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“アイマス検定”リポート。シリーズ史上初の検定試験は『アイマス』イベントとは思えないほどの緊張感。試験官を務めた声優陣へのインタビューも必見

by北埜トゥーン

更新
“アイマス検定”リポート。シリーズ史上初の検定試験は『アイマス』イベントとは思えないほどの緊張感。試験官を務めた声優陣へのインタビューも必見
 2025年2月24日に大阪府のマイドームおおさかにて“『アイドルマスター』シリーズ 全国プロデューサー検定”(アイマス検定)が開催された。

 アイマス検定は、
『アイドルマスター』シリーズ初となる現地開催の検定試験。出題範囲は、2025年7月26日に20周年を迎えるアイマスシリーズのすべてからとなっており、総合得点のほか、ブランドごとの発表も行われる。また、一部の問題はプロデューサー(※『アイドルマスター』シリーズのファンのこと)より公募も行われていた。

 本記事では、同イベントのリポートと出題された問題を掲載。さらに、試験官を務めた今井麻美さん(如月千早役)、若林直美さん(秋月律子役)、赤羽根健治さん(アニメ
『アイドルマスター』プロデューサー役)、中村源太さん(アニメ『アイドルマスター ミリオンライブ!』プロデューサー役)のインタビューもお届け。

 なお、3月28日より
アイマス検定特設サイトにて、試験結果が公開されているので、受験したという人はチェックしてみよう。なお、認定証は3月27日より順次発送中とのこと。
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※本記事では、『アイドルマスター』のことを『アイマス』、『学園アイドルマスター』を『学マス』と記載することがあります。また、『アイドルマスター シンデレラガールズ』、『アイドルマスター ミリオンライブ!』、『アイドルマスター SideM』、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』の『アイドルマスター』を省略して記載しています。 ※本イベントはマイドームおおさかの1階と2階に分かれて実施されましたが、本記事のリポートは2階での模様を中心にお届けします。[IMAGE]
会場の入り口では事務員(先生)さんたちがお出迎え。

『アイマス』イベントとは思えない緊張感に包まれた検定試験

 試験開始に先駆けて、声優&スタッフ陣による注意事項説明とトークショーが行われた。午前の部の試験開始前に登壇したのは、若林さん、赤羽根さん、日本コロムビアの柏谷智浩プロデューサー。
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若林直美さん。
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赤羽根健治さん。
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日本コロムビアの柏谷智浩氏。
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点数に応じて称号が与えられる。

 3人はふだんの
『アイマス』イベントとは異なる、試験ならでは緊張感に包まれていることに触れつつ、軽快なトークで盛り上げ、受験者たちの緊張を和らげていた。そのほかにも大阪のおすすめのお土産や遠くから来た人について質問した際には、キャスト陣自らがマイクを持ってインタビューをしに行ったり、若林さんが『いっぱいいっぱい』のコールアンドレスポンスを行ったり、気付けばいつもと変わらない雰囲気に。
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声優陣みずからが受験者にインタビューを行うという、まさかの展開も。

 しかし、試験が開始すると会場の空気は一変。受験や本当の検定試験さながらの緊張感が漂っていた。そんな様子を試験官としてやさしく見守る声優陣の姿が印象的だった。

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試験中の様子。
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午前の部の2階の会場では、柏谷氏が来場者といっしょに受験していた。
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試験官として、受験者をやさしく見守る声優陣。
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今井麻美さん。
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 試験後にもトークショーが実施され、午前の部は今井さん、中村さん、柏谷氏に加えて、ライブの演出などを担当する演出家のJUNGO氏が登壇。午前の部でプロデューサーとともに受験をしていた中村さん、柏谷氏は午後の部に受験するJUNGO氏にネタバレにならないように配慮しながら、感想を語っていた。
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JUNGO氏
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 最後には声優陣4人の寄せ書きが当たる抽選会も行われ、こちらではちょっとしたミラクルが起きたのだが、詳細については記事後半の今井さんのインタビューをチェックしてほしい。
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 午後の部の試験前に登壇したのは、今井さん、赤羽根さん、バンダイナムコエンターテインメント
『ミリオンライブ!』プロデューサーの狭間和歌子氏、ライブイベント関連を担当するバンダイナムコエンターテインメントの梅木馨氏。注意事項の説明を終えたあとは午前の部と同じくフリートークを展開。午前の部で受験した梅木氏からは試験の手応え、午後の部で受験をする狭間氏からは意気込みがそれぞれ語られた。
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バンダイナムコエンターテインメントの梅木馨氏。
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『ミリオンライブ!』プロデューサーの狭間和歌子氏。

 また、3月29日、30日に開催予定の“THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”について聞かれた今井さんは、「今回はたっぷり時間があるので、みんなで力を合わせてがんばりたいと思います」と公演を楽しみにしているプロデューサーにメッセージを送っていた。
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 さらに時間が少し余っていたので、今井さんが赤羽根さんに
『READY!!』を踊ってほしいとリクエスト。「事前に言っておいてもらえれば、しっかり覚えてきたのに」と戸惑う赤羽根さんに対して、今井さんが「いっしょにやりましょう」と提案するといったレアな一幕もあった。
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午後の部の2階の会場では狭間氏が受験。
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中村源太さんは午前の部では受験生として参加していたが、午後の部は試験官として会場を見回っていた。
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午後の部の試験後のトークショーには若林さん、中村さん、柏谷氏、狭間氏が登壇。すべての試験が終えてネタバレの心配がないということで、出題された問題の話題などで盛り上がっていた。
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午後の部のプレゼント抽選会では、急遽、色紙の裏に柏谷氏と狭間氏のサインを追加するというサプライズも。
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会場にはグッズなどの展示コーナーも。
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グッズとして販売されていた絵馬を飾れるコーナーには試験官を務めた声優陣のものも展示されていた。
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若林さんの絵馬。
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今井さんの絵馬。
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中村さん(左の写真)と赤羽根さん(右の写真)の絵馬。

