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『Destiny 2』拡張“最終形態”プレビュー。10年の物語のクライマックスにふさわしい、懐かしくも新しい内容に

byミル☆吉村

更新
『Destiny 2』拡張“最終形態”プレビュー。10年の物語のクライマックスにふさわしい、懐かしくも新しい内容に
 アクションRPG『Destiny 2』では、2024年6月5日より最新エクスパンション“最終形態”が開幕する。今回、この最終形態のプレビューイベントで開発チームによる解説&Q&A付きでデモを見てきたので、その内容をご紹介しよう。
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いざ、トラベラーの深部へ

 最終形態は、初代『Destiny』から始まる10年間の物語のクライマックスとして位置づけられている。プレイヤーであるガーディアンたちは、強敵・目撃者の計画を食い止めるため、トラベラーの中枢へと向かうことになる。
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 プレビューイベントではまずトラベラー内部を目指す序盤部分を見たのだが、壮大な自然の中に突然巨大なゴーストのような物体があったり、どこかで見たような構造体があったりして、なかなかに歪んだ空間になっていた。

 つい先程公開されたリリーストレーラーではリンゴや人々が歪められてしまう描写があるのだが、開発によるとこういった描写は、目撃者が“最終形態”で宇宙のすべてを再形成しようとしていることのあらわれなんだとか。

 最終形態でプレイヤーがペイルハートの中央にある頂きへと迫っていくに連れて、こういった本来の状態から歪められたり変形させられたものを目にする機会も増えていくらしい。
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開発いわく、こういった意味深な背景の中にディープな裏設定などに関わってくるものもあるかもしれないらしい
 ちなみに「最近の拡張をプレイしていなくてもついていけるのか?」という質問に対しては、ケイド・クロウ・ザバラなどの昔からいるキャラクターが中心になっていることもあり、「最近のいくつかのエクスパンションを経験していなくても問題ないだろう」とのこと。
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死んで消えたはずのケイド6との再会は、多くのプレイヤーが期待している部分だろう
 さすがにストーリーの核心に繋がるような部分は見せてもらえなかったが、歪んだ形で過去が散りばめられた壮大な光景の中を進んでいくというのは、懐かしさと怖さが同居していてなかなかいい感じだ。

 ちなみに伝説モードでのプレイはソロでも3人プレイでも同じような手応えになるように、ファイアチームの人数によって内容が変動するようになっているそう。
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公式素材には、プレビューイベントで見せてもらったのとは違う、ちょっと先のミッションのものらしい画像も。過去に見たものが歪んだ形で出現するというコンセプトは同様のようだ。
 一方、プレビューではストライクミッションも見られた。公式映像“伝説への道”パート2でのチョイ見せでも語られているように、さまざまな仕掛けが張り巡らされたテクニカルな内容。

 アハンカーラの巨大な頭骨を使ったギミックがあったかと思えば、周囲からトラップが迫る通路を駆け抜けなければいけなかったり、ガーディアンとして鍛えてきた操作と判断力が求められそうだ。
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新サブクラス“プリズム”

 新サブクラスとなる“プリズム”は、光と闇の双方を調和させた存在。アーク・ソーラー・ボイド・ステイシス・ストランドの各属性の力を組み合わせられるという、異色のサブクラスとなっている。

 そのキーとなる能力が“トランセンデンス”だ。トランセンデンスは、光と闇のエナジーによって発動可能となる特殊な状態(スーパースキルなどとは異なる)。発動中はさまざまなバフが得られるほか、通常の攻撃ではダメージが通らない、目撃者の力によって束縛された敵(英語版ではBound)を倒せるようになる。
 なおトランセンデンスは厳密にはプリズム限定というわけではなく、地面に出現したピンク色のwellspring(英語版表記。源泉の意)でチャージすることで発動可能。

