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『ミリシタ』野村香菜子さん(二階堂千鶴役)インタビュー。「憎めない、まわりから愛される子であってほしい」という想いを込めるように演じる

by北埜トゥーン

byNiSHi

更新
『ミリシタ』野村香菜子さん(二階堂千鶴役)インタビュー。「憎めない、まわりから愛される子であってほしい」という想いを込めるように演じる
 2024年6月29日に7周年を迎えた、『アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ』(以下、『ミリシタ』)。それを記念して、二階堂千鶴役の野村香菜子さんにインタビュー。強い言葉で意見しがちだがどこか憎めないという千鶴との歩みや、演じる際に大事にしていることなどを聞いた。

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※本インタビューは5月下旬に実施しました。 ※本インタビューは6月13日発売の週刊ファミ通(2024年6月27日号 No.1853)に掲載した内容に加筆、修正を行ったものです。 ※本記事では、『アイマス』はゲーム『アイドルマスター』もしくは『アイドルマスター』シリーズ全体、『ミリオンライブ!』はソーシャルゲーム『アイドルマスター ミリオンライブ!』もしくは『ミリオンライブ!』プロジェクト全体の略称として使用しています。

野村 香菜子ノムラ カナコ

12月25日生まれ。埼玉県出身。趣味は少女マンガ鑑賞、映画鑑賞、散歩、猫と遊ぶこと。おもな出演作は、『魔法使いと黒猫のウィズ』(ヴィルジリオ役)、『モーレツ宇宙海賊』(小林丸翔子役)、『ダンボール戦機WARS』(鹿島ユノ役)、『終末のフール』(ハユル)など。文中は野村。

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強い言葉を使うけれど、憎めない彼女らしさを表現

――『ミリオンライブ!』は今年で11周年、『ミリシタ』は7周年を迎えます。いまの率直なお気持ちをお聞かせください。

野村 
つい最近まで10周年をみんなでお祝いしていたのに、『ミリオンライブ!』は11周年、『ミリシタ』は7周年までたどり着いたのですね。ここまで来ることができたのも、プロデューサーさんの応援のおかげです。改めて、うれしい気持ちでいっぱいです。

――約11年前のことだとは思いますが、オーディションのことは覚えていますか?

野村 
もともと、姉が『アイマス』が大好きで、その影響でどのような作品かは知っていました。なので、オーディションのお話をいただいたときに、「お姉ちゃんが大好きな、すごく有名な作品だ」と光栄に思ったことを覚えています。

 オーディションでは、千鶴のみを受けました。資料をいただいたときには、かなり高飛車な風に描かれていたのが印象的でした。「あなたはこうしなさい!」といった強めのセリフが多くて。でも、最後はボロがでちゃうような。憎めない、かわいい子だなと思いましたね。ただ、オーディションの手応えはあまりなく、審査後はかなり不安だったので、合格を知ったときはうれしかったです。

――手応えを感じられなかったのは、緊張などが影響していたのでしょうか?

野村 
もちろん緊張もあったと思いますが、当時、歌うのがすごく苦手だったのが大きかったのかなと思います。ですので、歌唱審査が不安だったのですが、当日にスタッフさんから「音が外れても、とにかく楽しく歌ってほしい」とディレクションを受けまして。私も全力で歌いましたが、技術的な面で不安がぬぐい切れなかったんですよね。

 ただ、その後、合格の連絡をいただいたときに、声がピッタリだったから選ばれたとお聞きして、精一杯を表現してよかったなと。合格は電車に乗っているときに知ったのですが、思わず叫んでしまいそうになるくらいうれしかったですね。

――そこから、千鶴を演じるにあたって意識していることはありますか?

野村 
当時の千鶴はプロデューサーにハッキリと強く意見するセリフが多かったので、「嫌味に聴こえないように演じてほしい」というディレクションを受けました。「憎めない、まわりから愛される子であってほしい」ということだったので、強気だけどかわいさを感じられるように演じることを意識しています。

――『ミリシタ』やアニメで新たな一面も見えるようになりましたが、千鶴を演じるにあたってずっと大事にしていることはありますか?

野村 
『ミリシタ』やアニメで世界線やほかのアイドルとの関係値も異なると思うので、それらを踏まえてお芝居をすることを心掛けています。そういえば、『ミリシタ』での千鶴は、『ミリオンライブ!』が始動当初よりも性格が丸くなっている印象ですね。周囲を気遣う様子がたくさん見られたり、彼女のやさしい一面もしっかり表現されているのはうれしいです。

――アニメはご覧になられていかがでしたか?

野村 
プロデューサーさんたちはもちろん、私にとっても待望のアニメ化でした。プロデューサーさんたちといっしょにアニメを観て、その感想を共有できるのが本当にうれしかったです。画面の中で動いているアイドルたちの姿も新鮮でした。プロデューサーさんといっしょにここまでがんばってきてよかったなと思いました。

 アニメを通じて
『ミリオンライブ!』のことを知ってくださった方もいるようなので、その方たちにはぜひ『ミリシタ』をプレイしていただき、よければライブにも足を運んで、『ミリオンライブ!』の魅力を全身で浴びてほしいですね。

――とくに、お気に入りのシーンはありますか?