試験問題の数問を特別公開

 実際に試験で出題された問題の数問を特別に公開。今回受験できなかったという人は、ぜひ挑戦してみてほしい。なお、解答は最後の問題の下にまとめて記載している。

第1問(アイドルマスター)

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第2問(シンデレラガールズ)

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第3問(ミリオンライブ!)

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第4問(SideM)

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第5問(シャイニーカラーズ)

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第6問(学園アイドルマスター)

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解答

  • 第1問(アイドルマスター)の解答:1
  • 第2問(シンデレラガールズ)解答:3
  • 第3問(ミリオンライブ!)解答:3
  • 第4問(SideM)解答:3
  • 第5問(シャイニーカラーズ)解答:2
  • 第6問(学園アイドルマスター)解答:1

試験官を務めた声優陣にインタビュー

 最後に試験官を務めた若林直美さん、中村源太さん、赤羽根健治さん、今井麻美さんのインタビューも掲載。アイマス検定の話題ももちろん、20周年を迎える心境、今後のイベントの意気込みなど、ボリュームたっぷりの内容になっているので、ぜひ最後までチェックしてほしい。
※インタビューは実施順に掲載 。[IMAGE]

若林直美さん

※文中は若林
――最初に“アイマス検定”というイベントが行われると聞いたときの印象を聞かせてください。

若林 
なんてことをやってしまっているのだろうと思いました(笑)。でも、同時にすごくおもしろそうとも感じて。おそらく、プロデューサーの皆さんは、自分の『アイマス』知識について実力を確かめたいと、一度は考えたことがあると思うので、私には無理だけど、絶対に受けてみたいんじゃないかなと。ただ、“アイマス”検定となると出題範囲も膨大になるはずなので、「おもしろそうだけど、問題はどうするの?」という印象もありました。

――確かにそこは難しいところだったと思います。

若林 
そうですよね。あと、開催日時がちょうどリアルな受験シーズンと重なっているのもおもしろいなと思いました。学生のプロデューサーさんもいらっしゃるとは思いますが、試験(検定)に向けて勉強したりして、青春時代を思い出した方もいらっしゃるんじゃないのかなと思います。

――先ほど、「私には(受験は)無理だけど」と話されていましたが、それはやっぱり、若林さんはプロデューサーとしても知られているので、皆さんの期待するハードルが高そうだから、受けるのが怖いという感じですか?

若林 
本当にそうです。自分自身がわかっている範囲が狭いと思っているので受験したいというよりは、受けている皆さんを見ていたいと思いました。

――実際にテスト問題もご覧になられたようですが、いかがでしたか?

若林 
難しかったです。まだ、全部はチェックできていなくて、765PRO ALLSTARS(765AS)と『SideM』を見たのですが、「えーーー!? ちゃんと予習しないと無理だ……」と思いました。やっぱり自分が触れてきただけの情報では解けない問題もあって、なんとなく覚えていたことが、いざ問題に出されると「なんだっけ、これ?」となったり、赤羽根くんといっしょに「私はこれだと思う」、「ぼくはこっちかな」と休憩中に話をしていました。

――試験中には試験官として会場の見回りを行われていましたが、感想などを聞かせてください。

若林 
めちゃくちゃ楽しかったです。でも、じつは最初の打ち合わせをしたときに「どのテンションでいきましょうか?」という話をしました。やっぱり、真剣に受けに来られている方にとって、ふつうのイベントのテンションでやってしまうとお邪魔になってしまうのではないかという意見もあったんです。でも、私としては検定試験ではあってもイベントでもあるので、私が登壇するのであれば皆さんに楽しくしてもらいたいという想いがありました。

 そんな中で「はーい、開始の時間になりました~」といつものテンションで部屋に入ったら、皆さんも盛り上がってくださったので、「いつものアイマスのイベントじゃん」と安心しました。ただ、いつものイベントの空気感ではあるものの、会場は本当試験さながらだったので少し戸惑いもしましたが、プロデューサーの皆さんが「トークイベントは楽しんで、試験が始まったら本気を出そう」みたいな雰囲気だったのでよかったです。

 試験官として会場を回ったときは真剣に問題を解かれている人もいたり、逆に寝ている人もいたり、早く終わって答案用紙をいますぐにでも提出できるように整えている人がいたり、こちらも本当の試験のようにいろいろな方がいらっしゃいましたね。余裕がありそうな人には、「受験番号と名前を書き忘れてない?」と少し話しかけてやり取りしたり、それがただただ楽しかったです。

――試験中は本当に空気が違いましたね。それこそキャストの皆さんが会場を回られるということだったので、もう少し交流されたりするのかなと思っていましたが、皆さんが横を通り過ぎても気付かないほど集中されている方もけっこういらっしゃいましたよね。