 デモで見た最終形態のクエストでも、プリズムのアンロック前から何度か束縛された敵が出現。wellspringでチャージしてトランセンデンスを発動して迎撃するといった場面があった(逆にwellspringがないので逃げるしかないことも)。これはプリズム以外のサブクラスでペイルハートに足を踏み入れる際にも覚えておきたい部分だ。
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トラベラーの光と目撃者がもたらす闇のエナジーの衝突がこのような形で噴き出しているらしい。
 これに対して、プリズムをサブクラスにしている場合はダメージタイプにより自主的にトランセンデンスをチャージして発動できるという違いがある。束縛された敵を相手にする時以外にも単純にバフとして機能するため、うまくサイクルを回せるようになると強力そうだ。

トランセンデンス

  • (共通) ペイルハート内各所にあるピンク色のwellspringの上に一定時間立つことで発動可能になる
  • (共通) 追加のダメージバフがつき、被ダメージが減る。また発動と同時にグレネードと近接がチャージされ、再チャージ時間も短縮される
  • (共通) 目撃者に束縛された敵にダメージが入るようになる。また敵を倒すことで有効時間が伸びる
  • (プリズムサブクラス) 光または闇系列のダメージを与えることでそれぞれのゲージをチャージし、両方が溜まることで発動可能になる。物理(Kinetic)は双方のゲージに貢献する
  • (プリズムサブクラス) 発動と同時にグレネードが専用のものに置き換えられる
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プリズムのその他の概要

 プレビューイベントでは実際にプレイしたりビルドを組んだりすることはできなかったが、トランセンデンスをどう定期的に発動し、維持していくかというのがプリズムのポイントになりそう(その分、煩雑にならないといいが)。

 その他のプリズムの概要は以下の通り。選択可能なスキルなどは
公式のまとめ記事に掲載されているので、詳細はそちらを確認されたし。
  • 各属性から選ばれたスーパースキル・近接・グレネード等を組み合わせ可能
  • たとえばハンターのスーパーの場合、ヴォイドの“シャドウショット:落罠”、ステイシスの“沈黙と悲鳴”、ストランドの“シルクストライク”などから選べる
  • 特性なども同様にステイシスの“冬の帳”とヴォイドの“粋な処刑人”を同時に持てたりする
  • 特性・かけらは一度アンロックすれば他クラスでも利用可能
 なお最終形態に合わせてロードアウトのスロットが拡張されるほか、アイテム保管庫も100拡張されるとのこと。

新たな敵勢力“ドレッド”

 新エネミーでは、強敵“トーメンター”が属する新勢力(ファクション)の“ドレッド”の一群が参戦する。ストランドやステイシスの能力を持っていたり、浮遊していたりと、ガーディアンをなかなか悩ませることになりそう。デモを見ていて印象的だったのは以下の3体。

  • ウィーバー その名の通り、ストランドの力でガーディアンを引き寄せてくる。デモではそのせいで足場がない所にすっ飛んで落下死していた。特に浮島が連続するような場所では注意するといいだろう。
  • ヘラルド(英: Herbinger) 同じくストランドの力を持ち、緑色に光る遠距離攻撃でガーディアンを宙吊りにしてくる。デモで見たミッションではミニボス的な役割だった中型敵
  • グリム 羽で空を飛ぶガーゴイルのような敵。他の敵とともに複数体で出現して、ホバリングしながら銃を撃ってくる
 周囲からたくさんの敵が出現して混戦状況になる事が少なくない本作だが、そんな中でガーディアンの立ち回りに干渉してくるウィーバーとヘラルドや、見落としがちな空中から地味に削ってくるグリムは厄介そうだ。

ひと捻り加えた10年の集大成

 というわけで最終形態は、これまでガーディアンたちが冒険してきた歴史を踏まえつつ、そこにしっかりひと捻りを加えたものとなっている印象だ。ここまでの道のりを思い起こしながら、最大の脅威である目撃者のもとへ足を進めていくといいんじゃないだろうか。

集計期間: 2025年04月25日10時〜2025年04月25日11時