野村 
第2話で(伊吹)翼と(春日)未来が(最上)静香ちゃんの背中を押すシーンは、3人の絆が感じられて泣けちゃいます。千鶴としては、コミカルなシーンが多かったので、楽しく演じさせていただきました。

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歌うことが苦手な時期に助けてくれた先輩の存在がいまでも力に

――『ミリシタ』の楽曲やイベントについてもお聞きできればと思います。ご自身が歌唱されている楽曲の中でお気に入りのものがあれば教えてください。

野村 
お気に入りと言いますか、印象的な楽曲だと『Persona Voice』ですね。レコーディング現場に伺ったときに、先に収録を終えた同じ歌唱メンバーの浅倉杏美さん(萩原雪歩役)からアドバイスと励ましのお手紙をいただいたんです。そのお気遣いが本当にうれしくて、お手紙はいまも大事に取っています。

 それと、この時期は千鶴としての歌いかたに悩んでいたのですが、当日、別の部屋で収録を終えられたミンゴスさん(如月千早役の今井麻美さん)が、私のレコーディングにも立ち会ってくださって、歌の指導をしてくださいました。ミンゴスさんとお会いしてから日が浅いにも関わらず、熱心にご指導いただけたのが「なんてやさしい先輩なんだ」と本当うれしかったです。

 その浅倉さんのお手紙と、ミンゴスさんのご指導。温かい先輩方のお心遣いによって、楽しく収録させていただいたので、本当に印象深い楽曲です。

――『Persona Voice』といえば、2017年の台湾公演(※)で披露されましたが、浅倉さんがそのことを思い出深いとおっしゃっていました。
※THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS First Time in TAIWAN。2017年4月22日、23日に開催。
野村 
浅倉さんにそう言っていただけて、光栄です。初めて浅倉さんといっしょに歌えて本当にうれしかったです。とくに印象的だったのは、ふたりが手を合わせてクルッと回った後に離れていく振り付けがあるのですが、そこで離れるのではなく、グッと引いて抱き寄せてくださった場面です。リハーサルなどではそういったことはしていなかったので、感激しました。現地のプロデューサーさんたちも喜んでくださったのが忘れられません。

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千鶴があまり歌わないジャンルにチャレンジして、新しい一面をお見せしたい

――ご覧になられたプロデューサーさんにとっても忘れられないパフォーマンスだと思います。続けて、好きなアイドルやユニットなどについても伺えればと。

野村 
(高坂)海美ちゃんが好きです。『ミリシタ』とかで「プロデューサー!」と駆け寄ったりする姿を見ると、元気がもらえます。海美ちゃんのSSRが登場すると、毎回お迎えしたくなりますね。

 ユニットですと、最近はTIntMe!にハマっていて、
『Arrive You ~それが運命でも~』をよく聴いています。小さくてかわいい女の子たちが、ちょっと背伸びをした大人な楽曲を歌うギャップが素敵です。

――千鶴が歌唱に参加していない楽曲の中で、お気に入りはありますか?

野村 
『サンリズム・オーケストラ♪』ですね。楽曲がすばらしいのはもちろん、メンバーの皆さんがライブに向けてレッスンしているのを見ていると、一生懸命がんばりつつ、レッスンでも笑顔を絶やさずにいる姿を見て感動して。そこからお気に入りの楽曲となっています。

 ほかには、クール系の楽曲が好きで、千鶴さんはフェアリー属性の楽曲をいただくことが多いので、毎回歌えるのが幸せです。歌唱に参加しないものだと、
『FairyTaleじゃいられない』が好きです。あとは、D/Zealのパフォーマンスもかっこよくてお気に入りです。ソロだと、(北沢)志保ちゃんの楽曲や、(箱崎)星梨花のかわいい歌もよく聴いています。

――ちなみに、ご自身が歌ってみたい楽曲はありますか?

野村 
『G▽F』(※▽はハートマーク)です。千鶴がかわいく歌っている姿も見てみたいです。ユニット楽曲だと、『月曜日のクリームソーダ』が楽しそうです。ほかには、エミリー(スチュアート)の和の楽曲ですね。西洋な千鶴とは対極なアイドルの楽曲には挑戦してみたいです。あとは、しっとりとしたバラードや、『Sweet Sweet Soul』のようなラップの曲とか……千鶴があまり歌わないジャンルにチャレンジして、新しい一面をお見せできたらうれしいです。

――『ミリシタ』のコミュで印象的だったものはありますか?