若林 
そうなんですよね。ただ、終了の5分前くらいのときにはわりと皆さんも余裕があるようだったので、机の上に置いていたアクスタを触ったり、「どんな感じ?」と声を掛けさせていただいたりもしました。

――『アイマス』シリーズが始まった初期のころは、出演声優の方とファンが1対1で少しお話できるようなイベントも、最近はほとんどなかったので、皆さんもうれしかったと思います。話は変わりますが、今年の7月で『アイマス』シリーズは20周年を迎えます。ついに20周年イヤーにも突入しましたが、いまの心境を聞かせてください。

若林 
『アイマス』が20周年、私は50歳ということで、人生50年のうち20年も『アイマス』に関わっているというのは改めて考えるとすごいことですよね。そんな長い歴史の中で、今回のアイマス検定のような初めてのことが行われるというのもおもしろいなと。

 でも、それは20年の積み重ねがあったからこそ実現できたとも感じていて、同じ曲を何度も何度も歌っていた初期のころと比べて、情報量も歴史もすごく積み重なってきて、
『アイドルマスター』というものが本当に成長したなと思いました。だからこそ、20年という区切りが、また新たなビジョンのスタートであるように私たちは願っていますし、実際にスタッフさんたちもそのように動いてくださっています。

 私は最初期からずっと言っているのですが、私の声が出なくなるまで律子として一生演技していきたいですし、まだまだ声は出ますので、これからもがんばっていきたいと思っています。

――20年経って新しいことをできるのはすごいというお話しもありましたが、そういう意味では昨年行われたアイマスエキスポも新しい試みでした。その中では、律子のソロライブも開催されましたが、ご覧になられましたか?

若林 
もちろんです。体力が無尽蔵ってすごいと思いました(笑)。じつは、ライブのたびに私の中で律子と自分がだんだんボーダレスになってきているという感覚があったのですが、律子のソロライブを観て、よりボーダレスになったと感じました。そこに律子がいましたし、プロデューサーさんが「若林さんが見える」と言ってくださったりもして、それがとにかくうれしくて。いままでは私が律子を演じることによって、律子を体現したい、律子がステージに立っているように見せたいと思っていたのですが、アイマスエキスポのソロライブでは、律子のパフォーマスを見て私が見えると言ってくださって、ここまで一生懸命に積み上げてきたことがついに実ったように感じました。

 ここにたどり着くためにずっと歩んできたというか、パフォーマンスしてきていて、もともと律子と私は別の場所にいて、それが時を重ねるごとにいっしょに登りながら、ひとつに頂点に向かって進み続けた結果、ここにたどり着いたという感覚があったんですよね。だから、ここからはふたりでいっしょに歩む未来だと思っています。そういう意味では、新しいスタートラインでもあったのかなと。そのようなことを経験することができたので、3DCGライブはもっといっぱい開催してほしいです。制作段階のお話を聞くだけで涙が出るくらいスタッフさんたちの愛が溢れていて、それを765ASのみんなに、ひいては
『アイドルマスター』IPのみんなに体験してもらいたいので、これからもどんどん開催してもらいたいなと思っています。

――すごくいい経験ができたんですね。直近の予定としては、3月29日、30日に開催される“THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2”DAY2への出演が決まっています。そちらの意気込みも聞かせてください。

若林 
「がんばります!(※ほかの部分よりも大きな声で)」。いまお話ししたように、りっちゃんが無茶苦茶かわいかったので、いかにして私がそんなりっちゃんになっていくのかということだと思うので、とにかくがんばるしかないかなと。ただ、これに関しては、自分の体をさらして彼女を体現するということで、30歳に始めたときと違って、シンプルに老いというものはあります。これに関してはどうしようもないことなんですけれども、だからこそ見せられるものみたいなものを考えていきたいです。私は「かわいいね」、「若いね」と言われるのはすごくうれしいので、ぜひポジティブな意見はどんどん言っていただきたいですし、「りっちゃんがいた!」と言っていただけるようにがんばりたいと思います。

――ありがとうございます。いまはハッチポッチフェスティバル2のことで頭がいっぱいだと思いますが、765プロの活動としては、8月2日、3日に単独ライブ“THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE ~NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!~”の開催も決まっています。音無小鳥役の滝田樹里さんを含めた“765PRO ALLSTARS+”が全員集合しますが、どんなライブにしたいですか?

若林 
20周年という大きな節目を全員揃って迎えるとなると、どうしても終わり感みたいものを感じてしまうときがあるんですよね。だからこそ、私は全員でもう一度スタートを切れるようにという意気込みでがんばっていきたいと思います。これを最後にするのではなくて、これを新しい始まりにするために、全身全霊でいままで培ってきたことを全部ぶっ込んでいきたいと思います。

――楽しみにしています。それでは最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

若林 
会場の絵馬にも書きましたが、いつまでもいつもあなたの隣にいる律子でこれからもありたいと思います。苦しいときも笑顔のときも、プロデューサーの隣で支えたいですし、さらにはアイドルとして輝くためにプロデューサーをいちばん頼りにしていると思うので、これからもりっちゃんの生きかたに私もいっしょに寄り添うように二人三脚でがんばっていきたいと思います。どうかこれからも律子のことを支えてもらいたいです。そして、765AS、それぞれのシリーズすべてで、『アイドルマスター』を盛り上げていきたいと思います。プロデューサーが盛り上げてくれないと輝けないので、ぜひまわりを巻き込んで輝かせてください。よろしくお願いします。

中村源太さん

※文中は中村
――最初に“アイマス検定”というイベントが行われると聞いたときの印象を聞かせてください。

中村 
「受けよう」と思いました(笑)。

――(笑)。それは仕事とは関係なく、完全にプライベートでということですか?

