフターバーナーII』

 じゃんけんを使用したシンプルな甲虫バトルが特徴で、当時はファミリー層向けのアミューズメントスペースやゲームセンターにて広く普及。カード累計出荷枚数は4億9800万枚、公式大会開催数は10万大会にも及ぶ大ヒット作品だ。地方のゲームコーナーでもこれだけは絶対置いてあったなぁと懐かしさがこみ上げる。当時はけっこう大きく見えた筐体がいまは小さく見えた。子どものときは立ちプレイがちょうどよい高さだったと思うが、こういう変化から時の流れを実感する。

 筐体に書かれている寄せ書きは、稼働5周年記念大会のときに記念として入れられたもの。16~17年ほど経過したいまでも、当時の書き込みはまだ濃く残っている。所々に文字のかすれが見えるのも味わい深い。
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 当時の貴重な資料を実物展示する理由は、冒頭でも書いたように「こういうものが存在していたのか」という物珍しさの喚起のほかに、もうひとつあると思う。昔の記憶はどんどん薄れていくもので、いまは一部の光景だけが思い出せる状態という人も多いだろう。それはどこか寂しい。

 その感覚をふと呼び覚ませるのはなにか“引き金”になるようなものが必要で、そのきっかけを満たすには当時の面影を感じる記録、実物をその目で見て、刺激を受けることがいちばんだと思う。今回自分が刺さったのは
『ムシキング』だったが、こういう名残の香りを感じさせる企画はいつまでも続いてほしいものだ。

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平成を代表する女子中高生文化を築いた『プリント倶楽部(プリクラ)』。『真・女神転生』シリーズのジャックフロストがイメージキャラクターとしても登場している(※展示品は『プリント倶楽部2』)。
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1965年に初の国産クレーンゲームとして発売された“スキルディガ”。景品はお菓子やタバコが中心で、当時のクレーンゲームは上からのぞき込むのが主流だったという。
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集計期間: 2025年04月25日12時〜2025年04月25日13時