
操作感はちょっと独特だけど慣れればとても直感的。ユニークかつ普遍的なアクションゲームらしい楽しさを持った本作は、遊べば日本のゲームファンの多くが夢中になるはずだと感じたのです。
しかし、懸念点がひとつありました。それは、プレイヤーが操作するキャラクターが“鼻”であるということ。おまけに鼻の穴から飛び出た“鼻水の足”を器用に動かして移動するのです。
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でも、このゲームは主人公が“鼻”で、そして“ちょっと汚い”コンセプトだからこそ愛らしく、魅力的なのだとも思うのです。きちんと説明すれば、潔癖な人だってきっとわかってくれる……かどうかはわかりませんが、素晴らしいゲームの魅力はできる限り多くのゲームファンに届くべきもの。
本稿ではそんな、インディーゲーム開発スタジオ・Tiny Nomadsが開発するPC向けアクションゲーム『鼻と花:スニファーの喜び』(Nasal Nomad: Sniffer's Delight)をご紹介します。
花の香りで回復しながら、悪臭漂う下水道からの脱出を目指す
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ステージは3Dで表現されており、ある程度自由に動き回れます。このステージを渡り歩いていくために駆使するアクションの操作性が、楽しくも独特。
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同じ要領で、空中ジャンプも1回可能。少し慣れが必要ですが、うまく使いこなしてぴょんぴょんと足場を乗り継いでいくのはシンプルなジャンプアクションとは異なる気持ちよさがあります。
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下水道にはこれらのアクションを駆使して踏破すべきさまざまなギミックが散りばめられており、ゴールにたどり着くだけなら基本のアクションがひと通り使いこなせていればオーケー。収集要素をコンプリートしようと思ったら、ちょっと難度高めのアクションに挑戦する必要がある場合もあるようです。
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この肺メーターを回復してくれるのがステージのいたるところに生えている花です。花の芳しい香りを嗅いで体内(鼻内?)に満たすことで、スニファーの肺メーターは全回復します。
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肺メーターの存在は厄介ですが、制限はそこまでシビアではなく、「どうすればメーターがゼロになる前にあの収集アイテムをゲットして花がある場所まで戻れるか?」と考えながらプレイする適度なやりがいにもつながっている印象でした。
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ボタンを3回押して最大まで膨らませた鼻ちょうちんの浮力でふんわり移動。空中ジャンプも組み合わせれば、無事向こう岸の足場まで届き、ステージクリアーできました。
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鼻をゲームの主人公にしてはいけない決まりなんてどこにもない!
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「なぜ鼻を主人公にしたのですか?」と聞いてみると、本作のことを知った人の多くから投げかけられる質問だったそうで、そんなときは「鼻を主人公にしちゃダメなのかい?」と返していると回答。決まって質問者は笑いながら納得してくれるということでした。
『鼻と花:スニファーの喜び』の開発で大事にしていることは、ユニークなテーマ、引き込まれるストーリー、そして“笑い”を軸にした体験なのだそう。上記のようなユーモアを愛する作り手ならではのコンセプトだと感じました。
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古今東西、記憶に残るゲームキャラクターの多くに共通している特徴に、“キャラクターデザインからどんなゲームなのかがすぐ理解できる”というものがあります。Jad氏が挙げたゲームの中では『パックマン』や『塊魂』などがとくにわかりやすいかと思います。
息を吸うための器官であり、ときとして粘り気のある液体が出たり引っ込んだり、ぷくーっと風船のように膨らんだりする。『鼻と花:スニファーの喜び』のゲームシステムは、すべて鼻に備わった機能から直感的に理解できるものであることにお気付きでしょうか?
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発売時期は2026年初頭を予定しており、これに先立ってデモ版(体験版)の配信も予定しているとのこと。遊んでみたくなった方は、ウィッシュリスト登録および公式アカウントのフォローをお忘れなく!
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