中村 
そうですね。その後々にバンダイナムコエンターテインメントさんのほうから「受けていただけませんか?」というご相談をいただいたので、「ラッキー!」と思いました。ふたを開けてみたら、キャストで受けるのは僕だけということで驚きもしましたが、めちゃくちゃ楽しみました。

――実際に受けてみていかがでしたか?

中村 
皆さん真剣で、鉛筆を転がしても(※受験者の特典として、回答に悩んだときなどに使えるマーク入りの鉛筆が配布されていた)誰も反応しないくらい自分の世界に入り込んでいて、本当の試験のような雰囲気でおもしろかったです。
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午前の部の1階の会場で、来場者とともに受験する中村さん。
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来場者に配布されたノベルティ。
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こちらがマーク入りの鉛筆。
――中村さんは『アイドルマスター』シリーズに詳しいイメージがあるので、プロデューサーの皆さんからの期待値も高そうですよね。
中村 
ちょうどいま自己採点をしていたんですけど、間違えまくっていて結果を公開したくないと思い始めました(苦笑)。でも、そこは潔く公開しようと思います。

――ということは、手応えとしてはイマイチだった感じですか?

中村 
最初は80%はいったかなと思っていたんですけど、あまりにもケアレスミスが見つかり過ぎて、ちょっとマズイかもしれないです。

――印象的な問題やこのブランドはとくに難しかったみたいなものはありましたか?

中村 
ぼくは765ASから入って、『ミリオンライブ!』を追っかけていて、それ以外のブランドはこのアイマス検定を機にしっかり復習したという感じだったのですが、やっぱり抜けがあまりに多くて。

 たとえば
『シンデレラガールズ』さんの総選挙に関する問題とかも「うわー、出てこない……」という感じで、もう少し勉強しておけばよかったと思いましたね。『SideM』さんはわりと選択肢でいけるものもあったりしましたが、『学マス』さんの正しい初星学園のロゴを選択する問題は「これは意地悪だな」と思いましたね(笑)。

 ただ、終わった後のトークショーで「初星学園のロゴの問題やばかったですよね」と話したら、皆さんがうなずいてくださったりして、みんな同じ気持ちだったんだなと。

――わかるようでわからない絶妙な問題でしたね。

中村 
めちゃくちゃ見ているはずなんですけどね。

――試験が終わった後、『シャイニーカラーズ』は『シャイニーカラーズ』らしかったみたいなことを話している方もいらっしゃいました。

中村 
そうですね。無茶苦茶難しかった問題もありましたし、逆に簡単だった問題もあって塩梅が難しいなと思いましたね。個人的に引っ掛かりそうだったのが、『シャイニーカラーズ』はサービス開始時からアイドル数が増えているのですが、サービス開始時の人数を答えないといけないのに、最初は現在の人数を選んでいて、見直したときに気付きました。

――焦っているとそういうミスをしがちですよね。『ミリオンライブ!』では、リスニングのときに松田亜利沙の楽曲を選ぶ問題で、『チョー↑元気Show☆アイドルch@ng!』の最初のアラームみたいな音が流れて、笑いが起きていました。そういうように問題にもブランドごとの特徴みたいなものが出ていておもしろかったですよね。

中村 
そうですね(笑)。知っている人はすぐにわかるイントロなんですけど、知らない人からすると、「これは本当にイントロなの?」と驚きそうですよね。

――ちなみに『ミリオンライブ!』の手応えはバッチリですか?

中村 
絶対に80%は越えたかなと。ただ、ひとつケアレスミスが見つかってショックを受けています。

――試験中は本当の試験のような緊張感もありましたから、ミスもしてしまいそうですよね。

中村 
めちゃくちゃ緊張しましたね。ただ、これが本来の力だと思います。

――今回の検定を機にほかのブランドに興味を持った方もいらっしゃると思います。そこで、アニメ『ミリオンライブ!』でプロデューサーを演じられた中村さんが考える『ミリオンライブ!』の魅力を教えてください。

中村 
現在、『アイドルマスター』シリーズではさまざまな事務所が登場していますが、もともとは765プロダクションという事務所から始まっています。その765プロダクションに所属する765ASとその後輩たち“MILLIONSTARS”の物語というところが魅力のひとつだと思います。“MILLIONSTARS”のアイドルたちはもちろん、765ASのメンバーも先輩になったことで見られる新たな一面もアピールしたいポイントです。なので、これから『ミリオンライブ!』に入る人は、できればアニメ『アイドルマスター』から歴史順に知っていってほしいですね。それと何といっても『ミリオンライブ!』は楽曲が魅力的で、ライブもおもしろいです。

――おもしろいというのはMCなども含めてという意味ですか?