野村 
“プラチナスターシアター~P.S I Love You~”のコミュで、ちょうど世間でもリモートワークが流行っていて、千鶴さんもリモートワークをしている様子が描かれたのですが、背景をちゃんとこだわっていたのがおもしろかったです。また、お話の中でお母さんに「ちーこ」と呼ばれているのが新鮮で、新しい発見があって印象的ですね。

――『ミリシタ』では、7周年楽曲として『7Days A Week!!』が登場します。こちらの楽曲の印象などお聞かせください。

野村 
すごくポジティブで前向きで、未来しか見ていない楽曲だなと。その中で、これまでの活動を踏まえた成長なども描かれていて、『ミリシタ』の7周年にふさわしい楽曲だなと感じました。レコーディングでは、実際にライブで歌っている様子を想像しながら収録させていただきました。落ちサビからしっとりしつつ、一気に盛り上がっていくところがお気に入りなので、注目して聴いていただけたらうれしいです。

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――これまで出演されたライブやイベントなどで、とくに印象的だったものはありますか?
野村 
6thライブツアー“UNI-ON@IR!!!!”福岡公演の“夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-”でミュージカル調のパフォーマンスをさせていただいたのが思い出深いです。千鶴が役を背負っているということもあって、ステージで演じるのはたいへんでしたが、そのぶんプロデューサーさんたちに喜んでいただけたようでしたし、私たちも達成感がありました。挑戦してよかったです。


――『アイマス』シリーズでもなかなかない演出だったと思いますが、リハーサルなどで苦労された点などはありますか?

野村 
剣の扱いかたがわからず、苦労したことですね。剣を制作してくださった職人の方にご指導いただき、たくさん練習したのはいい思い出です。

――昨年から今年にかけて、10周年ライブツアーも実施されましたが、改めてご感想をお聞きできればと思います。

野村 
まずは、ツアーを完走できてホッとしています。Act-1~4まで出演させていただいたので、体力的に大丈夫かとも感じたのですが、始まってみるとあっという間でした。

 公演としては、過去のライブの歴史を辿っていく内容だったので、各公演でレコーディングのときを思い出したり、懐かしい気持ちになったりしました。私たち自身も振り返りながらステージに立てたので、本当にいい公演だったと思います。

――各公演の思い出などはありますか?

野村 
“Act-1”は1st~4thまでのライブを振り返る内容でしたが、私は3rdライブからの参加だったので、1stと2ndライブの衣装のデザインが混ざった特別な衣装を着られたのがうれしかったです。また、“Act-1”から声出しが解禁されたので、久々に聞いたプロデューサーさんの声援の熱量に圧倒されました。『Thank You!』から始まったのも感動的でした。


 “Act-2”では、
『Glow Map』を歌いましたが、周年ライブで初披露された7thライブは参加していなかったので、ここで歌えてうれしかったです。6周年楽曲の『グッドサイン』も初めて歌わせていただけたのも印象的でした。


 “Act-3”はアニメ公演ということで、オープニング主題歌の
『Rat A Tat!!!』から始まり、アニメの世界を存分にお届けできました。アニメのアイドルたちと同じ衣装で歌えたのも感動的でした。アニメでチームを組んだ“MILLIONSTARS Team4th”のみんなと『catch my feeling』も歌って、アニメのシーンを思い出しながらステージに立てて楽しかったです。


 “Act-4”はみんな個別衣装でステージに立てたので、アイドルがそこに立っていると強く感じられました。私も千鶴の素敵な衣装とともに
『恋心マスカレード』を歌えてとにかく楽しかったです。39人みんな集まってステージに立てたのも感慨深いです。10周年をお祝いするお祭りのような公演を存分に堪能できました。


――改めて、ステージに立つときに心掛けていることがあれば教えてください。

野村 
アイドルがステージに立っているということをプロデューサーさんに感じてもらえるように、髪型や佇まい、歌っているときの表情などにこだわることを大事にしています。そして、やっぱりステージに立つと楽しい気持ちになるので、それがプロデューサーさんに伝わればということも意識していますね。

――今後の活動において、挑戦してみたいことはありますか?

野村 
キャストとプロデューサーさんがセットリストを決めるライブは楽しそうです。あとは、個人的にトロッコに乗ったことが一度もないので、乗ってみたいです。トロッコに乗ったことのある子に話を聞くと、プロデューサーさんとの距離が近いのでひとりひとりの反応がダイレクトに伝わるそうで。私もプロデューサーさんのより近くでライブを楽しんでみたいです。

――最後に、プロデューサーさんへメッセージをお願いします。

野村 
まずはプロデューサーさん、『ミリオンライブ!』を見つけてくれて、ありがとうございます。アイドルや私たちを見つけてくださったおかげで、『ミリシタ』やアニメが始まり、10周年ライブでは39人揃うことができました。

 ですが、まだまだ見ていない景色はいっぱいあると思います。その景色をこれからもいっしょに見ることができたらうれしいです。今後も変わらず、アイドルたちのプロデュースをよろしくお願いします。

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      集計期間: 2025年04月27日13時〜2025年04月27日14時