中村 
もちろんです(笑)。

――そんな『アイドルマスター』シリーズは今年の7月に20周年を迎えますが、いまの率直なお気持ちを聞かせてください。

中村 
ぼくが『アイドルマスター』を知ったのは中学生のときで、まだ2~3周年くらいのタイミングだったと思いますが、そこから時を経て、声優になり、アニメ『ミリオンライブ!』のプロデューサー役になり、出演者として20周年を迎えられるといのがすごく不思議な感覚です。最初のトークショーでもお話しさせていただきましたが、夢見心地と言いますか。途中から参加することになったぼくのことを受け入れてくださって、皆さんといっしょに検定をいっしょに受けられたのは本当にいい思い出になりました。

――昨年のアイマスエキスポ、そして今回のアイマス検定というように、20年経っても新しい形式のイベントが開催されるのはすごいですよね。今後こんなイベントをやってほしいみたいなものはあったりしますか?

中村 
悩みますね。というのもアニメ『ミリオンライブ!』の同時視聴だったり、やりたいと思っていたことが実現しちゃったんですよね。あっ、でも『ミリオンライブ!』としては中止になってしまったミリオンクルーズを開催してほしいですね。あとはアニメの2期もぜひ!

――最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

中村 
参加してくださった皆さん、そして応援してくだっているプロデューサーの皆さんのおかげさまで、20周年のお祭り的なアイマス検定を楽しむことができました。今後も21周年、22周年、30周年、50周年、100周年と歴史を紡いでいけるコンテンツだと思っているので、これからもいっしょに一致団結してみんなでアイドルマスターしていきましょう。

赤羽根健治さん

※文中は赤羽根
――最初に“アイマス検定”というイベントが行われると聞いたときの印象を聞かせてください。

赤羽根 
じつは自分が関わっているほかの作品で検定試験のようなイベントが開催されたことがあったので、「アイマスではまだやってなかったんだ」と少し驚きました。開催されると聞いてからは楽しみにしていましたが、出題範囲が全ブランドからということだったので、問題を作るのがたいへんそうだなと。でも、今年は20周年ですし、昨年は新しいブランドとして『学マス』も増えたからこそ、いまやる意義があるんじゃないかなと思いました。

――今回は試験官でしたが、受験したいと思ったりしなかったですか?

赤羽根 
じつは最初は試験官だけではなく「受験もされますか?」とご提案いただいていたので、「受けてもいいですよ」とお答えしました。でも、改めて連絡があったときには試験官のみになっていたので、「キャスト陣は受けないことになったのか」と思っていたら、受験生として源太くんの名前があったので「なるほど」と。おそらく源太くんがいなかったら、僕が受けることになっていたのかなと思います。

――受けるとなるとプロデューサーの皆さんから期待もされると思いますが、そのことに対するプレッシャーみたいなものはなかったですか?

赤羽根 
それはやっぱりありましたね。だから、受けるのであればしっかり勉強しないといけないと考えていたので、最初にお返事した際に「もし受けるのであれば、しっかり勉強したいので早めに教えてください」とお伝えしていました。じつは、僕はいまのところ『学マス』以外は何かしらで関わらせていただいているんですよね。でも、やっぱり広く浅くになっているところがあるのは否めなかったので、受けるとなったらプレッシャーはあったと思います。

――若林さんのインタビューをさせていただいているあいだに、中村さんと問題を見ながら盛り上がられていましたが、問題のほうはいかがでしたか?

赤羽根 
絶妙なラインになっているなと。なんとなくわかるけど、なんとなくわからないと言いますか、確信を持てない問題になっていて。たとえば、いまの状態の僕だと、出身地系の問題は答えられなかったと思います。

――「〇〇地方なのはわかるけど、何県だったかな?」みたいな感じですよね。

赤羽根 
そうなんです。方向性はわかるけど、正確な情報が出てこなかったです。

――このブランドなら点を取れたかもと思うようなものはありましたか?

赤羽根 
やっぱり765ASは、自分が関わる前については怪しいところもありましたが、基本的にはわかって、作品に関わっているというのは大事なんだなと思いました。

 『シャニマス』はそれなりにプレイしているつもりでしたが、わかるところとわからないところがはっきりしていて。ストーリーについてはわかったのですが、先ほど挙げた出身地に関する問題はわからなくて、細かいところまで気にしていなかったんだなと思い知りました。

 『学マス』は新しいブランドということもあって、変にハードルは高くないのかなという印象でした。『SideM』は問題文が長かったりして、ちゃんとテストしているなという感じで、ブランドごとに個性があるところもおもしろかったです。

――トークイベントで「『学マス』から入った人?」と質問されていましたが、今回の検定を機にほかのブランドに興味を持った方もいらっしゃると思います。そういった方に向けて、アニメ『アイドルマスター』でプロデューサー役を務める赤羽根さんが考える765ASの魅力を紹介していただけますか?

赤羽根 
絶対的に個性が被っていないところかなと思います。メタ的な話になってしまいますが、これだけブランドが立ち上がってアイドルがいると、ブランド内では被っていなくても、他ブランドを含めると「この子とこの子は似ているよな」みたいなことがありますよね。もちろんそれがシナジーを生んで、ライブでコラボして盛り上がるみたいなこともありますが、765ASは個性の立ち具合がすごいなと。

 あと、これは声優さんも関わってくる部分ではありますが、やっぱり765ASは圧倒的にライブがうまいと思っています。歌がうまい、ダンスがうまいのはもちろん、ライブがうまい人たちなんです。これはシンプルに20年間がんばってきたものというのが嘘をつかないんだろうなと。

 もちろん、ほかのブランドで「この人、歌うまいな」、「この人はダンスがうまいな」と感じたりすることもあるんですけど、765ASの皆さんを見るとやっぱりライブそのものがうまいんですよね。最初のころはライブを観て「すごい」という感覚はありつつ、それが何なのかわからずぼんやりしていたのですが、最近ようやく「ライブ自体がうまいんだ」と理解できるようになりました。なので、765ASは、アイドルの魅力と声優さんたちを交えたパフォーマンスのどちらも際立っているところが魅力だと思います。

――試験前後のトークショーのほか、試験中は試験官として会場を見回られていたりもしましたがいかがでしたか?

赤羽根 
最初にいっしょに登壇した若林さんとも話していたのですが、アイマスのイベントというと盛り上がることが多いので、トークショーではいつも通りだったのに、試験が始まった瞬間に静まり返って、これまでのアイマスでは見たことがない光景だったので、おもしろい感覚でした。おもしろいというのは、決して、馬鹿にしているというわけではなく、「アイマスのイベントでこんな状態になることがあるんだ」と驚いたという感じです。

――『アイマス』は7月に20周年を迎えますが、いまの心境を聞かせてください。

赤羽根 
僕は20年すべてに関わっているわけではないですが、シンプルに20年ってすごいですよね。これは15周年のときも思ったのですが、ずっと関わり続けてきた765ASのメンバーのことを思うと「続けてくれてありがとうございます」という感謝しかないです。

 『アイドルマスター』は、ほかのコンテンツと違って代替わりをしないんです。新しいブランドが立ち上がっても、ほかのブランドが終わるのではなく、すべてを走らせていますが、それは765ASの皆さんが走り続けてくれたからこそだと思います。

 最新の
『学マス』でも「765プロ」というワードが出てきますし、「20周年すごいな……」と、どこか他人事のような自分もいます。自分もなんだかんだ関わってきている年数が長くなってきましたけど、ほかの方々とは関わりかたの密度が違うので。だから本当に765ASの皆さんに感謝したいですし、765AS以外のどのブランドの方々も続けてくれて本当にありがとうの気持ちですね。

――先ほど20年経って新しい光景が見られたというお話もありましたが、今後こんなイベントをやってほしいということはありますか?

赤羽根 
新しいことはもちろんですが、個人的にはアイマスエキスポや今回のアイマス検定のように新しく生まれたものをよりブラッシュアップしてほしいなと思います。あと『学マス』を加えた全ブランドの合同ライブは、僕も含めた全プロデューサーが望んでいることなのではないかなと。また、それとはべつに15周年のときに計画されていたプロデューサーミーティングツアーのように、合同で全国を巡る企画もリベンジしてほしいです。

――最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

赤羽根 
改めまして、アニメ『アイドルマスター』プロデューサー役の赤羽根健治です。気が付けば20周年ということで、僕も新人のときに決まった『アイマス』がもう20周年を迎えるんだと感慨深い気持ちです。当たり前のように20年間続いたように見えますが、そこは本当に応援してくださっているプロデューサーの皆さんと、バンダイナムコエンターテインメントをはじめとするスタッフの皆さん、楽曲を作ってくださっている皆さん、そしてキャストの皆さんががんばった結果だと思います。

 これからも皆さんと楽しい時間を過ごせる企画やライブがもっと出てくると思います。20周年という大きな節目ではありますけれども、
『アイドルマスター』はまだまだ続いていくと思いますので、これからもプロデュースを何卒よろしくお願いします。

今井麻美さん

※文中は今井
――最初に“アイマス検定”のことを聞いたときの印象を教えてください。

今井 
最初に聞いたのが「試験官をやってくれませんか?」というオファーだったので、正直よくわからなかったんですよね。私は学生のころに試験官のアルバイトをやっていたことがあって、試験官というと試験中に不正などがないかチェックするイメージだったので、「もしかして、人手が足りないのかな?」と思ったんです(笑)。

――(笑)。

今井 
でも、あまり深く考えずに「おもしろそうですね」とオファーをお受けして、その後、徐々に情報が公開されて「本当に試験をやるんだ」と知りました。私のイメージとしては、“検定”という名称ではあるものの、もう少しイベントチックなものを想像していたんで、「最初の私がイメージしていたもので合っていたんだ」と驚きました。

――ちなみに受験したいと思っ……。

今井 
絶対に嫌だと思いました(笑)。じつはオファーをいただいた際に「もしよかったら受験のほうもいかがですか?」と、ご提案いただいていたんです。なので、もし受験を断ったことで、試験官がべつの方になってしまったら残念だと思いつつ、「受験のほうは辞退させてください」とお返事したのですが、先ほど試験の問題を見て、(あまりにガチな内容で)本当に受験を辞退してよかったと思いました。

――今井さんは詳しいと思っている方も多いと思うので、受けるとなるとプレッシャーですよね。

今井 
そうなんです。ふだん品行方正な人が悪いことをしたらイメージが一気に悪くなるのと同じような形で、もし点数を取れなかったら「えっ、今井さんこのブランドのこと何も知らないの」と思われてしまいそうで。いまでも大学受験のときの夢を見るくらい、そういうプレッシャーとかに弱いので、「受けなくても大丈夫ですよ」とおっしゃっていただけて、ホッとしちゃいました。

――少し語っていただいた部分はありますが、実際に問題をご覧になられていかがでしたか?

今井 
ブランドによって差があったなと思いました。あと、出題のしかたにもブランドごとの癖みたいなものがあって、それぞれに個性が出ていておもしろかったです。個人的にはひっかけ問題とかにすべてひっかかりそうな気もしました。

――試験官として見回りをされていましたが、試験中は受験者の皆さん真剣ですごい空気感でしたね。イベント前はもう少し皆さんと交流とかをされるのかなと思っていました。

今井 
そうでしたね。私は始まる前に「邪魔しません」と宣言しました。おそらく皆さん『アイマス』が好きであればあるほど真剣に答えたいだろうというのがありましたし、問題の量的にも時間ギリギリだと思ったので。

 なので、私はお邪魔しないことを心掛けて、本当に試験官のつもりでやっていました。会場に鉛筆削りの削りカス用の紙コップが用意されていたのですが、私は気温差で鼻水が出てしまうタイプなので、同じように鼻水が出てしまった方や消しカスがいっぱい出ている方に、ゴミ入れとしてその紙コップをお渡ししたり、そういったサポートができるといいなと。また、挙手された方がいたので、「どうされました?」と聞いたら、「お手洗いに行きたいです」ということだったので、スタッフの方に繋いだりできたので大満足です。

――終わった後の抽選会ではミラクルも起きましたね。

今井 
そうなんです。箱の中に皆さんの受験番号が書かれた紙が入っていて、それを引いて1名の方に試験官を務めた私たち4人の寄せ書きをプレゼントすることになっていたのですが、まさかの白紙を引くという(笑)。

 しかもその後、改めて引いたのが千早さんと縁の深い、7と2で構成された727番だったり、番号を引く前に「(机の上に)千早のアクスタを置ている人を引く」と宣言していたのですが、727番の方が本当に千早のアクスタを置いていたり。寄せ書きを渡しに行ったときに「ずっと昔から千早Pなんです」と言ってくださったので、うれしくてアクスタに落書き(※サイン)をしたのですが、まわりの方も拍手で祝福してくださって、同僚の皆さんもやさしいなと温かい気持ちになりました。
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当選者に駆け寄る今井さん。
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今井さんの落書き(?)はこちら。
――今井さんたちが帰られた後、撮影会が行われていましたよ(笑)。
今井 
そうなんですね!

――少し検定から話題が離れますが、7月には『アイマス』が20周年を迎えます。いまの率直なお気持ちを聞かせてください。

今井 
昨年のアイマスエキスポや今回のアイマス検定のように、いままでやっていなかった試みが行われて、徐々に20周年に向けて機運が高まっているとは思うのですが、まだピンと来ていないというのが正直なところです。でも、改めて考えるといまは少し時代が変わりましたが、20周年ということは、いわゆる成人になるくらい時間が経っているということなので、きっとあと2~3個イベントを経たら、そういった感慨深さみたいなものを徐々に感じていくのかなと思いますね。

――20年経って、新しい試みが行われるというのはすごいことですよね。

今井 
こういう新しいイベントは同じメンバーで考えていたら思い付かなかったと思うんですよね。私たちが20年間関わらせていただているあいだに、バンダイナムコエンターテイメントさんや制作に関わる関係各社さんに学生時代からプロデューサー(※『アイドルマスター』のファンの意味)だった方が入社して、「こういう企画はどうですか?」とプロデューサーならではの視点で提案くださっているからこそ実現できているように感じています。ほかのイベントに関しても「まだまだ『アイマス』を盛り上げたい」という強い想いが伝わってくるので、そういった方々のパワーをまだまだ拝見したいなと思います。

――ちなみにこんなイベントをやってほしいみたいなものはあったりしますか?

今井 
世界ツアーですかね。世界トークツアーとかですか?

――トークですか!?

今井 
私たちのトークは世界でも通用するのではなかろうかと(笑)。トークだけではなくサイン会とかもできたらうれしいなと思います。

――ぜひライブパフォーマンスのほうも(笑)。でも、過去には台湾やシンガポールでのイベントに出演されたりもしましたし、可能性としてはありそうですね。

今井 
そうなんです。なので、もっと足を延ばして、片道10時間以上のところにも行きたいですね。私としても当時よりも時間が取れると思うですよ。

 それこそまだ若いころだと自分のスケジュールの希望とかも出せなかったりもしたんですけど、だいぶ大人になりましたので、いまのほうが遠慮なく「このイベント行きたい!」と言えそうな気がするので。なので、ヨーロッパ、北米、ハワイなどなど、
『アイドルマスター』が好きな方に会いに行けたらいいなと思っているのですが、こういう欲望丸出しの要望でも大丈夫ですか(笑)。

――ワールドツアーはとてもいいですね。直近の『アイマス』関連のイベントでは、“961 PRODUCTION presents 『Re:FLAME』”の追加公演を現地でご覧になられたそうですね。3DCGライブを現地でご覧になるのは初めてだと思いますが、いかがでしたか?

今井 
765ASのアイドルたちの公演としては、(菊地)真と(萩原)雪歩の“はんげつであえたら”から始まって、961プロ所属のプロジェクトフェアリーとしての(星井)美希、(我那覇)響、(四条)貴音、そしてアイマスエキスポでの(天海)春香と律子のソロ公演が行われていますが、私の担当の千早さんの順番がまだ来ていないんですよね(※)。
※インタビュー実施時点では未発表となっていたが、2025年3月25日に如月千早の日本武道館単独公演が発表された。
 なので、正直にお話しさせていただくと、私たちは20年近く『アイドルマスター』に関わらせていただいていて、もちろんどのイベントも楽しいし、うれしいし、おもしろいですし、今回のアイマス検定みたいに「わけがわからない」と言いながらやれるイベントもあったりするのですが、やっぱりどこか傍らあって当たり前になっているところがあったんです。

 そんな中で、キャラクターライブに関わった人たち全員が、いかに楽しかったか、いかにすごかったか、「また絶対に現地に観に行きたい」、「麻美さんにも現地に来てほしいです」というようなことをとてつもないテンションで話してくれるんですよね。

 じつは、961プロの京都公演のときに沼倉愛美さん(※我那覇響役)と原由実さん(※四条貴音役)が「麻美さん、8月24日と25日は空いてないんですか? よかったらいっしょに観に行きませんか?」と誘ってくれてはいたのですが、スケジュールが合わなかったのと、まだ私の熱量が追い付いていなかったこともあって「邪魔しちゃいけない」と思って断ったんです。そしたら追加公演のほうも誘ってくれて。

 追加公演では、原由実さんにレコーディングに関してアドバイスさせていただいたご縁もあったので、「麻美さんに教えていただいた成果を観に来てください。現地でしかわからないことがあるんです!」と本当に目をキラキラして誘ってくれたので、思い切って観に行くことにしました。公演中は3回くらい号泣したのですが、「そこで!?」と言われてしまうところで泣いてしまったりして。

 というのも、これまで私たちは自分たちのライブステージというのももちろん大事にしてきたのですが、やっぱり私たちは声優でキャラクターになりたいと思って、この世界に飛び込んできているので、いろいろな歴史があったうえで、キャラクターたちのライブを観ると、「本当に自分がここに居ていいんだ」、「私たちが必要とされているんだ」、「私たちは大きな作品の歯車のひとつになれているんだ」ということを心の奥底から実感して、本当に声優冥利に尽きるというか、感動しかなくて。みんなのテンションが跳ね上がっていく感情というものをもろに感じることができたんです。

 キャラクターライブは、765AS以外も始まっていますが、今後キャラクターコンテンツの柱のひとつとして羽ばたいていく予感がすごくするので、心から応援していきたいと思います。いつか千早さんも来てくれるといいなと思っています(※)。
※前述の通り、インタビュー後に如月千早の日本武道館単独公演が発表された。
――千早の出番が楽しみです。今井さん自身が出演されるライブとしては、3月29日、30日にハッチポッチフェスティバル2のDAY1があります。こちらの意気込みを聞かせてください。

今井 
今回は『ミリオンライブ!』と合同ではありますが、765ASの単独ライブという意味では2020年の“THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS LIVE SUNRICH COLORFUL”以来なので、久しぶりなんですよね。どこまで言っていいのかわからないですけど、私はこれまでこっそり楽をしていたんです。

――楽ですか?

今井 
たとえば、私がソロで歌って踊るときの振り付けというのは決まっているもののほうが少なくて。ダンサーさんがいれば、その振り付けから自分ができるところをピックアップしてやっていたので、いわゆるダンスレッスンをして覚えるとうのが、おそらくほかのメンバーの半分くらいだったんですよ。

――千早のソロだと曲調的にもガッツリ踊るという曲は多くないですからね。

今井 
そうなんです。バラード系だと決められていなかったりするので、私の場合はゲームに収録されていて、振り付けがある場合はそれを参考にしながら、「この部分は振り付けありだと歌い辛いからカットしよう」と自分で判断してやっていたので、レッスンして覚える曲があまりなくて。

 でも、今回はみんなと同じように覚えて、みんなと同じようにやらないといけない感じになっているので、めちゃくちゃ必死です。20年近く関わってきて初めての出来事なので、そういった意味でも気合を入れて、がんばりたいと思います。

――楽しみにしています。そんな状況なので、いまはハッチポッチフェスティバル2のことで頭がいっぱいかと思いますが、8月2日、3日には765PRO ALLSTARS+の単独ライブ“NEVER END IDOL!!!!!!!!!!!!!”の開催も決まっています。こちらは音無小鳥役の滝田樹里さんを含めた全員が集合しますが、どんなライブにしたいですか?

今井 
正直、どういう形になるのかまだわからないので、みんな仲よく、笑顔で、元気にその日を迎えられるといいなというところまでしか、考えられていません。なので、先にハッチポッチフェスティバル2を絶対にみんなで笑顔で成功させて、いい弾みになればいいなと思っています。

――最後にプロデューサーの皆さんにメッセージをお願いします。

今井 
20年続いて、途中で弱まることなく、つねに話題を提供し続けてきた作品というのはそうそうないと思うんですよね。何年かに1回、新しい動きがあるみたいなものではなく、365日何かしらのものをつねに提供し続けてきた作品というのは本当に稀だと思いますし、つねにいまがピークに感じられるくらいの盛り上がりを見せているコンテンツは本当に稀有な存在だと思います。

 でも、それはひとえに支えてくださっているスタッフの皆さんと、そして応援してくださっているプロデューサーの皆さんがいてくれるからというのが、お世辞でもなく心から思っていることです。20年のあいだに変化もありましたし、いまは若い方もどんどん入ってきてくださっていて、時代の流れの変化もあると思いますが、あなたの心のそばに
『アイドルマスター』というものがいてくれると私たちもうれしいなと思うので、これからもともに『アイドルマスター』を大きく大きく成長させ続けていきましょう。
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集計期間: 2025年04月25日07時〜2025年04月25日08時